ラグビー速報
第40回 日本選手権一回戦 早大対リコー

社会人の壁厚く 31対68で敗北

◇日本選手権一回戦 早大対リコー(2月9日 東京・秩父宮ラグビー場)

<戦評>
 学生の15年ぶりの社会人撃破なるか?その期待を今年最も集める早大の試合に秩父宮は21000人の大観衆で膨れ上がった。
 早大のキックオフで試合開始。マイボールにしようと大田尾がショートキックを試みるが相手の胸に収まりそのままタッチに蹴り出される。この早大のマイボールラインアウトをリコーに奪われるとそこから防戦一方となる。幾度とゴールライン付近まで攻め込まれてはギリギリで防ぐ展開が続く。そしてついに前半10分、ラックからOBの月田に素早く飛び込まれ先制トライを許す。その後早大は反撃を開始しようとするが今までのような継続ラグビーができない。社会人のブレイクダウン時のコンタクト力にいつもの素早い球出しは阻まれ、逆にターンオーバーを喫してはゴール前まで攻め込まれてしまう。だが早大は一瞬のスキを突く。21分自陣でのペナルティーから山下がラックを形成、そこからのボールがいつものように田原、大田尾と渡る。ここで大田尾は相手の守備位置を見極め対面のいない上村へ飛ばしパス。上村はゲインラインを簡単に突破し相手陣に入ると、フォローした内橋が作ったラックから素早く田原が自ら右へ持ち出し
余った羽生につなぎトライ。ゴールも決まり7−7と同点となる。その後立て続けに2トライを奪われ7対19となり、試合再開のキックオフ。ここで早大は一気に敵陣に攻め込むとゴールライン直前の右サイドライン際でペナルティーを得る。ここでまたも早大は一瞬のスキを突く。田原から大田尾と渡り次の豊山が相手ラインのギャップを抜けゴールへ迫る。ギリギリで相手ディフェンスに捕まるがその後にリコーがオフサイドの反則。これが故意とみなされ早大が認定トライ。14−19となる。その後1トライを奪われ14−26で前半終了。勝負を後半に持ち越す。
 後半、リコーのキックオフを確保した早大は自陣から外に展開していく。しかしタックルに捕まりノット・リリース・ザ・ボールを犯し、一気にピンチに。ここからリコーにつながれいきなりトライを奪われる。その後も4分、8分に同じようにターンオーバーから一気にトライを奪われ14−47となる。このまま一方的な展開になるかと思われたが10分敵陣でのリコーのバックスのパスを山岡がインターセプト、そのままゴールポスト真ん中に飛び込む40メートル独走トライ。流れ引き戻す。ここから次第に早大はグラウンド横幅を目一杯に使った展開ラグビーで徐々にだがゲインを重ね、それに合わせるかのように早大ラック時のリコーの反則が増える。それによりボールが継続するようになりペースをつかむ。そして18分早大はまたも電光石火の攻撃を見せる。、敵陣22メートル付近左ライン際からのマイボールスクラムからナンバー8の内橋が持ち出しラックを形成。田原からボールを受けた大田尾は真横へ走る。豊山が左にはずれ山下が大田尾の方へ近付く動きを見せると相手ディフェンスは複数が山下へ、だが大田尾はその山下の外にライン参加したFB内藤晴へは早! ュ鋭い飛ばしパス。きれいにラインを抜けた内藤晴は最後にタックルしてきた相手を引きずりながらトライ。26−47と追い上げる。さらにキックオフ後、早大は自陣深くからハイパントを上げ自らキャッチ、そこからのラックから素早く球が出て外へ展開する。ハーフウェーライン付近ながら4対2の状況を作り出すと、ボールは大田尾から山下へ。残り20分、21点差、流れは早大、ここでトライを取れば・・・。この日大観衆が最も盛り上がったであろうこの瞬間の直後、パスはを選択した山下のパスは味方の後ろに流れて勢いが止まる。拾った仲山が立て直そうとするが、相手に囲まれタックルされてノット・リリース・ザ・ボールの反則を犯してしまう。そこからリコーにノーホイッスルでトライを許し26−54。勝利が遠のく。だが早大はなおも攻める。25分、またも敵陣22メートル付近左ライン際からのペナルティー。ボールは田原がループしてから豊山、そして豊山のすぐ横をスピードに乗ってきた川上へと渡りラインブレイク。川上のラックから素早く球が出て田原は回り込んできた大田尾へパス。大田尾は自分に反応した3人の相手ディフェンスの外にいた山岡へ。フ! リーの山岡はライン際を駆け抜け見事トライ。大学選手権決勝の3トライ目を髣髴とさせるサインプレーで31−54とする。この後リコーの選手がシンビン(10分間の退場)となり、早大はさらに攻め続けるがトライには結びつかない。逆に終了間際に2つトライを奪われ31−68でノーサイド。この瞬間早大の歴史的シーズンの幕は閉じた。ノーサイド後観客に挨拶する早大フィフティーンに送られた大きな声援・拍手が、今季がいかに歴史的なシーズンだったかを物語っていた。


<試合総評>
やはり社会人の壁は厚かった。最大の差は接点でのコンタクト力だろう。この差がスタミナの消費の差につながった。早大は前半20分すぎから早くもFWが膝に手をついていた。また、いままでのパターンだと早大は後半20分ころから相手とのスタミナに差がついて圧倒するパターンが多かった。抜群のフィットネスに裏打ちされたスタミナは早大の大きな武器だった。しかしこの試合は相手にスタミナ負けするまではいかなかったが、お互い後半20分すぎから足が止まった。これはいままでの相手とは段違いのリコーのコンタクト力がそうさせていたことは間違いない。そのコンタクト力だがパワーと技術に分けられる。コンタクトのパワーが強いため、相手の突進にしっかりタックルにいってもいままでのようにゲインさせずに仕留めることができず、ラックでのスイープや球出しもてこずった。またコンタクトの際の技術にも差があった。リコーの選手はタックルを受ける際微妙に体をずらしてまともにタックル食らわないようにしていた。それにより倒れずにすむか、または倒れるまで時間があるので、ボールをそのままつなぐことが可能となった。対して早大はタックルを受ければそのままボールをつなげず簡単に倒れてしまいラックを形成していたので攻撃のスピードは遅くなった。そしてラックになれば相手のパワーに苦戦しターンオーバーや反則を連発する。このコンタクト力の差は大きかった。一方でコンタクトを極力避けることができた場面、つまり手数の少ない攻撃は十分に通用した。山岡のインターセプトのトライ以外は全て、一次か二次攻撃でトライを奪っていることがそれを証明している。関東学院戦でもそうだったように、田原、大田尾のHB団からのバックスへの展開は今年の早大の最大の武器だったと言える。
今季早大はコンタクト力が弱かったわけではない。むしろ今季は昨季の継続ラグビーには足りなかったその部分が最も成長した。コンタクト力が格段にアップしたことで確実に精確に継続ラグビーによる何次にも渡る攻撃が展開できた。それにより関東学院大以外の学生相手には圧勝を収めてきた。そして関東学院大との決勝や今回のリコー戦でコンタクトの限界が来たとき、逆にコンタクトを避ける方法に攻撃の活路を見出した。来季、さらにコンタクト力がアップすればそれに越したことはない。だがもしコンタクトで劣勢に立たされたときでも今日のような展開ラグビーにさらに磨きをかけておけば大学選手権連覇は難しくはないはずだ。コンタクト力と展開ラグビーの更なる進化に期待したい。



〈公式記録〉

早大リコー
前半後半後半
T
G
P
1417得点2642
31総得点68
15反側21



早稲田大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉→青木佑輔(人1)、3市村茂展(1年)→東野憲照(法3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7上村康太(人4)→川上力也(教3)、8内橋徹(政経2)→岡本雅史(商4)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)→内藤晴児(人3)

早稲田大リザーブ
青木佑輔(人1)、東野憲照(法3)、川上力也(教3)、岡本雅史(商4)、後藤翔太(教2)、安藤栄次(人2)、内藤晴児(人3)

リコー先発メンバー

友利玲臣、2滝沢佳之、3小口耕平、4井上隆行、5田沼広之、6赤羽根拓也、7後藤慶吾悟、8フェヌキタウ、9月田伸一、10信野将人、11太田幸己、12西村圭哉、13小森允紘、14山品博嗣、15オズボーン


<コメント>
清宮監督
「失点を重ねたのはコンディションのせい。(「リップサービスでもしますか」と前置きしてから)大学選手権準決勝・決勝のチーム力ならいい試合になったはず。ただ今日の負けは悔しくないと言ったら嘘になるけど、これだけお客さんが拍手してくれたことに満足している。(存在の意義が物議を醸した日本選手権だが)やってよかった。いい試合だった。あの拍手が今シーズンを象徴している。(今季のチームは)目標を達成した偉大なチームだった。

13山下大悟主将(人4)

後半出だしの連続トライが痛かった。26−47のときまでが勝負だった。(シンビンは)FWの選手だったからそこまで大きくはなかった。(昨季の日本選手権対トヨタ自動車戦と比べて)接点の部分では今季の方が良かった。個人的には昨季の方が良かった。今日は全然ダメだった。大学選手権に優勝して1週間くらいは余韻に浸っていた。最後の2週間気持ちを入れて練習してきた。アカクロを着るかぎり負けていい試合はない。努力が足りなかった。」


10大田尾竜彦(人3)
「後半アタマに集中力が切れた。相手のコンタクト強くてスタミナを消費した。うちのほうがスタミナ自体で劣っていたとは思わない。今季は思い通りのラグビーができた。全員のスキルが上がったことが大きかった。」

第39回 全国大学選手権決勝 早大対関東学院大@

「荒ぶる」ワセダ13年ぶりの大学日本一!!!

