ホームバックナンバー2002年10月号

スポーツ法政 ’02 10月号

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バレー:秋季リーグへ 頂点をもう一度 真鍋 秋季リーグの法大展望 陸上:全日本インカレ 土井が初優勝 ラグビー:大いなる栄光に向けて好発進 「炎の軍団」始動 東京六大学野球:3季ぶりリーグ制覇へ 王者復活!! アメフト:圧勝の前半戦!!日本一へ奢りなき3連勝 サッカー:光射す連敗脱出 男子バスケ:反撃開始 女子バスケ:大健闘 2部3位 アイスホッケー: ほろ苦い開幕戦 一歩及ばず 

バレー部 ムードメーカーから精神的柱へ
4年間の集大成 主将真鍋智彦

 名門復活なるか。キャプテン真鍋智彦(営4)を柱に、我が法大バレー部は秋季関東大学バレーボールリーグに臨む。目指すは頂点のみ。10月26日、熱い闘いの火蓋が切って落とされる。

試練


 「我慢しろ!」コートに真鍋の言葉が響く。人一倍大きな声を出し、チームを盛り立てる理由。それは1年のころからコートに立ち続けてきた彼が、チーム最大の敵を知っているからだ。「自滅」。その大きな敵を打ち崩すために、そしてチームを支えるために、真鍋は声を張り上げる。
 入部当初からムードメーカーとしての役割を果たしてきた真鍋。1年目からエースとして活躍。サーブ賞も獲得した。下級生のときは精神面での気負いがなく、いい意味で楽にプレーができたという。しかし学年が上がっていくにつれ、その心境は変化し始める。
 「自分のことだけでなく、チーム全体のことを考えプレーしなければ」。4年間の中でも、キャプテンとなったこの1年が試練のときだと語る真鍋。昔のように、単なるムードメーカーとしてだけの存在ではなく、キャプテンという役割にいままでにない重みを感じるようになった。
 コートから真鍋の声が聞こえなくなったことなど、これまで一度たりともない。「チームを引っ張っていく」。下級生の頃のムードメーカーとしての存在から一回りも二回りも大きくなり、彼は今、法大の真の精神的柱に成長したのだ。そしてチームの敵、「自滅」の二文字に打ち勝つため、今季もコートで声を張り上げる。
 

自信


 攻撃のバリエーションも増え、スパイクを決められる自信もついた。自分で言うのも何なんだけど――」と、多少照れながらも自身の成長を振り返る。4年間コートに立ち、実践で得たものは大きい。監督も「真鍋は間違いなくチームの柱」と、絶対的信頼をおく。その力を存分に発揮し、法大に勝利を呼び込む。
 「悔いの残らないバレーを」。大学生活最後のリーグ戦を前にそう語る真鍋。目標はもちろん優勝である。「一人一人が力を発揮すれば十分狙える」と、頼もしい言葉。1年の時以来の個人タイトルも狙う。敵を倒し、勝利をこの手に収めた時、真鍋の、そして法大バレー部の歓喜の声がコートいっぱいに響き渡ることだろう。
 
(嶋田 多江子)

秋季リーグの法大展望

 春季リーグ6位という予想外の成績に終わってしまった法大バレー部。秋季リーグに向けてレシーブ、つなぎを中心に修正してきた。4年生にとっては最後のリーグ戦、最大目標はやはり優勝である。主力の真鍋、松本(法4)、畑田(営4)も目標に向けて、夏合宿などで力をつけてきた。松本は「自分達のバレーは攻撃的バレー。決して逃げ身にはならず、攻撃的なバレーを貫きたい」と言う。そしてリーグ戦を「楽しみたい」と、良い意味で気負いはない。畑田も「自分達のプレーをして勝つ。普段通りやるだけ」と静かに語り、体調も「昇り調子」で期待は大だ。チームには他に高いブロックの鈴木寛(法2)、速い速攻の福島(営2)の両センター、運動能力の高いセッター中西(営2)がおり、いかに彼らが機能するかもチームにとっては重要である。
 そして、法大のライバルとなるのは、筑波、東海、日体大だろう。それぞれ、春は安定した力で上位に並んだチームである。それらの大学に法大が勝つには、まず「ミスを無くして、自分達のバレー」をすることが必要になってくる。うまさと力強さを兼ね備えた選手の多い法大の攻撃はリーグでも上位レベルにある。そして、好不調の波のない安定したチーム力が維持できれば上位争いに当然食いこんでくるだろう。

(稲葉 聡)

◎真鍋智彦(営4) 1980年8月17日、山口県生まれ。幼少時代は実はサッカー少年。将来の夢は働き者。小5の時に母親に勧められバレーボールに出会う。中学校では選抜に選ばれる。宇部商業高校進学後も高校選抜、中国地区優勝、高校総体3位の輝かしい成績を収め、その後法大へ。主将を務め、チームに欠かせない存在と活躍を見せる。
▼春季スパイク決定率、50.9%▼目標選手、加藤陽一▼好きな歌手、CHEMISTRY▼好きな芸能人、宮迫博之▼好きな言葉、一生懸命▼好きなこと、飲み▼休日の過ごし方、買い物



陸上部 02’全日本インカレ 土井が初優勝!!

