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 バンダイナムコゲームスのPS2用リアルプロ野球ゲーム「プロ野球 熱スタ2006」(発売中、税込7,140円)で、あのファミスタがよみがえる! 86年の「プロ野球ファミリースタジアム」発売から20周年を記念して、「ファミスタモード」が搭載された。選手たちはドット絵だが、データは最新。タレントのリトル清原率いるオリックスが、神奈月扮(ふん)する原監督率いる巨人と勝負した。2人ともファミスタ経験者のため、すぐに操作には慣れた様子だ。


「5番? 清原は4番で…」こだわりのオーダー

爆笑対決の動画はこちら! LOW HIGH HIGH LOW real player Windows Media Player

 ドット絵の懐かしい画面に、きれいな東京ドームの芝が輝く。ちょっとミスマッチな感じがたまらない。だが試合前のオーダーを決めている時、リトル清原が不満そうな声をあげた。

 リトル清原(以下「リトル」) 「あれ? 清原が5番だ…中村監督は4番と言ってるのに。4番に替えちゃおう~」

 画面の選手はかわいくて懐かしいドット絵だが、データは最新のものを搭載している。昨年のデータを分析したためか? 5番にラインアップされていたようだ。
 続いて神奈月・原監督もじっくり悩む。1番に亀井を置く。投手はもちろんエース上原。

 神奈月・原監督(以下「神奈月」) 「ん~、ジャイアンツ愛」(目を大きく見開いて、にんまりとうなずく)

 こだわりのオーダーができて満足そうだ。試合はイニング数を5回に設定して行った。

 試合の均衡を破ったのはオリックス。2回に日高の適時打で先制した。だが、清原だけは2打席連続で三振に切って取られていた。

画面は懐かしのドット絵
画面は懐かしのドット絵

 神奈月 「今年はね、交流戦があるでしょ。キヨに打たれたらオリックスがノッちゃうからね」

 だがリトル清原は「清原で勝つ」と心に決めているようだ。次の打席を待つ。同点に追い付かれた4回裏2死。打者は1番谷。

 リトル 「あ、上原が汗かいてる!」
 神奈月 「え~! まだ4回なのに…」


劇的結末! 清原が逆転3ランだ!

清原3ラン! 喜ぶ清原とガックリの原監督
清原3ラン! 喜ぶ清原とガックリの原監督

 谷は三振に終わったが、これで5回は清原まで打順が回る。願った通りの展開だ。
 オリックス1-1で迎えた最終回の5回裏(イニング数を5回に設定してプレイ)。平野、中村の連続ヒットで、無死一三塁。打者は清原だ。

 神奈月 「ピッチャー上原に代えて、あえて林」
 リトル 「…」

 無言のリトル清原。コントローラーを握る手に力がこもった。そして運命の2球目──。

 神奈月 「うわぉ~」
 リトル 「行った! 行ったでしょ! 今!」

 サヨナラ3ランが右翼席に飛び込んだ。素直に「おめでとう」という神奈月・原監督。リトル清原は最高の笑顔だ。

 リトル 「ファミスタモード最高!」
 2人はガッチリと握手を交わした。

試合終了後、両者はガッチリ握手
試合終了後、両者はガッチリ握手

 リトル清原、神奈月・原監督ともに、古くからファミスタには親しんでいた。特にリトル清原は弟とリーグ戦表を作って、毎日2時間対戦していたそうだ。好きなチームは「ナムコスターズ」。勝負の前に画面を見ていた時から懐かしさいっぱいだ。

 リトル 「球場は河川敷でしょう。1番はぴの。で、出塁したらすぐ盗塁、と」

 最近はあまり野球ゲームをしていなかったというが、少し操作しただけですぐに慣れた。

 リトル 「守備の感覚とか、すぐに戻りましたよ」

 ちなみに試合終了後には「ナムスポ」も発行される。
 データは新しくなっても、河川敷球場や快足1番打者「ぴの」らは健在。そして初期「ファミスタ」のテイストを生かしつつ、新しい球場などが加えられて進化した。懐かしさと新しさがミックスされた「ファミスタモード」は、オールドファンを虜にする。そしてリアルな画面に慣れた子どもたちにとっても、新しい感覚の野球ゲームとして受け入れられるに違いない。

清原vs新庄! リアルモード特集はこちら >>
いろんなモードが盛りだくさん! 熱スタ2006TOP >>

記者の目

 電子音が何よりも懐かしかった。「チャンチャンチャラッチャーチャ…」。この音を聞くだけで「ファミスタだ」と分かる。また、打者走者がアウトになって戻る時も同じ感覚がよみがえる。打って一塁に走る時よりも速くベンチに戻ってくる。それも汗をかきながらだ。昔と変わらない選手の動きに、大笑いしてしまった。

 最近はファミコン時代のゲームが復刻されて人気がある。ゲームの絵やシステムが格段に進化している中、あえてドット絵、あえて単純なゲームが受け入れられているのだ。だからこそこのファミスタモードは多くの人にウケるはず。懐かしさと新しさが同居したゲームなのだから。 【下岡真由美】

◆下岡真由美プロフィル
日刊スポーツ本紙で毎週金曜日掲載(東京本社版、宅配のみ)の情報ページ「遊集三昧」を担当。ゲームや遊び、コレクションに関するさまざまな話題の取材に携わっている。

「プロ野球 熱スタ2006」もっと詳しい情報はコチラから >>

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