◇全国大学選手権決勝 早大対関東学院大(1月11日 東京・国立球技場)

〈決勝戦戦評 前半編〉


 ハーフタイム、南側のカメラマンが反対サイドへいっせいに移っていく。同じく国立の準決勝では逆光を避け試合中ずっと、南側サイドから動くことはなかったのに。逆光を承知の上で。彼らは北側サイドへ移っていった。そして、後半北向きへ攻めるのは早大。彼らの狙いはアカクロの選手だった。

前半開始1分、そして3分、早大は二度PGの機会を得る。しかし、ゴールを狙わない。ひろく、はやくボールをまわしひたすらゲインを狙う攻めの姿勢。そうした姿勢が実ったのは前半7分、相手陣ラックから司令塔大田尾のパスを受けた山下主将が左スミを突破、一度は相手タックルに捕まりゴールに背を向ける、しかしここで持ち前のボディーバランスの良さを生かして身体をひねり前を向く、再び力強く前へ、そのままゴールラインへ倒れこむ。今シーズンのベストトライといっても良いだろうスーパープレイで早大が先制し7−0ゲームをリードする。勢いをまして攻め続ける早大は19分左サイドを突破した仲山が50bを独走して、23分には川上の突破から最後は司令塔自ら走り込んでそのままトライを決める。19−0。今季なんどもくり返されたトライショーが決勝の大舞台でも再現された。前半一気にトライを重ね相手の士気を奪う早大の必勝パターンだった。しかし、この日の相手は関東学院大。いうまでもなく昨年の王者であり、昨年早大の夢を砕いた相手だった。ここから試合は一変する。関東の反撃が始まった。

自慢のFWを生かし関東学院大は、執拗に攻め立てる。ゴール前早大は反側を重ねて、どうにか耐え続ける。何度もくり返されるスクラム。そして4度目のスクラム関東NO8山本のサイドアタックを仕掛け突破、早大ディフェンスを跳ね除け左スミにトライを決める。前半32分にPGを決める早大に関東の反撃はとどまることがない。39分、早大ゴール前LOでLO北川がボールをキャッチした瞬間、後ろから走り込んだFL鈴木が早大ゴールラインにとびこんでトライ。22−10。12点差、2トライで逆転可能な点差でハーフタイムを迎える。カメラマンが動きだしたのは、まさにそのハーフタイムだった。点差は僅かに12、追い上げムードは関東のはずだった。

 会社の指示か、プロのカンか。詳しくはさだかではないがそれでも彼らは早大側を選んだ。早大の勝利を信じていた。今季ここまで負けなし。内容も圧倒的。関東との二度のオープン戦でも勝利を飾っていた。この日も奪ったトライは「継続」ラグビーで完璧に関東学院大ディフェンスを翻弄したカタチでトライを奪っていた。ディフェンスも2トライを奪われたとはいえ、どちらもセットプレーからの奇襲。要所、要所では関東の突破に、羽生、川上の両FLを中心に耐え、関東BKのゲインはほとんどWTB三宅によるもので、それも数えるほどだった。ラグビーほど強者、弱者のはっきりするスポーツはない。強いものが勝ち、弱いものが負ける。僅かな実力差が大きい点差になって反映されてしまう。強者どうしでも、むしろだからこそ、その厳しさはより激しくなる。12点差、リードしているのはまちがいなく早大だった。13年ぶりの優勝へ向け、最後の40分が始まろうとしていた。

〈決勝戦戦評 後半〉

 後半13分、事件は起こった。関東ゴール前10bのところで関東学院大SH小畑のパスが乱れる。ボール処理に戸惑ったSO入江はキックを選択。キック。しかし、その瞬間、大柄の早大選手が跳びかかる。ボールが跳ね返る。チャージング。ボールは関東ゴール陣内で転がる。関東ファンの叫び声が聞こえる中、再び背番号「5」がボールを押し込んでトライ。今季、迫力満点のラインブレイクで、そして何度もトライを決めてチームを救ってきたLO高森の値千金のトライだった。27−10。これで2トライ差以上の点差になる、十分に安全圏となるものだった。しかし、ここからが早大の最後の闘いの始まりとなった。優勝へ向け最後の試練が始まった。

 早大と関東学院大の試合とは、いつも、追う早大、逃げ切る関東の試合だった。二年前の秩父宮、そして一年前の国立で同じ図式がくり返されていた。代表を揃えたFWを擁する関東学院大は後半になるほどその実力を発揮するチームだった。重いものと軽いものがぶつかり合えば、自然と軽いものに疲労が蓄積されていった。後半になるほど、関東FWの前進力は増していく、そのパワー対抗して逆に攻めることは、それこそ至難の業だった。だからこそ関東相手にはリードして後半を迎えなければならなかった。この日の早大は、その第一条件をクリアした。そして次は優勝への第二条件。関東の反撃を耐えること。追われる者より、追う者のほうが勢いを増すことは自然なこと。追われる早大、追う関東学院大という今まで経験したことがない展開こそ早大の、最後にして最大の試練となった。

 PR立川、山村、LO北川そしてNO・8山本ら100`級の関東強力FWが次々と襲い掛かる。その強力FWを抑えては、今度は後方からWTB水野、三宅らの高速BKのラインブレイクへの対応に追われる展開に終わりがない。大きい者が強く、速い者が勝つ、そうした個人の強さへの確信が関東学院大のラグビースタイルだった。その王者に勝つために、早大が求めたのは組織の強さだった。早大の「継続」ラグビーは自分が抜けなくても丁寧なブレイクダウンで後方の仲間に確実にボールをつなぐことの連続運動だった。さらに選択肢を増やすため、仲間のパスを信じたランが、これもその繰り返しが求められ、時におとりとなって味方のゲインを誘うといった、こうした無駄とも受け取られるプレーの連続が必要だった。もちろんひとりでも手を抜いたら成立しない。フィフティーン 全員がお互いを信じ抜き、走りぬく。これこそあまりにも単純な、「継続」ラグビーの真実だった。そして「進化の年」二年目の清宮ワセダの「進化」とはディフェンスの組織化だった。夏合宿で鍛え上げられたディフェンスはたとえ自分ひとりで倒しきれなくても一度捕まえたらそのまま仲間のフォローがくるまで耐える。羽生、川上だけでない、全員で守り抜くこと姿勢が早明戦で明大を完封し、そして今関東学院大の攻撃を抑えることとなった。

 4分間の長いロスタイムが終わる。関東PR山村のトライの後、関東DGが外れた瞬間主審のホイッスルがピッチに鳴り渡った。関東の怒涛の反撃を2トライに押さえ込んだ。27−22。昨年と同じく5点差。倒れこむ関東学院大に、歓声を上げる早大フィフティーン。ノーサイドの精神とは裏腹に敗者と勝者の鮮やかなコントラストが映し出された。勝利の歌「荒ぶる」が歌われたのは表彰が終わっておよそ20分後。全選手にOBを合わせ150人ほどの大合唱が国立に響き渡った。13年ぶりの「荒ぶる」だった。

※以下、後日掲載します。

〈公式記録〉
早大関東学院大
前半後半後半
T
G
P
22得点1016
27総得点22
24反側21



早稲田大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄大(人2)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)→上村康太(人4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)→安藤栄次(人2)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)


関東学院大先発メンバー

立川大介北川l喬之、2高山勝行、3山村 亮、4堺田 純、5北川俊澄、6鈴木 力、7赤井大介、8山本 貢、9小畑陽介高安厚史、10入江順和、11水野弘貴、12鈴木博貴、13河津賢太郎、14三宅 敬、15有賀 剛→大津留邦宏

第39回全国大学選手権 東海大戦・法大戦 試合後のコメント

1月2日 法大戦

清宮監督
試合を振り返って
「今日は「接点で勝つ」がテーマだった。実現できたと思う。前半は法政がうまかったが後半動くようになった。ハーフタイムの指示は接点に関することだけ。DFはもう形ができた。危ないところはもうほとんどない。今日はそこを突かれたが。(大悟が「オレのところです」
サントリーとの練習は
「社会人と練習することで学生レベルが上がった。最初は行くと必ず怪我してた。」
決勝戦は
「ULTIMATE CRUSHします。」春からこの決勝のためにやってきた。勝つための1年間だったから。 」

13山下大悟主将
(人4)
「監督と一緒です。前半1トライに抑えられて良かった。前半は思うようにはいかなかった。ラグビーは最初の10分はどのチームも激しい。うちはトータルで見たら良い。最後は疲れさせた。今日は潰れてもいいくらいのつもりでやった。勝てて良かった。」
決勝戦は
「決勝は、勝たなければ意味がない。」
会見後
「ほっとした!(かなり大きな声で)まじ嬉しい。今日は飲むぞ!」

19上村康太(人4)
試合を振り返って
コンタクトは激しく行けた。それをずっと継続させなきゃ。前半はベンチで出たいって気持ちが大きかった。けど見ながら後半自分が出ることをイメージした。リザーブにしか出来ないこと。FWを動かす。前半は前5人がいまいち危機感持っていなかった。バックローは動いていたけど。リザーブにしか出来ないことや役割がある。清宮さんに期待されていることもある。特別な役割したい。」

高森雅和(教4)
試合を振り返って

「法政DF前に前に出てきて
(やりにくかった)。オフサイド(になるかならないか)がポイント。決勝行けて良かった。 自分のトライはたまたま。決勝でも自分の仕事するだけ。」

10大田尾竜彦(人3)
試合を振り返って
「前半風下、後半風上をうまく
(コントロール)できた。あっちのDFはきつかったがミスも多かった。後半はキックで行こうと。」

12月22日 東海大戦


清宮監督

試合を振り返って
(試合前に)グラウンド状態が雨を含んで良くなかったのを確認した。 近場で攻めた。ミス多かった。FWでトライ取れるようになった。「晴れ良し、雨良しのワセダ」と書いてください。」

13山下大悟主将(人4)
「FWが元気良かった。
(それはいいことだが)「もっと展開したい」がBKの本音。個人的には(ボールを)もっと回したい。今日、ぼく全部飛ばされたんで…。 流経はDFが良かった。最初。気合が入っていた。こちらとしては、PR、SOが対抗戦より新たなメンバーであったが、そこのメドまた立った。 ある程度(良い)動きが見られて、満足です」


