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野口、大会記録Vで北京一発当確狙う

会見で控えめにガッツポーズを作る野口(中央)、大南と(右)渋井(左)。
会見で控えめにガッツポーズを作る野口(中央)、大南と(右)渋井(左)。

 「伊勢の神様、仏様、野口様」が降臨する。東京国際女子マラソン(18日)招待選手の会見が16日、都内で行われた。アテネ五輪金メダルの野口みずき(29=シスメックス)は、北京五輪代表の一発当確を狙って大会記録の更新を宣言。また三重県伊勢市の観光大使第1号として、「赤福問題」で揺れる故郷のイメージ回復を使命に燃える。

 笑う門には“福”来たる? 野口は「ライバルもハイレベルなメンバーで、不安よりもワクワクが大きい」と白い歯を輝かせ、女神のような笑顔。視線さえ合わせない渋井のピリピリムードをなごませた。

 目の前のライバルだけを見ていては駄目。狙うは「一発当確」だ。レースに勝っても代表決定は来年3月の理事会までおあずけ。そこで藤田監督は「大会記録(2時間22分12秒)も1つの目標。(2時間)24~25分で勝ったって当確は出ない。22~23分ならいい着地点」とVタイムを設定した。展開については「渋井の性格からして(野口の後ろに)つくかなあ」と相手の先行も視野に入れるが、アピール力のある勝ち方で事実上の内定をつかむ。

 お伊勢さんの神々も、北京へと走るアテネ女王を後押しする…はずだ。出身の三重県伊勢市では銘菓「赤福」「御福餅」の偽装問題が発覚。騒動に揺れる同市の観光協会関係者が「少しでもイメージを回復できたら」と、神にもすがる思いで見つめるのが、05年に同市の観光大使第1号に就任している野口だ。地元の熱い視線に「期待に応えられるよう頑張りたい」と、ふるさと復興にひと肌脱ぐつもりだ。

 周囲に気配りできるのも、自信と余裕があってこそだ。「爆発できそうな感じ。2年間(ブランクで)我慢してきた。早く走りたくて仕方ない」。スタートはいよいよ明日18日。圧勝で北京当確を果たし、自身と地元に大きな福をもたらす。【太田尚樹】

[2007年11月17日9時26分 紙面から]

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