 法大長距離のエースが絶好調。9月6〜8日に行われた日本インカレ。ハーフマラソンで土井洋志(社4)が1時間4分42秒で法大史上初となる優勝を成し遂げた。
レースはスタートから土井が先頭に立ち、集団を引っ張る展開。14km過ぎ、土井と松下(駒大)が抜け出し、一騎打ちへ。十分に松下を意識していた土井だったが、スパートをかけられてしまう。「一瞬、優勝をあきらめた」と土井。だが、土井には試合前から「優勝を狙える」という自信があった。その自信からくるプライドが「惨敗はできない」と自分自身に鞭を打つ。すると残り2kmで松下が失速。並ぶ間もなくかわすと、そのままゴールへ突き進み優勝を手にした。土井の執念が勝利をもたらす結果となった。  

(岸 武史)

短距離期待の星

大雨という悪天候の中、伊藤友広(経2)は400mで2位に入った。「調子がよかったので優勝を狙っていた。2位という順位よりも、1年生に負けたことが悔しい」と本人が語るように、着実に力をつけている伊藤。今後の活躍が期待される。




ラグビー部 リーグ戦制覇に向け好発進

 法大ラグビー部が待ちに待ったシーズン開幕を迎えた。近年、力を付けてきている東海大が初戦の相手となった。
 気合十分で臨んだ法大だったが「前半、ハンドリングエラーが多すぎた」と山本監督が語ったように自分たちのミスでリズムに乗れなかった。 しかし、WTB和田(経2)のトライで先制するとその後も、トライを重ねる。後半に入りボールを支配される時間はあったものの、大切な初戦を52−12で快勝した。
 だが続く専大戦でも法大はハードリングエラーを連発する。スコアは64−14と圧勝であったが、麻田主将(社4)は「よいところは一つもなかった」と厳しい表情を崩さなかった。
 法大の最大のライバルは言うまでもなく関東学院大だが、他校も法大を標的にチームを仕上げてくる。山本監督は「一試合一試合、自分達を作り上げていく。どの試合も気を抜けない」と語った。 厳しい順位争いが繰り広げられるリーグ戦、そして全国の強豪と対戦する大学選手権と厳しい戦いは始まったばかりだ。
(庄司 岳史)



東京六大学野球
 3季ぶり リーグ制覇へ 王者復活!!


 春季リーグ戦にて、優勝候補とされながら三位に終わった法大。秋季リーグ戦では、春の雪辱を果たそうと奮闘している。
 法大は、明大に対し一分け二敗で勝ち点を落とした。しかし、続く早大1回戦では「サヨナラ打は生涯初めて」と語る渡辺(文3)の本塁打で勝利を収める。2回戦は敗れたものの、3回戦では1点リードされ迎えた九回裏、澤村(営4)と河野(営4)の本塁打で勝利。好投手和田を擁する早大に対し2勝とも劇的なサヨナラ打で勝ち点1を得た。これについて後藤主将(文4)は「勝ちたいというチーム全員の思いが出た結果」だと語っている。早大戦は優勝を考えると「ギリギリの所で踏み止まった」(山中監督)試合となった。
 投手陣においては、エース土居(営4)が好投する中、故障していた二投手が復帰した。奈須(法4)と松本祥(法3)だ。そしてこれらの投手陣を支えているのが捕手の新里(法3)である。今季の法大は失点が少ない。これは新里の好リードによるところが大きい言えるだろう。
 また、選手起用が良い結果を結んでいる。今季初スタメンの渡辺と、打順を下げられ「一番に戻るためにも何とかアピールしなければと思っていた」と語った河野。この二人が奮起しサヨナラ本塁打を打った。
 東大からも順調に勝ち点を取り、優勝が十分狙える法大。残すは慶大戦と立大戦。気をひきしめて戦い抜くことを期待したい。
(千田 みはる)