第39回 全国大学選手権準決勝 早大対法大@

正月決戦・後半一気の4トライで法大に圧勝!!決勝は関東学院大戦

◇全国大学選手権準決勝 早大対法大(1月2日 東京・国立球技場)

悲願の決勝出場を懸けた対戦が、正月の青空の下、4万人の観衆で埋まった国立競技場で行なわれた。開始7分、法大ラックのボールを早大がターンオーバー、SH田原からのボールを受けたWTB仲山の前に隙を突かれた法大ディフェンスの姿はなく、仲山は左タッチ際を自陣から勢いよく駆け抜けトライを決める。幸先よく先制した早大ではあったがこのあとは我慢の時間帯。法大の深く刺さるタックルに早大アタックは思うように「継続」できず時間だけが過ぎていく。前半23分、自陣でボールをつなぐだけの展開のまま、法大にターンオーバーされ、最後は法大木村に決められ5−7と逆転を許す。しかし、ここで早大はすぐさま反撃。右へ左へピッチを大きく使い連続攻撃をしかけ法大ディフェンスにゆさぶりをかける。法大ゴール前ペナルティからNO8佐々木が内へ突破、ラックのボールを素早く展開右サイドに一人残っていたWTB山岡が余裕でトライを決め逆転する。この後は再び両チームともこう着状態で点差変わらず試合終了前半10−7と早大には珍しいロースコアで前半を終える。


後半試合は一変する。まず、後半2分、連続攻撃から最後は再びWTB仲山が左スミにトライ、さらに後半5分、阿部の突破から最後はLO高森が身体ごと倒れこんでトライ、そして、10分には同じように今度はLO桑江がトライを決め29−7と前半が嘘のよう法大を一気に突き離す。前半の膠着状態早大のしつこいまでの連続攻撃に法大の疲労は蓄積されていた。早大の攻撃が続くほど、法大ディフェンスの動きは落ちていった。残り時間、意気消沈のの法大にされに2トライを重ね最終スコア43−7で圧勝。次はいよいよ決勝。相手はもちろん関東学院。舞台は1月11日、再び国立競技場。
※詳細は後日掲載します。

〈公式記録〉
早大法大
前半後半後半
T
G
P
1033得点
43総得点



早稲田大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3東野憲照(法3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

早稲田大リザーブ
青木佑輔
(人1)、市村茂展(1年)、内橋 徹(政経2)、上村康太(人4)後藤翔太(教2)、安藤栄次(人2)、内藤晴児(人3)
法政大先発メンバー

中村嘉宏、2水山尚範、3福田智則、4磯岡和則、5佐藤 平、6神山卓大、7佐藤崇幸、8磯岡正明、9麻田一平、10坂本和城、11藤谷 淳、12木村慶太、13金澤 良、14小吹祐介、15遠藤幸佑

第39回全国大学選手権

選手権準決勝 早大対法大戦展望


◇全国大学選手権準決勝 早大対法大(1月2日 国立競技場)
 
いよいよ今季のラグビーシーズンもクライマックス。大学選手権も残すのは準決勝と決勝の二試合となった。選手権にはいり負傷者は続出した早大だったが一回戦、二回戦を格の違いを見せ付ける快勝で準決勝へ勝ち上がってきた。早大の相手は3年連続の準決勝進出となる法大。一回戦は龍谷大相手に100点ゲームで快勝。2回戦は明大を破った近大相手に点の取り合いの45−31で下し準決勝へのキップを手にした。対抗戦前に行なわれた定期戦では45−31と接戦を演じた。試合は1月2日、国立競技場で行なわれる。

両校ここまでの対戦

一回戦二回戦
早大流経大東海大
○79−3○76−17
法大龍谷大近大
○105−12○56−31

〈準決勝展望〉いったいどちらのほうが「はやい」のか。準決勝早大対法大の両校の対戦は「はやさ」がキーワードになる。両校もアタックに定評があり、高速アタックと呼ばれる攻撃型のチームだ。しかし、そのアタックの方法論、哲学には大きな違いがある。早大の「はやさ」とは、正に字の如く「早さ」であり、相手にタックルされてから球出しまでのプレーの早さ、スィ-プに参加する選手、素早い球出しのHB団これら全員のプレーの早さを挙げることが出来る。また仲山、山岡の両ウィングはともに50b6秒4とけして瞬発力があるわけではないが、連続攻撃を繰り返す早大アタックに呼応して、タックルされても素早くポジションに戻り、次のアタックに備える。早大の「はやさ」はこうした次のプレーに備える「早さ」であり、この80分間の繰り返しこそ「継続」ラグビーを形作る。それにたいする、法大の「はやさ」とはまさしく「速さ」。スピードの、速度の速さだ。法大の高速アタックは好SH麻田の高速パスから始まり、早大のように回数を重ねるよりも、一瞬の速さすなわち瞬発力に長けるCTB金澤、FB遠藤のラインブレイクからビッグゲインを狙っていく。パスの速さ、ランの速さ、これこそ法大高速アタックを加速させるものだ。
 
 前回、九月に行なわれた定期戦では序盤法大の高速アタックに対処できず、連続4トライを奪われ、最大24点差は今季早大が一番敗北に近づいた瞬間だった。しかし、その後は、繰り返し繰り返し攻め立てる早大の「継続」ラグビーがボールを支配し、法大のディフェンスを突破。主将山下のトライなどで逆転し45−31で勝利を収める結果となった。それから三ヶ月両チーム、試合を重ねて自らのラグビーを磨き上げてきた。早大はFL川上、羽生らの活躍でディフェスも向上し、法大はバックスの連携を密にしてより「速く」なってきた。両校の「はやさ」は他大を大きく引き離し、別次元の領域といっても過言ではない。準決勝は決勝を懸けた対戦だけでなく、大学ナンバーワンの「はやさ」を決める戦いになるだろう。


関東大学ジュニア選手権決勝 早大B対関東学院大B

宿敵・関東学院大を下し、早大Bチームジュニア選手権優勝!!

◇関東大学ジュニア選手権決勝 早大B対関東学院大B(12月26日 秩父宮ラグビー場)

 今シーズン大学ラグビー界の盟主として君臨してきた両チーム。Bチームの対決ながら、お互いのライバル意識から試合開始前からグラウンドにはただならぬ緊迫感が漂っていた。試合は早大がAチームを彷彿させる「継続」ラグビーで幾度となく相手陣内に攻め込み優位に進める。しかし、関東学院大の大型FWを前にコラプシングや相手のタンオーバーで決定機を逃し、前半終盤に差し掛かるまで両チーム無得点の展開が続く。試合の均衡が破られたのは35分、敵陣ゴール前ラインアウトでこぼれたボールをSH後藤がキープ。ボール処理に躊躇した相手ディフェンスのスキを突き先制トライ。前半終了間際、PGを許すも、5−3で前半を折り返す。

 後半も両チームの守り合いが予想されたが、一転して激しい点の取り合いが始まる。開始直後、Aチームでも活躍するFB有賀にトライを許すも、10分にペナルティーからSH後藤を起点に左サイドに大きく展開。数的有利の状況でWTB正木が空いたスペースに回り込み再逆転。その後も,一進一退の攻防続き、25分が経過した時点で27-15。そして28分、FW三人を入れ替え勝負に出た関東学院大にモールから認定トライを奪われ27-22と肉薄される。1トライ1ゴールでリードを許す状況だったが、残り時間を決死のディフェンスでしのぎ切りノーサイド。Aチームよりも一足お先に優勝を決めた。  

※詳細は後日掲載します。

〈公式記録〉
早大B関東学院大
前半後半後半
T
G
P
25得点19
30総得点22


早稲田大B先発メンバー
諸岡省吾(2年)、2青木佑輔(1年〉、3市村茂展(1年)、4小島浩之(2年)、5阿部卓留(2年)、6松本 充(1年)、7内橋 徹(2年)、8岡本雅史(4年)、9後藤翔太(2年)、10古庄史和(4年)、11正木健介(3年)、12菊地和気(2年)、13吉田政行(3年)14山田智久(3年)、15中崎 宏(2年)

早稲田大Bリザーブ
寺山卓志
(2年)、前田航平(1年)、百合 洋(1年)、町田啓太(4年)、尾関大介(4年)、池上真介(1年)、豊田大生(4年)



第39回全国大学選手権 早大対流経大

3年ぶりの花園での試合 76−17で東海大をくだす!

