陸上界屈指の美人アスリートである。走り幅跳びの池田久美子だ。しかし美しいだけではない。彼女は日本初の7メートルジャンパーの期待がかかるスーパーウーマンでもある。
2006年は6メートル86の日本記録を樹立するなど、6メートル後半を連発する国内無敵の強さを発揮。アジア大会では6メートル81で36年ぶりの金メダルを獲得した。2005年2月に死去した陸上の師匠でもある父実さん(享年58)、2006年8月に死去した親友で砲丸投げの第一人者だった森千夏さん(享年26)の思いも背負い「7メートルを跳びたい」という夢を大阪の大舞台で実現させる。
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池田久美子(いけだ・くみこ)。
1981年(昭56)1月10日、山形県酒田市生まれ。中大で走り幅跳びの選手だった父実さん(故人)の影響で8歳から陸上を始め、山形・松原小5、6年時に、走り幅跳びの年齢別日本記録を樹立。酒田三中で全国中学大会3連覇。日大山形高から仙台育英高に転校。福島大を経て2003年スズキに入社。2006年5月大阪国際GPの女子走り幅跳びで6メートル86の日本新記録。2006年12月ドーハアジア大会同種目金メダル。家族は母、弟。166センチ、54キロ。
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- 6メートル86(2006年5月4日大阪グランプリ)=日本記録
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- 2000年 世界ジュニア・走幅跳び3位
- 2001年 北京ユニバーシアード・走幅跳び3位
- 2002年 アジア選手権・走幅跳び5位
- 2005年 アジア選手権・走幅跳び3位(6メートル52)
- 2006年 日本選手権・走幅跳び優勝(6メートル75)
- 2006年 アジア大会・走幅跳び優勝(6メートル81)