アメフト 関東9連覇 そして日本一へ向け
圧勝の前半戦!奢りなき3連勝

 法大トマホークスは「日本一」へ向けて順調なスタートを切った。9月15日に開幕した関東大学リーグ、法大は前半戦3試合を全勝で終え快調にすべりだした。初戦の山学大戦は主将、副将らを温存。控え選手を中心に「山学大に合わせたオーダー」(青木助監督)で試合に臨んだ。それでもQB永浦(文2)を中心に法大伝統のRB陣が機能し、70−13で終始、山学大を圧倒した。
 続く2戦目は春季オープン戦で苦戦をしいられた日大。この試合からQB桑野(営4)らベストメンバーで試合に臨む。結果は44−0というスコアで圧勝したが序盤、攻撃陣が本来の精彩を欠き攻めあぐね試合内容には不満が残った。大森監督も「守備陣は完封できたし、それなりによかった。攻撃陣はエンジンがかかるのが遅すぎ」と語った。
 そして3戦目は今季好調の明大。この試合はQB桑野のプレーがパス、ランともに前試合とは打って変わり攻撃陣が機能し、守備陣も明大の攻撃をほぼ完璧に封じ込め52−0で完勝した。だが青木助監督は「まだまだ隙がたくさんある。これでは関西にまだまだ勝てない」と語る。主将・鷲井(法4)も「一試合、一試合勝っていくのが重要。攻守一体の全員フットボールを実践しなければならない」と語り、そこからは驕りや慢心は感じられない。
 法大トマホークスは今後も「日本一」を目指し今年のスローガンである「限界なき挑戦」を続けていくだろう。
(早坂 茂)



サッカーリーグ戦 光射す連敗脱出

「今年こそ、悲願の1部昇格へ−。」2年連続で優勝争い・昇格レースに臨んできた法大。 今年は、その想いが強すぎたのかもしれない。
 前期リーグを2勝3分2敗、第5位で折り返し。
波に乗れない選手たちの姿がそこにあった。
 「勝負にかける意地が足りない。」幾度となく横谷監督からこぼれた言葉−。
夏のメンタルトレーニングを通し、選手たちは確実に変わった。
 後期リーグ初戦。負けられない一戦を4−3で制し、このまま突き進んでいくかに見えたが、続く3試合を0−1で惜敗。リーグ優勝・1部昇格の夢は消え、新たに都リーグ降格という危機も浮上。
そして、迎えた第12節。「後がない。」そんな不安を断ち切る、法大のゴールラッシュ!!価値ある1勝を手にした。
 残り2試合。法大は走り続ける。チームのため、そして自分のために−。頑張れ法大イレブン!戦いは、まだ終わらせない。

(大橋 裕子)




男子バスケ部 リーグ戦 怒涛の反撃開始へ

関東大学リーグが開幕−。今季は1部優勝を目標に挑んだ。そのためにも初戦の専大戦は落とせない。しかし1試合目は序盤からリードを許し大敗、2試合目は終盤に逆転されて惜敗と苦しいスタート。「出だしで連敗して流れが悪くなった」と主将の森(法4)が語るように、その後も波に乗れずまさかの開幕5連敗を喫してしまう。
 後がなくなり、崖っぷちに立たされた中大戦の2試合目。前半リードを許すものの、「勝つしかなかった」(森)と、出場した全ての選手が活躍、ベンチも一体となり、逆転で初勝利を収めた。
 これで雰囲気も良くなり、青学大、拓大戦を迎える。「下位を争っているチームだけに負けられなかった」(森)と1敗はしたものの、3勝1敗と勝ち越した。
 残りは4試合、上位との対戦だが、チームの調子は上がってきている。「今はチームとしてまとまっている」と現在得点王の板倉(法3)が話すように、1つでも多く勝ち、上位進出を狙う。
(朝山 雄次)





女子バスケ部 大健闘2部3位

 10月13日に閉幕した関東2部リーグで、法大は9勝中7勝を逆転で勝ち抜き、大旋風を巻き起こした。勝った方が優勝という天王山(東女体大戦)で敗れはしたものの、大健闘の3位(9勝2敗)。関コーチに「試合毎に強くなった」と言わしめた法大は、インカレ、そして来年へとつながる確かな自信をつかみ取った。




アイスホッケー
ほろ苦い開幕戦 一歩及ばず

 法大の新シーズンは敗戦から始まった。この日の明大戦は法大のパワープレーでも攻め切れず、攻撃の糸口がつかめぬまま5失点を喫してしまう。最後に松本(営4)、末松(法4)が1点ずつ返すものの、逆転までは及ばず試合終了。
 負ける事でチームの課題も浮き彫りになった。修正する時間は残されている。3ピリでは得意のパターンからの得点もあり、これからにつながる敗戦だった。
 長いシーズンを負け無しで乗り切る事の出来るチームなど存在しない。周囲が思うよりも早く選手たちは次の試合に向けて切り替わっているはずだ。
(箕輪 成晃)



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