◇全国大学選手権二回戦 早大対東海大(12月22日 花園ラグビー場)

 早大にとって三年前に同大に大敗して以来の花園での試合。久しぶりの花園に臆したのか開始早々選手権初出場の東海大に左スミを突破されてなんと先制のノーホイッスルトライを許してしまう。それでも早慶戦以来、司令塔大田尾がスタメン復帰した早大は、大田尾の長短織り交ぜた変幻自在のパスから反撃のアタックを開始する。そして前半9分、大田尾のパスからFL川上が抜けてトライ、同点とし直後の13分、再び大田尾が下がりながら後ろからフォローに入ったCTB山下にパス、そのままトライを決めすんなりと逆転を果たす。その後1トライを返されるが、早大は攻撃の手を緩めることなくさらに3トライを追加して前半を33-12で折りかえす。後半も攻め続ける早大。開始1分の高森のトライから38分山岡の左スミを突いたトライまで重ねたトライは7つ。76−17と東海大に力の差を見せ付ける勝利となった。

 
LO高森が3連続トライを含む計5トライと攻撃的LOとしての存在感を見せれば、早明戦勝利の立役者FB内藤慎平がこの日も足腰の強さを生かした力強い突破で再三東海大ディフェンスを突破するなど、ここの選手が対抗戦をとおしてさらに進化した姿を大阪の早大ファンに見せつける勝利となった。次はいよいよ準決勝。相手は高速アタックの法大に決まった。九月の交流戦では勝利はしたが0‐24と一時は大差をつけられた相手。早大が進化しているように法大も強く速くなっている。日本最速を懸けた闘いに勝利すれば、いよいよ残すは決勝の一試合だけだ。優勝が見えてきた。

※詳細は後日掲載します。

〈公式記録〉
早大東海大
前半後半後半
T
G
P
3343得点12
76総得点17


早稲田大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3東野憲照(法3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

早稲田大リザーブ
青木佑輔
(人1)、椛沢保男(政経4)、内橋 徹(政経2)、上村康太(人4)、後藤翔太(教2)、豊山 寛(教2)、内藤晴児(人3)

東海大先発メンバー

C岩代大輝、2成島雄三、3楢岡善幸、4湯井一義、5須藤孔心、6梶村真也、7高 聡伸、8山崎高志、9吉田朋生、10三木康之、11陳 甲欣、12杉山尚平、13鈴江大輔、14百村章二郎、15沼田邦光


第39回全国大学選手権 早大対流経大 試合後のコメント

12/15流経大戦
清宮監督
試合を振り返って
「流経はDF良かった。最初。気合が入っていた。こちらとしては、PR、SO対抗戦より新たなメンバーであったが、そこのメドまた立った。 ある程度(良い)動きが見られて、満足です」
選手権について
「昨晩30人31脚を見ました。予選1位の、ギネス記録まで持ったチームが決勝で負けたんですよ。あれを見ていいもの見たと思いましたね。気を引き締められた。ミーティングで『あと4試合だが頂点を見据えた上で(大事に)試合に臨め』と言ったあとに見たから、ちょうど良かったかな。『カントーだけ』にならないように」
次の試合、東海大戦について
「次は東海だが、立命じゃなくて東海が来るとは思っていた。立命は見たけど、全てにおいて緩い、と思った。東海もまだちゃんとは見ていないが、雰囲気はわかっています」



13山下大悟(人4)
試合を振り返って
「立ち上がりは少し楽をしてしまった。良い球出しが最初はできなかった。でも修正できた。流経のDFはヒットが強く、それに比べワセダの出足は悪かったんです。まあ、ボールは継続できていたので、そこまで気にすることはないです。あと、流経は、やってはいけないプレーを最初連発していたんですよ。寝ているプレーヤーが絡んだりハンズオフしたり・・。そこをレフリーに言ったから、その後ですかね、やりやすくなったのは」


11仲山 聡(人4)
今日のプレーについて
「まだまだです。タックルも外されたし、タッチにも押し出されたので。決定力の高さについて言われますが自分ではそんなにないと思うんですが(今日は近くでサポートしていたが)前に走っている人に深くつくことでチャンスが広がれば良いと思っています。」
BK全体の出来は
最初、相手BKのディフェンスがはっきりしなかったが出足が鋭かったのでラインを深くした。SO、CTBがうまくプレーをチョイスしてパスを送ってくれたのが良かった。」
昨季との変化は
「パスの精度ですね。去年よりも受けやすいところに放ってくれます。
次は花園ですが
「二回戦の相手は東海大だけど圧倒して勝ちたいと思います。」

No8佐々木隆道(人1)
試合を振り返って
「今日は70%の出来ですね。チーム的にミスが多い。最初からどんどんいけなかった。決勝に100%で望めればいい。」
印象に残るプレー
「試合の最初でヒットしたタックル流れを変えたプレーだった。今日は相手のFWにガタイのいい選手がいたので自分の中で仰向けにしてやろうと思っていた。自分をのせるいいタックルだった。」
次は花園になるが
「トーナメントは負ければ終わり。一戦、一戦が最後のつもりでやっている。トーナメントはどっちが勝ちたいか最終的にはそこ。花園は中3から親しんだ場所。そこに早稲田の一員として戻ってくることが出来たのは僕にとって嬉しい。」
なにか意識している練習は
「ウェイトをしっかりやっている。ショルダーで相手を倒せるようにしたい。斎藤祐也さんのような体つきになりたい。」

第39回全国大学選手権 早大対流経大

選手権初陣 流経大相手に79−3で完勝スタート

◇全国大学選手権一回戦 早大対流経大(12月15日 秩父宮球技場)

立ち上がり、試合が落ち着かない。早大がミスでボールを渡せば、流経大も呼応するようにミスを繰り返してしまう。そんな時間が続くなか先制したのは、やはり早大。15分、ラックからSH田原、CTB安藤とつなぎ最後はWTB仲山が一人を抜き去り左スミにトライを決める。徐々に調子を取り戻した早大はFL羽生が相手ラインを突破し大幅にゲインで会場を沸かし、そのまま連続攻撃から最後がゴール前空きスペースを突いたNO8佐々木がトライし点差を広げる。ここからは怒涛のトライラッシュ、31分のノーホイッスルトライを含め前半だけで6トライを決め36−3と大量リードで折り返す。

後半も余裕の展開。後半8分にSO安藤がトライを決めてから圧倒的にゲームを支配する。BK陣が縦横無尽に相手ラインを切り裂きトライを重ねていく。WTB仲山の2トライ、そしてPR大江の30メートル独走トライなど後半も7トライを決め結局79−3と流経大を相手にすることなく快勝。二回戦へと駒を進めた。

この日全国で選手権一回戦が行なわれたがそのなかで明大が近大に敗れ、同大が帝京大に敗れるなど波乱含みのスタートになった。早大の二回戦の相手は立命大を破った東海大になり、22日花園での試合になる。負ければ終わりのトーナメント。一戦一戦、気を緩めることの出来ない試合が続く。
※詳細は後日掲載します。

〈公式記録〉
早大流経大
前半後半後半
T
G
P
3643得点
79総得点
反側数


早稲田大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3東野憲照(法3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10安藤栄次(人2)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

早稲田大リザーブ
青木佑輔
(人1)、椛沢保男(政経4)、内橋 徹(政経2)、上村康太(人4)、後藤翔太(教2)、古庄史和(4年)、内藤晴児(人3)

流通経済大先発メンバー

川嶋秀和、2伊勢田彬人、3小沼公二、4伊藤 徹、5松元宏憲、6A・ローゲンセン、7大石知宣、8清水裕亮、9森 洋三郎、10C栗原 喬、11森竹和幸、12永山 剛、13大石 嶺、14徳永伸太郎、15土生智之


第39回全国大学選手権

大学選手権直前 早大ラグビー部展望

◇全国大学選手権一回戦 早大対流経大(12月15日 秩父宮球技場)
 

早大選手権の組み合わせ

日程対戦相手会場
一回戦12/15流通経大秩父宮
二回戦12/22
東海大or立命大
の勝者
花園
準決勝1/2未定国立
決勝1/11未定国立

〈選手権展望〉対抗戦優勝の栄光もつかの間に、早大は15日より大学選手権に歩みを進める。一回戦の相手はリーグ戦5位の流経大。さらに二回戦では花園を舞台に東海大と立命大の勝者との対戦になる。一回戦の流経大は今季リーグ戦5位と振るわなかったが、パワフルな外国人選手を揃えるチームだ。さらに二回戦は秩父宮を離れ大阪・花園競技場でのゲームになる。順当にすすめば相手は関西3位の立命大。SO馬場を中心によく組織されたチームで、早大としてはまさしくアウェーでのゲームになりけして侮れない。ここを勝ち残り国立へと戻ってきたいところだ。優勝へ向け早大のポイントは負傷選手の復帰。準決勝での復帰が予想されるPR伊藤、そして早明戦を欠場したSO大田尾の2人だ。早明戦ではPR東野、PR椛沢がPR伊藤の代わりを務め、安定したスクラムを見せた。しかし、優勝へ向けけして避けられない相手関東学院大相手にはさらなるFWの強化が求められる。だからこそ伊藤の復帰は、欠かせないものだ。もちろん司令塔大田尾にも同じことが言える。早明戦でCTB安藤がSOに入り、まずまずの出来だったが、やはり判断力に優れる安藤はCTBで起用したい。もちろんワセダのSOには大田尾しか考えられない。ワセダの継続アタックは「円熟のコンビ」SH田原、SO大田尾のふたりでなければその珠玉の音色はかなでられることはないのだから。ふたりの復帰のタイミングを優勝への起爆剤としたいところだ。優勝へ向け早大山下組の最後の戦いが始まる。

対抗戦ここまでの成績(12月1日現在)
早明戦が終わり今季対抗戦の全日程が終了しました。最終結果は、早大が圧倒的な実力を見せ付けるカタチで全勝優勝。対抗戦二連覇は20年ぶりのことになります。なお二位は慶大、三位には明大がはいり、そして4位の帝京大までが自動的に大学選手権へ出場します。なお5位の筑波大は北大との試合で選手権出場を狙います。
早稲田慶応義塾明治帝京筑波日本体育青山学院東京
早稲田

74-5

24-0

64-10

43-13

90-27

128-7

156-0
慶応義塾
5-74


34-21

39-21

49-20

47-19

88-0

143-5
明治
0-24

21-34


33-12

17-0

56-21

102-7

102-5
帝京
10-64

21-39

12-33


47-34

51-25

69-14

138-5
筑波
13-43

20-49

0-17

34-47


17-5

73-3

117-3
日本体育
27-90

19-47

21-56

25-51

5-17


53-5

117-3
青山学院
7-128

0-88

7-102

14-69

7-73

5-53


60-13
東京
0-156

5-143

5-102

5-138

3-117

3-117

13-60

関東大学対抗戦 早大明大〜早明戦〜B

早明戦戦評・雨の早明戦を読み解く

◇関東大学対抗戦 早大対明大(12月1日 東京・国立球技場)

