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遼クン来季開幕前にプロも/男子ゴルフ

4番、左ラフから第2打を放った石川遼はミスショットにしまった、という表情
4番、左ラフから第2打を放った石川遼はミスショットにしまった、という表情

<男子ゴルフ:日本シリーズJT杯>◇3日目◇1日◇東京・東京よみうりCC(7016ヤード、パー70)◇賞金総額1億円(優勝3000万円)

 石川遼(16=杉並学院1年)が、来年4月の日本ツアー開幕をプロで迎える可能性が出てきた。この日は73で通算6オーバーの23位に後退したが、今季のツアー参戦による成長を強調。来季開幕前までにプロ転向することを、初めて示唆した。優勝で逆転賞金王の可能性を残す片山晋呉(34)が75をたたき、首位から11位に後退。谷口徹(39)が67で3位に浮上し、逃げ切り賞金王に前進した。ジーブ・ミルカ・シン(35)と岩田寛(26)らが同7アンダーで首位に並んだ。

 首位から13打差の23位に後退しても、遼クンの表情は晴れやかだ。今季最終戦である今大会は、自身通算8試合目のツアー出場。確かな手応えを感じていた。来年中のプロ転向は確実で、4月の日本ツアー開幕戦をプロとして迎えることを、視野に入れている。今日2日の最終日が、アマとして戦う最後のプロツアーとなる可能性がある。「ああ! そうかもしれませんね。でも、明日の(前から2番目の)スタート順が、ちょっと残念ですね」と苦笑いで話した。

 この日、73と崩れても、スコアには表れないプレー内容に満足していた。1番で3メートルのバーディーパットがカップの右縁に止まったのをはじめ、2~6メートルの微妙なパットが7回もカップに嫌われた。プロでも投げやりになりかねない状況で、遼クンは違った。「ちょっと前まで、3メートルのパットはカップにかすりもしなかった。あれだけチャンスがつくれただけで満足です」と前向きに受け止める。

 小学生時代から、究極のスイングを求めてショット練習ばかりに打ち込んできた。携帯電話には「飛距離優先」と書かれたストラップが付いている。昨年までパット練習は「ほとんどしなかった」。プロツアーの難グリーンで経験を重ねるたびに、パットの必要性と面白さを痛感。「パットの上達は、プロの試合でしかないですね。今は練習が楽しくて仕方ない」。厳しい設定のコースと、レベルの高い戦いが、自分を成長させていると確信する。

 5月の優勝以来、ツアーの最終日をアンダーパーで回ったことが1度もない。人生の岐路を目前に、プロとして4日間を戦い抜く、体力と精神力を証明したい。「昨日と今日に取れなかった5個にもっと加えて、バーディーを取りたい」。有終の美を目指す。【大石健司】

[2007年12月2日9時32分 紙面から]

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