日本ハム新庄とオリックス清原が野球ゲームで対決!? タレントの神奈月が扮(ふん)する新庄と、オリックス清原そっくりのリトル清原が、バンダイナムコゲームスのPS2用リアルプロ野球ゲーム「プロ野球 熱スタ2006」(発売中、税込7,140円)で1対1の真剣勝負を行った。以前は野球ゲームをやり込んでいた2人。すぐに操作にも慣れて大乱戦&大爆笑を巻きおこした。さて結果はいかに…?
オリックスを率いるリトル清原と日本ハムを率いる神奈月・新庄は、試合前から激しく火花を散らした。
神奈月・新庄(以下「神奈月」) 「絶対打つ。オリックスには負けない」
リトル清原(以下「リトル」) 「最後は清原で決めます」
勝負は3イニング。0-0で迎えた7回表から試合開始だ。ちなみに、新庄も清原もそれぞれ4番に据えられている。2人ともかなり真剣だ。
試合は7回表、オリックス中村紀と清原の連続本塁打で始まった。
リトル 「ウォー!!」(と大きくガッツポーズ)
神奈月 「オリックスは、この2人だけだね、今シーズンは」
2死からの連続本塁打に、神奈月は悔しそう。だが、ここから本領発揮だ。7回裏の新庄の打席は三振したものの、1-2で迎えた8回裏がビッグイニングになった。先頭打者セギノールが本塁打を放つ。
神奈月 「今のセギノールっぽい! 8、9回に打ちますもんね~」
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打撃フォームもまるで新庄そのもの
ゲーム上の選手の動きやバッティングフォームはもちろん、終盤に強いというデータまでゲーム上で再現されているようだ。その後も田中幸の2ランなどで加点し、2死一、三塁で打席に新庄を迎えた。
神奈月 「キタキタッ!」
うれしそうにヘルメットをかぶり、新庄になりきる。
神奈月 「頼むよ新庄!」
気合を入れてコントローラーを握る。打球は右翼線へ飛んだ。切れるか…?
神奈月 「おっおっ! お~!」
右翼線ギリギリの2点適時打に大興奮。7-2と点差を広げた。
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清原2打席連続弾でガッツポーズ!
9回表には横山をマウンドに送り、日本ハムの勝ちパターン。2死二塁で打者に清原を迎えた。
神奈月 「さあ、最後の打者はキヨだな」
リトル 「やっぱ回ってくるんだね、こういう場面に」
と言っている間にも清原が初球を振り抜く。
リトル 「オーッ!!」
神奈月 「あ~!」
清原に2打席連続、続くブラボースキー、ガルシアにも本塁打を打たれ1点差。ここでたまらずリリーフだ。選手交代の画面にした。
神奈月 「左ピッチャーは分からないなあ」
だが画面では選手のさまざまなデータが見られる。左投手を探し、トーマスを選択した。
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ハム逃げ切り勝利でお立ち台ポーズの新庄
神奈月 「球が速い! 最初からトーマスにしておけば良かったなあ」
と苦笑い。なんとか1点差で逃げ切り、7-6で日本ハムが勝利を勝ち取った。
神奈月 「リアルモードは面白いねえ」
試合終了後は、お立ち台風景やゲームハイライトが流れ、まるで野球中継そのものだ。
神奈月 「選手の足下に影まで付いている。球場も広告まで再現されてますね。ただ気になったのは、ボク(新庄)のほおがこけてなかったことかな」
リトル 「このゲームで名前を覚えて、あとで本物見て“似てるなあ”って。逆のパターンもあるかもしれないですね」
最後にはお願いまで飛び出した。
神奈月 「選手交代中には応援FAXコメントも流れてましたね。来年はボクの応援コメントも流してもらえれば…」
リトル 「いつもマネしてます、みたいな」
結果よりも、2人は“熱スタ”を思う存分楽しんだようだ。
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キヨハラが2人…? どちらも本物そっくりだ。
1対1の対戦をじっくりと楽しむこともできる。リトル清原はオリックス清原として、神奈月・新庄は日本ハム新庄になりきって、それぞれ指名した選手と対戦した。
まずは清原。巨人上原とは2回対戦して2回とも空振り三振。「男らしく直球で勝負しろ~」と、変化球攻めに泣きが入った。巨人桑田とKK対決もあった。カウント2-0から外角低めのカーブを見逃し三振。「なかなか良いコースをついてきましたよ」と、丁寧にコースをついてくる投球に舌を巻いた。楽天岩隈とも対戦したが、スライダーにタイミングが合わず、空振り三振だった。
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打席での構えも新庄そのもの!?
続いて新庄。西武松坂とは、2回目の対戦でバックスクリーン弾。「(新庄は)阪神時代のバッティングだね。松坂はたいしたことない」と強気の発言。続いてロッテ渡辺俊。1回目は3球三振。2回目の対戦は高め直球に手を出し三邪飛に倒れた。「新庄は渡辺は打てない! というかね、渡辺が先発の時は(試合に)出ない。打率が2分くらい落ちちゃうよ」と、自分の操作を棚に上げて? 分析して見せた。最後はソフトバンク和田。「似てる! 球の出所が見にくいんですよね」。と言いつつ結果は左翼へ二塁打だった。
自分の見たい対決シーンを好きなだけ再現できる。データも細かく入っているだけに、配球パターンもすべてリアルだ。好きな選手で好きなだけ楽しもう。
こんなに似ているとは驚いた。選手の顔や表情はもちろん、フォームやクセも再現されていて、動きもなめらかだ。ゲーム画面で新庄の打席になると、新庄に扮した神奈月さんが立ち上がって同じ動きをし始めた。モノマネもそっくり、画面の新庄もそっくりで、つい笑ってしまった。
また、試合開始前には、ベンチで選手が話している姿まで映し出された。「あっ、新庄さんがしゃべってる」と、画面の新庄に気付いた神奈月さんも大はしゃぎだった。リトル清原さんも言っていたが、実物を見た時に「ゲームに似てる!」と言ってしまいそうなくらい、似ているのだ。これならデータもそろっているし、名鑑代わりにもなりそうだ。
もちろん球場の様子や看板が同じなのは言うまでもない。一番驚いたのは、応援FAXコメントやハイライトのVTR。テレビの野球中継そのものなのだ。また実況のおかげで、微妙な間さえもリアルに感じられる。ゲームということを忘れそうなくらいにリアルな野球ゲームだ。 【下岡真由美】
◆下岡真由美プロフィル
日刊スポーツ本紙で毎週金曜日掲載(東京本社版、宅配のみ)の情報ページ「遊集三昧」を担当。ゲームや遊び、コレクションに関するさまざまな話題の取材に携わっている。