深い雲、雨のやむ気配はない。試合前、多くのワセダファンの不安に一抹の不安がよぎったことは想像に難くない。今季対抗戦でほとんどのゲームで100点近い圧倒的勝利を飾ってきた早大だったが、唯一、雨の筑波大戦で43-13のロースコアゲームを演じた。ボールをまわしていくことでゲームを造っていく早大にとって、ボールハンドリングのミスがでやすい雨の試合を苦手にしていた。得点で見れば単純に考えて半減してしまう。そしてもうひとつこの試合、いつもと大きな違いがあった。背番号10、SO、本来ならアカクロの司令塔は大田尾竜彦だが、早慶戦での負傷の大事をとり早明戦を欠場することになった。変わりは安藤栄次。高校時代はSOだったが今季はCTBで起用され、SOは交代でほんの10分程、スタメンとなると初めてのことだった。小さな不安も、いくつも重なるうちに現実となる。そんななか12月1日2時、早明戦のホイッスルがなった。


「お前と(大田尾)竜彦は違う。お前のやりやすいようにやれ。いる位置だけ教えてくれるよう伝えた。」試合後、この試合の影の殊勲者は穏やかな笑顔で試合を振り返った。SH田原耕太郎。この日、田原は雨の影響を微塵も感じさせることなく安定したパスだしを見せ、
ワセダのアタックの起点となった。もちろんそんな田原のプレーはいつものことだ。しかし、雨の中ただでさえボールに触れる回数が多いSHでありながら、むしろ、だからこそかもしれないが今日の田原はいつものように自然にプレーしていた。それが日常繰り返されていることのように、その手から放たれるボールは確実にSO安藤の下へ渡った。開始直後はハンドリングミスを繰り返した安藤もすこしずつプレーに自信がつき安定したプレーをするようになる。そんな光景がなんどもくりかえされるたび不安は不安のままいつのまにか消えていった。


3年生で初めて出場した早明戦も今季で三度目、そして三勝目を挙げた。「前半ボールが動いていなかった。ある程度早明戦だからしょうがない。後10分でどっかでうちに流れが来る。」前半の苦しい時間帯も、後半の怒涛のトライラッシュもどんなときも田原のパスだしは変わることがなかった。苦しい時の正確なパスだしはチームに落ち着きを与え、後半の素早いパスだしは、勢いとリズムを生み出した。間違いなく勝利の影の殊勲者だった。いま、田原は間違いなく大学最高のSHだろう。派手なプレーをするわけではない。だがプレーの精度、チームへの影響力は他大のSHの群を抜く。さらに歴史を見ても堀越、月田、辻とつづく早大の名SHの系譜に連ねられる存在感だ。


対抗戦も終わりいよいよ選手権へ戦いの舞台は移る。一発勝負のトーナメントはいくら、万全の早大とはいえひとつのミスが命取りになることが考えられる。そんな早大にとってチームの中心にミスのないSHがいることがどれほど心強いことか。「まだ終わりじゃない、けが人がいないなかこういうゲームができたのは自信になる。」残り4試合、田原のパスから早大のアタックは始まる。田原のパスから、早大は大学制覇の道を進む。

9 SH 田原耕太郎
人間科学部4年 身長171a 体重67` 東福岡高校出身 50b6秒5 進路先サントリー

                                         (text by yusuke nozawa)

抗戦明大戦〜早明戦〜A 試合後のコメント

12/1明大戦
清宮監督
試合を振り返って
 「今日の勝利はFWのがんばりのおかげです。セット、近場のディフェンス成長した姿をグラウンドで見せることが出来た。FWのがんばりのおかげです。今日は雨の試合でいつものようにボールが動かず点を取れなかった。それでも今日のようなとり方で点がとれたことは評価できる。」
今日も大活躍の羽生、川上両フランカーについて
 「彼らはいつもああなんで。モールディフェンスに入った時にいい上半身の使い方をしている。今までなかったサイドディフェンス。「進化」というふうに書いてもらえれば(笑)」
今日SO起用の安藤について

 「そこにいていたらという場面が二度ほどあった。でもそれもいたら、という問題。それ以外は問題なし。」
後半のショートラインアウトの練習はしていたのか
「3日間くらい・・・・・・
(間)2日間ですね(笑)」
今日の収穫は
「東野が計算できるということ、厳しい相手に力を出せるのも収穫だがもっと、彼は三番を一ヶ月しか経験していない。彼があれだけの活躍をしてくれた。その部分は椛沢もいるが2人とも成功。スクラムも満足している。伊藤は準決勝を目処に」
前半明治がFWで押せなかったのは
「明治の選択ミス。ワセダ有利のスクラムだった。あれは明治の意地だった。これが早明戦だなという感じ」
雨の影響は
「明治もFWとBKが4:6のチーム雨が降っていて抑えられていた。
(雨は)明治にとっても不利だった。昔だったら圧倒的にワセダ不利だった。」


13山下大悟(人4)
今日の試合について
 
「まったく監督と一緒です。最初10分激しい試合が出来た。(羽生、川上の2人は)すごいです。尊敬します」
先制点をふりかえると
相手とミスマッチが出来た。抜こうとしたらファンブルした。菅藤がつめてくるのが見えた。そこを(佐々木)タカミチがサポートしてくれた。」
後半の指示は
「キックでいってペナルティをもらったらショットしろと。ハンドリングミス、ノッコンが多い。ピックアンドゴーのところでミスがでている。。いつもより敵陣でいるよう人数をかけてもいいからブレイクダウンの精度を挙げるように。後半、(安藤)栄次が外を使うようになって相手FWを疲れさせてそこから内をつけるようになった。栄次もいい選手問題ない。」

 

関東大学対抗戦 早大明大〜早明戦〜@

国立決戦・早明戦24-0で完封勝ち!対抗戦2連覇!!

◇関東大学対抗戦 早大対明大(12月1日 東京・国立球技場)

司令塔大田尾欠場。今季苦手の雨。早慶戦より僅か一週間。そして何より、相手は宿敵のライバル、紫紺の明治大。ここまで順風満帆と試合をこなしてきた早大が、早明戦を迎える状況はけして好ましいものではなかった。9トライ差で負けなければ対抗戦優勝は自然と早大の手にやってくる。しかし、言うまでも無く早明戦は、シーズンの試合のひとつで済むものではない。たとえ対抗戦優勝を成し遂げてもその価値は下がってしまう。もちろん、それは明大にとってもいっしょ。早明戦の一勝は今季の不振も忘れさせるもの。国立五万の観衆の前で、両校の意地と誇りを懸けた試合が行なわれた。 

試合前より、降り続いた雨は試合開始が迫っても気配はなかった。しかしそんな雨の冷気のなか明大応援席から聞こえる「押〜せ、押〜せ!!」の叫び声が国立にこだましていた。。およそ他の試合では見られない、年に一度この試合だけといっていいだろう異様な雰囲気のなか78回目の早明戦が幕を開けた。

「開始10分で激しいプレーが出来た。」試合後、山下主将が語ったように、早大は激しいディフェンスで紫紺の突破を許さない。早慶戦同様、山下が「尊敬してます」と語る羽生、川上のフランカー2人が明大FWのサイドアタックを小柄な身体で押し倒す。ディフェンスが万全ならば後は早大はいつものようにトライを重ねるだけ。しかしこの日は違った。降り続く雨の影響か、ハンドリングミスが目立ちパス回しにいつものリズムがない。さらに紫紺の選手が気迫溢れるタックルで襲い掛かる。開始五分、どちらも主導権握れず、ボールは落ち着かないまま試合は進む。そんな嫌な流れを破ったのは背番号15内藤慎平だった。明大ゴール前、連続攻撃からパスを受けた内藤は相手FB赤石を振り切り左隅にトライ。欲しかった先制点を理想的な形で手に入れる。

しかし、この後、早大にとって我慢の展開が続く。明大はラインアウトからモール突破を繰り返し逆転を狙い執拗に攻め続ける。早大はファウルで逃れるのが精一杯。そのたびに明治はスクラムをねらう。しかし、ここで早大がFWの強さ見せる。明大スクラムをまわしてマイボールにすれば、明大のモールも最後の一線で押し込まれることが無い。自陣ゴール前での時間が続いていたが、しかしその間一度としてトライを許すことは無かった。清宮監督も「FWのがんばりがよかった。セット、近場のディフェンスと成長した姿をグラウンドで見せられた。」と試合後語るほど、この踏ん張りは早大FWが、普段は華麗なBK陣の陰に隠れて目立たないが、清宮ワセダ進化の二年目の一端担う強さをまざまざと見せ付けるものだった。

後半、雨がやみ始める。ときを同じくして試合が動き始める。前半あれだけゴール前に貼り付けになった早大だが、後半は一転。徐々に持ち前の「継続」アタックで逆に明大をゴール前に貼り付けにする。それにたいし紫紺軍団も、突破されても手だけは離さない気迫の守備を見せる。しかし、早大の「継続ラグビー」はボクシングのジャブのように確実に明大ディフェンスラインを後退させる。さらにここへきて今日SO出場の安藤が素早く外へ展開し、持ち前のパスセンスを見せ始める。「外を使い相手FWが疲れたさせる。そこから抜けたうちをつけるようになった〈山下主将)」と語るように、明大ディフェンスを切り裂いていく。紫紺の守りが決壊したのは後半24分、ショートラインアウトで隙を突いて最後はLO高森が倒れこみトライ、さらに33分、安藤、35分に内藤がこの日二つ目のトライを決め最終スコア24−0。76年ぶりの完封勝ちという新た歴史まで作り、早大の対抗戦2連覇が静かに成し遂げられた。


※詳細は後日掲載します。

〈公式記録〉
早大明大試合経過
前半11分:FB内藤慎平→左隅T
5-0
後半05分:LO高森雅和→右中間T
10−0
後半33分:SO安藤栄次→左中間T安藤G○
17−0
後半37分:FB内藤慎平→中央T安藤G○
24-0
       
前半後半後半
T
G
P
19得点
24総得点



早稲田大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3東野憲照(法3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10安藤栄次(人2)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

早稲田大リザーブ
青木佑輔
(人1)、椛沢保男(政経4)、岡本雅史(商4)、内橋 徹(政経2)、後藤翔太(教2)、古庄史和(4年)、内藤晴児(人3)
明治大先発メンバー

林  仰、2山川隼人、3狭間辰弘、4日高 健、5目黒健太、6伊藤太進、7岩上篤史、8小堀正博、9笠木達郎、10管藤 心、11陣川真也12上田雅俊、13山崎智之、14本間 直、15赤石斉之

関東大学対抗戦 早大対明大〜早明戦〜

早明戦・展望

◇関東大学対抗戦 早大対明大(12月1日 国立競技場)

 明日の早明戦に向けて早大の先発メンバーが発表された。早慶戦でケガで負傷退場のSO大田尾
がはずれかわりのSOにはCTBの安藤が入った。対抗戦で初めてSOを務めることになる安藤だが高校時代はSOでプレーしていたためこの大一番でも臆することなく力を発揮してくれるだろう。また、安藤の抜けたインサイドCTBにはここまだ9トライと今シーズン大活躍の豊山が入りアタック力はけして劣らない。むしろ不安なのはSO周辺のディフェンスだろう。SO大田尾の魅力は華麗なパスセンスだけでなく、その体躯を生かしたディフェンスも見逃せないものだ。小柄な安藤が明大のFW攻撃にどれだけ耐えれるか。今シーズン危なげない試合を続けてきた早大にとって正念場となりそうだ。
 
早大戦力分析    
アタック編  
FW・BK一体の「継続ラグビー」は今季も変わらず、さらにタテへの強さが加わった。1次、2次の攻撃をタテ、タテに攻め、相手が密集に集まったところをBKが素早く展開し、難なくトライを奪う。ロック高森にルーキー佐々木と突破力あるFWを揃え、さらに2人のハーフ団までも積極的に自ら仕掛ける。破壊力万点の中央突破が今季のアカクロの新しい魅力だ。勿論、WTB山岡、仲山の2人に主将山下はヨコのワセダの伝統そのままにピッチを駆け抜け、展開ラグビーを彩る。さらに途中出場が今季9トライとブレークした豊山も思いっきりのよさでアクセントを加える。また安藤という安定したキッカーを手にしたことで今季のワセダは苦しい時に戦略的にキックで前進することもできる。
ディフェンス編  
密集サイドの守りは早慶戦でも大活躍の 羽生・川上の両フランカーが強力なタックルで猟犬のように侵入者を捕まえる。明大のモール攻撃にたいする防護壁として活躍に期待がかかる。全体の印象として小柄なBK陣だが浅いラインシャローディフェンスで守り、相手が加速する前にタックルでしとめターンオーバーを狙う。時折、簡単に抜かれてしまう場面もあるが一度突破されても素早いフォローでビッグゲインを許さない。セットプレーは圧倒間は無いものの安定していてl高確率でマイボールを保持する。 明大はキックを多用してくるがFBの内藤兄弟はどちらもボール処理、フォローの動きにたけ早大の最後の砦となる。 
勝負のポイントは?
立ち上がりの攻防が勝負の分かれ目となる。激しいあたりで接戦に強い明大相手に先制を許しては、試合はは難しいものになる。早慶戦から一週間と連戦による疲労の蓄積も不安材料か。しかし、それらを考慮しても早大の優位は揺るがない。両校の個々の戦力は大差ないが、清宮監督が二年間かけて築き上げたチーム力は、明大相手にも格段の差を誇る。一つ一つのプレーの精度の高さを求める山下ワセダにとって真の敵は自らにある。 だからこそ早明戦とはいえ勝利を前提にいかに勝つかこだわりたい。結果は後からついてくるはずだ

早大先発メンバー(当日に変更になる場合があります)

大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3屋比久健(二文3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10安藤栄次(人2)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)、14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

早稲田大リザーブ
青木佑輔
(人1)、椛沢保男(政経4)、岡本雅史(商4)、内橋 徹(政経2)、後藤翔太(教2)、古庄史和(4年)、内藤慎平(人2)


対抗戦慶大戦 早大対慶大B 試合後のコメント

11/3慶大戦

13山下大悟(人4)

今日の試合について
「前半も17点リードできたから良かった。後半は前半以上に攻めようと言った。最後に取られたトライは竜彦がいなくてそこの穴をつかれただけ。対抗戦の中では今日が一番精神的に疲れました。羽生川上神経おかしい。試合のブランクあったが非常にその間いい練習できた。DF、あと5mのところまで来られた時に集中できたとおもう。ようやくメイジのことを考えられる。
早明戦について
「僕はアガリ性なんで…
(じゃあ今日は眠れなかったとか?)いや爆睡です。」

関東大学対抗戦 早大対慶大A

早慶戦戦評・早大大差での勝利を読み解く

◇関東大学対抗戦 早大対慶大(11月23日 秩父宮球技場)

 そこにあるものは、もはや勝利ではなかった。ノーサイドの瞬間、電光掲示板には74−5というとうてい想像できない数字があった。奪ったトライは12。その差69点差は早慶戦史上歴代二位の大差だった。大勝、完勝、圧勝、そんな言葉ではこの試合で起こった出来事を表現することができない。ただ一つあるとすれば、『ULTIMATE CRUSH』―究極の破壊。

勝負の分かれ目は前半22分のトライだった。早大はラックによる連続攻撃からSH田原、SO大田尾とつなぎ最後はWTB山岡が持ち込んでトライを決めた。ゴールも決まりこれでスコアは12−0と開いた。このトライまで早大の先制トライからの15分間までゲームの流れは慶大にあった。キックで前進し、早大ゴール前のラインアウトからすばやくつないでトライを狙った。この策戦は二つの面で有効だった。ひとつは切り札廣瀬をゴールに近いエリアで勝負させ、彼の個人技でトライを狙いにいくということ。もうひとつは慶大がキックを繰り返すことでゲームの流れを断ち切り早大の「継続ラグビー」のリズムを崩すこと。実際、慶大はこの時間で幾つかのあと一歩のチャンスを何度か作り出した。しかし、すべてはあと一歩でしかなかった。

 あと一歩を、あと一歩にさせたもの。それは、早大ディフェンスの最初の一歩の早さだった。ここまでの対抗戦で前半20分までの時間帯にトライを許すシーンが多く、スロースターターな印象のあった早大だったが、この日は違った。相手がボールを持った瞬間、素早いタックルが相手のふところに突き刺さる。何度も何度も。その光景は1年前を思い出させた。あの日も果敢なタックルを見せていたのはFLの羽生と川上だった。この日今シーズン初めて同時に先発した2人がチームに勢いを与えた。いつもよりゼロコンマ一秒、早大選手の出足が早い。しかしそれだけで、相手との接点は大きく前進した。そんな光景が何度も繰り返される。いつしか時計の針は前半20分を過ぎていった。スコアは5−0のまま。山岡のトライが決まるのはその二分後のことだった。

 この後のことはもはや述べるまでもないことだ。前半ロスタイムにはFB内藤がトライを決め17−0。さらに後半、6分の山下主将のトライから始まり、重ねたトライは後半だけで九つ。あきらめた慶大が悪いのか、あきらめさせた早大が悪いのか。緊張感の無くなったゲームは、もはやゲームではなく、トライの練習を見ているかのようだった。美しいほど正確に。恐ろしいほど力強く。そして悲しいほど孤独な。

ノーサイドとは、笛が鳴れば敵味方はなくなる、という意味だ。しかし、この日はノーサイドの前にすでに敵味方はなかった。もっとも当然のことだ。破壊とは極めて個人的な行動なのだから。早大の目は自らの姿しか見えていなかった。見る必要がなかった。次は伝統の早明戦。果たして明大が早大の目を自分たちに向けることができるのか。そうでなければこの日と同じ光景が繰り返されるだろう。早大はただ、破壊への道を突き進む。
                                                (textby yusuke nozawa)


早大先発メンバー

大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3屋比久健(二文3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

早稲田大リザーブ
青木佑輔
(人1)、東野憲照(法3)、岡本雅史(商4)、内橋 徹(政経2)、後藤翔太(教2)、豊山寛(教2)、内藤晴児(人3)
慶応義塾大先発メンバー

猪口 拓、2鈴木雅大、3由野正剛、4水江文人、5高木 宏、6中島俊哉、7高谷順二、8竹本隼太郎、9岡 健二、10吉野太史、11山内朝敬、12北村誠一郎、13反町雄輔、14三原 純、15廣瀬俊朗


関東大学対抗戦 早大対慶大@

伝統の早慶戦で攻撃ラグビー爆発!74−5の大差で圧勝

◇関東大学対抗戦 早大対慶大(11月23日 秩父宮球技場)

今年も全勝対決となった早慶戦。激しい熱戦が展開されたが、連続攻撃を確実にトライに結びつける早大に対しキックを多用し、セットプレーにかける慶大との点差は開くばかり。開始4分にWTB仲山のトライで先制した早大は前半で三つ、後半でなんと9つものトライを重ね、最終スコアは74−5。早大がその攻撃ラグビーの恐ろしいまでの強さを見せ付ける結果となった。この結果、早大は対抗戦優勝に大きく前進。早明戦でよっぽどの大敗を喫しない限り対抗戦の二連覇がきまる。早明戦は一週間後12月1日、国立競技場で行なわれる。
※詳細は後日掲載します。

〈公式記録〉
早大慶大
前半後半後半
T
G
P
1757得点
74総得点


早大先発メンバー

大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3屋比久健(二文3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7川上力也(教3)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13山下大悟(人4)14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

早稲田大リザーブ
青木佑輔
(人1)、東野憲照(法3)、岡本雅史(商4)、内橋 徹(政経2)、後藤翔太(教2)、豊山寛(教2)、内藤晴児(人3)
慶応義塾大先発メンバー

猪口 拓、2鈴木雅大、3由野正剛、4水江文人、5高木 宏、6中島俊哉、7高谷順二、8竹本隼太郎、9岡 健二、10吉野太史、11山内朝敬、12北村誠一郎、13反町雄輔、14三原 純、15廣瀬俊朗


対抗戦ここまでの成績(11月9日現在)
11月に入りシーズンも深まってきた対抗戦。早大に残された試合は11月23日の早慶戦と12月1日の早明戦を残すのみとなりました。つきましてはいままでのアカクロの歩みを確認し、また、今後試合を控えるライバルたちの戦績を知るために、ここで現時点での対抗戦の全成績をUPしました。どうぞご参照ください。
早稲田慶応義塾明治帝京日本体育筑波青山学院東京
早稲田



64-10

90-27

43-13

128-7

156-0
慶応義塾


34-21


47-19

49-20

88-0

143-5
明治

21-34




17-0

102-7

102-5
帝京
10-64




51-25


69-14

138-5
日本体育
27-90

19-47


25-51


5-17

53-5

筑波
13-43

20-49

0-17


17-5



117-3
青山学院
7-128

0-88

7-102

14-69

5-53



東京
0-156

5-143

5-102

5-138


3-117


対抗戦帝京大戦 試合後のコメント

11/3帝京大戦
清宮監督
試合を振り返って
 「最初、昨日のサントリー東芝府中の試合がダブるような試合だった。今日の試合はオ大戦のときと同じ展開だった。一度あそこで経験していたから失点が10点ですんだ。とられた後に山下中心にゲームの仕方を変えられた。今日は50点差を付けられればいいだろうと思っていた。」
山岡の起用について
 「山岡は出すつもりだった。もう少し山岡のプレーを見たかった。夏合宿から下のチームに落としていてずっとがんばっていた。彼のいいプレーをもっと見たかった」
帝京戦について

 「今日の試合はワセダにとって骨のある相手だった。ワセダにとってこのくらいの試合は自分自身への自信につながる。春から強い強いといわれて実際負けていない。今日も言い勝ち方ができた。」

13山下大悟(人4)
今日の試合について
 
「前半先制された後にしっかり修正できたところが良かった。休まずキック使わずずっと継続ができた。そういう意味でぼくらのいいところが出た。」
修正点とは
ディフェンスが受けてコンタクトしていた。最初のタックルが決まらなかった。ズルズル戻りながらピラーが前に出られなかった。法制戦のようには行くなよと
。何とかなるの気持ちでやるのが一番危ういので」

 

関東大学対抗戦 早大対帝京大
強敵帝京大戦 64-10で逆転勝ち

◇関東大学対抗戦 早大対帝京大(11月3日 秩父宮競技場)

今季より、対抗戦の日程変更にともない早慶戦、早明戦の直前の試合となった帝京大戦。昨年は27−16の接戦を演じた、今季も強固なディフェンスが持ち味の帝京大との戦いは観衆2万2千の秩父宮で行なわれた。

〈試合経過〉
筑波大、日体大と開始直後に先制を許し、立ち上がりのスロースタータが定着してきた早大。それでも今まで実力差のある相手にすぐさま逆転してきたが、「今日の試合はワセダにとって骨のある相手(清宮監督)」にはいつもと同じようにはいかなかった。序盤戦、動きの悪い早大は、帝京大の早大のお株を奪うような連続攻撃で完全にボールを支配、され2分、12分とトライを決められ0−10とリードを許す。

ここで早大はディフェンスを修正し、前にでるディフェンスをやめディフェンスラインを深く敷き帝京大アタックに対抗する。これでディフェンスに粘りのでてきた早大は徐々に安定し反撃を開始する。しかしそこは本来守りに定評のある帝京大。No8佐々木、CTB山下らが中央突破をねらうが、帝京大の2人がかりのタックルに阻まれて前に進むことができない。しかしここで「ヨコ」の早大が本領発揮し、SO大田尾が右へ左へボールを散らし、揺さぶりをかける連続攻撃を見せる。一次、二次までは持ちこたえる帝京ディフェンスもさすがに対応しきれなくなる。相手ラフプレーでもめる場面も合ったが、早大選手はけして集中力を失わない。そして22分帝京大スクラムでボールを奪ったSH田原から、左へ展開最後は佐々木が力で押し込み左隅へトライを決める。その後も継続ラグビーを続ける早大の極めつけは32分。早大ラックから大田尾、佐々木、羽生とピッチを大きく横切る展開から最後は久々スタメンのWTB山岡が回りこんでトライ。早明戦での逆転トライを髣髴とさせるプレーに秩父宮に大歓声がわく。ゴール決まらず10−10の同点。このまま前半終わるかと思われたが「圧倒して勝とう〈山下主将)」とする早大は攻撃の手を緩めない。39分、一次攻撃、二次攻撃、さらに攻撃を重ね三次、四次、と攻めLo桑江が突破、ゴール前で相手バックタックルに捕まるが、すぐさまフォローにはいったCTB豊山が押し込みトライ。逆転。17−10で前半を終える。

 後半開始、しかしその直後に、試合の帰趨は決してしまった。3分、7分、10分とそれぞれFWの阿部、高森、佐々木が決め38−10。けしてアタック能力の高くない帝京大のモチベーションを失わせるには十分の点差だった。前半はほとんど崩せなかった相手中央のディフェンスもLO高森、FL上村が突破して行った。前半にあったゲームの緊張感はすでになく早大の恐ろしいまでの強さを見せ付ける試合となった.さらに重ねたトライは4つ。最終スコアは64−10。前半では想像できないスコアになった。

〈試合総評〉
 この勝利は今シーズンの早大の完成度の高さを証明するものとなった。昨シーズン27−16と苦戦した相手に50点差の快勝。帝京大岩出監督も「(昨シーズンより)ディフェンスが落ちたということはない。ワセダのリズムが良かった」と相手チームを讃えた。しかし、この快勝にも「今日は50点差がつけばいいと思っていた」と清宮監督。圧倒的な勝利を求める「ULTIMATE CRUSH」を掲げる今季の早大にとっては、この試合も当然といえる勝利となるものだったようだ。
 
 次はいよいよ早慶戦。この日の慶明戦の試合結果より、今シーズンも全勝対決の早慶戦となるのが予想される。昨季、早大は早慶戦の快勝で勢いを得て選手権決勝まで駆け上がった。早慶戦の試合如何で今後の戦いへの勢いも変わってくる。絶対に勝利を収めたい一戦だ。

 


〈公式記録〉
早大帝京大
ゴール前での激しいプレーが見られた
前半
後半
後半
T

G
PG
17
47
得点
10
64
総得点
10


早大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄太(人2)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7上村康太(人4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13C山下大悟(人4)、14山岡正典(教3)、15内藤慎平(人2)

リザーブ
竹本佳正
(社3)、屋比久健(二文3)、川上力也(教3)、岡本雅史(商4)、後藤翔太(教2)、安藤栄次(人2)、山田智久(人3)

帝京大先発メンバー

島田啓文、2川口 勉、3香月直裕、4清野 護、5石沢健太郎、6瀬川貴久、7伊藤宏成、8辻井将孝、9長田 剛、10岩戸博和、11大田洋治、12C高 忠伸、13本吉将吾、14柏原 歩、15豊永隆博

対抗戦日体大戦 試合後のコメント

10/27日体大戦
清宮監督
試合を振り返って
 「まず反側の少ないいいゲームだった。先週のこともあったのでラグビーのプレーに集中しろと。点をとりたい形で取れなかったりとられてはいけないところでとられたところがたくさんあった試合だと思います。」
反側が少なかったのは
 「レフェリーの意識の高さだと思う。ペナルティーを流していたり声を出してやらないように注意していた。最小記録じゃないですか(笑)」
失点について

 「前半のトライなんか個人的な、基本的なミス。起こってもしょうがないミスと起こってはいけないミスがある。そういう起こってはいけないミスからとられる。」
次の帝京戦は
「まだビデオも見ていない。これから見ます」


13山下大悟(人4)
今日の試合について
 
「監督のいったとおりなんですが前半の立ち上がりがいつも悪い、そこがいかに直せるかが課題。来週からしっかりやりたい。まだまだ密集戦で)絡まれることがあるので完璧を常に目指したい。」
ミスが多いのは
難しいことをやろうとしている。個人の反省練習をさせる。

 
12豊山 寛(教2)
今日の試合(5トライ)について
 「すごい満足です。組織的にうまくいっていたところに最後に自分がたまたまトライを決めただけで。全然意識してないです。」
自分の持ち味は
「山下さんからはとりあえず思いっきり行けといわれていた、自分にはそれしかない。パス、キックはできないので」
自分自身で課題は
「まだAチームに上がってきたばっかりで、コミュニケーションがまだまだ。大田尾さんもやりにくいはず。
ライバルの安藤選手は
「そんなに意識はしてないです。自分は安藤みたいにそういうパス、キックはできない。自分は前に出れるので自分のそういういいところを伸ばしてアイツと勝負したい。」
次は帝京戦
とりあえずでるのが目標。結果を出してがんばりたい。」

関東大学対抗戦 早大対日体大
日体大戦90-27で勝利!磐石の四連勝
◇関東大学対抗戦 早大対日体大(10月27日 秩父宮競技場)

晩秋の晴天の下、おこなわれた日体大戦、先週、戦列復帰した副将上村をスタメン7番に据えた早大は、前後半あわせて14のトライを決め快勝。対抗戦4連勝を圧倒的な存在感でもって達成した。

 開始早々の3分に日体大にPGを決められた早大だが、慌てることなく日体大陣に攻め入り、最後はSH田原のパスを受けたCTB山下が相手ディフェンスの密集する中を見事なステップでするりするりをかわし、トライを決める。その後もボールを支配し続ける早大。21分にはFL上村が、さらにWTB仲山、Lo高森がトライを決め前半で40−8の大幅リードを決めた。

 後半、いつものようにメンバーを変えていく早大だが、その勢いが衰えることはない。その中で抜群の動きを見せたのはCTB豊山。スピードが武器のインサイドセンターは持ち前のスピードを生かし後半5分、12分、16分と瞬く間に三連続トライを決めバックスのレギュラー争いに颯爽と名乗りを挙げる活躍を見せた。この後もSO大田尾、WTB山田のトライなど後半で8トライを決め全後半あわせ90点、大台の100点には届かなかったものの選手層の厚さ見せつけた。

しかし、この試合早大は計4トライを決められ27失点。SH藤戸を中心にバックスに能力の高い選手をもつ日体大は、CTB山下以外小柄な選手を揃える早大バックスを素早いパスワークで突いていく。一度突破されると大幅ゲインを許してしまい、ズルズルをトライを奪われてしまう場面が、回数は多くないが幾度か見られた。今後のスケジュールは強豪大との対戦が続く。着実に修正していきたい点だ。次節は来週11月4日、同じく秩父宮で帝京大との対戦となる。

※選手のコメントは後日掲載します。

 

早大
日体大
前半
後半
後半
T

G
PG
40
50
得点
19
90
総得点
27

 <記者の目>「組織的にうまくいっていたところに最後自分がたまたま決めただけ」今日5トライと大爆発のCTB豊山寛(教2)は、けんそん気味に試合を振り返った。「思いっきりのよいプレーを期待した」(清宮監督)の期待を裏切らず、むしろそれ以上の活躍を見せた豊山。タイミングのいい飛び出しに、相手ディフェンスを振り切るスピード。CTB安藤でほぼ決まっていた背番号12は、豊山の台頭で今後の行方はわからなくなった。しかし2人のプレースタイルは180度違う。パス、キックに長ける安藤にたいし、「自分は前に行くしかない。相手とのギャップを抜いて行く」と語るようにスピードにのった突破が持ち味だ。月曜日にAチームに上がったばかりで、まだまだ周りの選手とのコミュニケーションに課題を残すとはいえ、「前に出る」と自分の足だけを信じて勝負するその姿は、見ているものに勇気を与える。
 こうした若手の台頭はチーム全体にもよい影響を与えている。清宮監督も「彼のように上がってきて活躍できる選手と、活躍できない選手がいる。上に上がって活躍できる選手はチームの財産」と試合後語った。FBを争う内藤兄弟。名手・田原に挑むSH後藤。そして堂々たる活躍、すでにNO8になじむ活躍の佐々木。今シーズン早大の悲願の日本一は彼らのような若い息吹の活躍にかかっている。


早大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3屋比久健(二文3)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久(理工4)、7上村康太(人4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)14山田智久(人3)、15内藤晴児(人3)

早大リザーブ
竹本佳正
(社3)、東野憲照(法3)、岡本雅史(商4)、川上力也(教3)、後藤翔太(教2)、安藤栄次(人2)内藤慎平(人2)

日体大先発メンバー
南山英之、2橋本高行、3金子 創、4浅野修一、5葛西玲依奈、6福岡 肇、7大島淳史、8山口昂希、9藤戸恭平、10永田真宏、11伊藤俊平、12林  佑、13狩野健太、14清水裕介、15根岸康弘

対抗戦筑波大戦 試合後のコメント

10/20筑波大戦
清宮監督
試合を振り返って
 「ウチは雨の試合が苦手、スピードが落ちてしまいちょっとしたことができなくなる。コンタクトしてノッコンするなど細かい部分ができなくなる。ハーフタイムに修正すると後半よくなる傾向がある。これから試合前にしようかな(笑)」
大田尾退場について
 「あせることはない、キックを狙って(トライを)仕掛けてこないんだから。つめろよという感じ。」
筑波の反側について

 「レフェリーに注意されて、次はシンビンだといわれるくらいなら意識的にやるな。注意されてから止めるならやるな」

13山下大悟(人4)
今日の試合について
 
「雨の試合だったのでコンパクトにグラウンドをタテに攻めた。自分たちでレベルアップしようとしたが詰めがあまかった。ノッコンを繰り返してできはよくない。今日を次へ生かしてがんばりたい。」
ノッコンについては
ボディコンタクトが高いのが何より多い。もっと低い姿勢でやらなければ。筑波は低いタックルでボールを殺そうとしていた。

大田尾の退場について
「(佐々木)隆道がタツさんの分もいったろや、と言っていたが自分はぎゃくに冷静に眼をさましてやるようにした」
 
川上力也(教3)
今日の試合について
 「雨がふっていてミスが多く点が取れなかった。もっと集中してやらなければ行けない。(雨の影響は?)ウチは継続ラグビーだからハンドリングが雨の時はやりづらい」
ディフェンスについて
「一人一人のタックルに行くのが低くない。システム云々よりも。失点シーンはあとから考えて考えると前に出るタックルがあまかった。自分自身はあんまり攻められた気がしない。45分しか出ていないので。」
FLは激戦区だが
「取り合えず僕は一番ディフェンスが武器。ほか(の選手)は走れるとか。まぁ監督が選ぶことなので。」
次は日体戦
ミスはでるものなので一戦一戦課題を持ってやっていきたい。」

関東大学対抗戦 早大対筑波大
難敵筑波大に43-13で勝利!対抗戦三連勝

◇関東大学対抗戦 早大対筑波大(10月20日 秩父宮競技場)

 前日から降り続いた秋雨の中行なわれた筑波大戦。「雨の試合が苦手」と清宮監督自ら語ったように、継続ラグビーを身上とする早大にとって、ボールが滑りやすくハンドリングミスを繰り返し、攻撃のリズムが作れないもどかしいゲームになった。

 開始8分、早大はノット10mバックの反側をとられ、そのゴール正面のPGを決められて先制を許す。しかし直後の11分、自慢の連続攻撃から最後は今日スタメン出場のPR椛沢が左スミに決めすんなり逆転をする。このままいつものようにトライを重ねたいところであったが、雨足が速くなるにつれて、ハンドリングミスを繰り返し、徐々にチームの勢いは失われていく。さらに接点での筑波大の反側ギリギリのプレーに苛立ち集中力までも失われていく。極めつけは31分、相手のプレーに苛立ちを隠さなかったSO大田尾がラフプレーによるシンビンで10分間の退場を強いられ、早大は14人で戦うことに。ここで早大はあせることなく筑波大のアタックに対応し、ゲインを許さない。逆に35分に自陣でのターンオーバーから山下主将が三人抜きのビックゲインから、裏にキックしたボールを押し込む。これが認定トライとなり、15−8と逆転する。ロスタイムにはSO大田尾が復帰し、直後SO大田尾からLO桑江、FB内藤晴とつなぎトライ。19−8と点差を広げ前半を終える。


 後半、雨足がおだやかになるにつれ、早大は勢いを取り戻す。その中心にはSO大田尾。前半の鬱憤を晴らそうとするかのように積極的なプレーで早大アタックをリードして行く。まずは後半9分ラックからSH田原、SO大田尾最後は再びFB内藤晴が決める。ついで17分、筑波ゴール前ラインアウトからモールを押し込みLO高森が押し込みトライ。後半24分には早大ラックから最後は大田尾が自ら突破しトライをきめ三連続トライ。勝負を決めた。後半23分には長らく戦列を離れていたFL上村が交代で出場、果敢なプレーを見せ回復振りをアピールした。その後両チーム1トライずつを決め43-13で試合終了。早大はこれで対抗戦三連勝となり、次週日体大との対戦になる。

 ※選手のコメントは後日掲載します。


〈公式記録〉
早大筑波大
接点での激しい攻防が続いた
前半
後半
後半
T
G
PG
19
24
得点
43
総得点
13


早大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3椛沢保男(政経4)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6川上力也(教3)、7岡本雅史(商4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13C山下大悟(人4)、14山田智久(人3)、15内藤晴児(人3)
リザーブ
竹本佳正
(社3)、屋比久健(二文3)、上村康太(人4)、羽生憲久(理工4)後藤翔太(教2)、豊山 寛(人2)、内藤慎平(人2)

筑波大先発メンバー

金子裕、2加藤圭太、3久保知大、4国東洋太、5保坂 豪、6広瀬恒平、7雨宮敬将、8小俣雄樹、9田中進太郎、10C槙原健太、11筒井敏光、12芥川俊英、13山本大介、14大水征史、15黒木勇人

対抗戦東大戦・青学大戦 試合後のコメント

10/6 青学大戦
桑江崇行(人2)
試合を振り返って
 「東大戦に比べてディフェンスの意識が強かったように思う。」
スコア的には
 「初失点を喫したがあれはアクシデント的なこと。あのトライは仕方なかった。スコア的には満足している。」
戦術的には
 「オフェンスに関してはストレートラン・パスこれだけ。決まったオプションはなかった。今日はとにかく前に  出る意識が強かった。」

9/29 東大戦
佐々木隆道(人1)
対抗戦初戦だったが
 
「特に対抗戦は意識せずリラックスして臨んだ。体調は万全だったがターゲットは帝大戦なので調整面は  不十分だった。」
試合の反省は
 「(全体の反省は)156-0でディフェンスもターンオーバーを繰り返すことができてよかった。しかし気を抜い ていた部分が会ったのも事実。(個人では)周りの選手の調子がよかったので8割の力で余裕を見せること ができた。その点については圧倒的な力を見せることができた。」

14山田智久(人3)
今日の試合について
 「チームとしてはまだまだこれからの状態。無失点に関してはそれ自体が目標だったので実現できてよかっ た。オフェンスに関しては自分たちの形が出せればという気持ちでやっていた。前半こそイマイチだったが  後半は割りとよかったと思う。まだ実際に試していないバリエーションがあるので今後はどんどん出してい  きたい。試合全体の感想としてはフィットネスがまだまだという状態。」

後藤翔太(教2)
今日の試合について
 「疲れました。自分の出来は80点ぐらい。今日はトライをラインアウトからとったら次はモールでとろう。そし たら次はスクラムでというように試合の中でどんどん攻め方を変えていた。」
これからの課題
 「耕太郎さんに追いつけるようにがんばります。」

関東大学対抗戦 早大対青学大

青学戦128-7で快勝!開幕2連勝  

◇関東大学対抗戦 早大対青学大(10月6日 松本広域公園総合競技場)

対抗戦第二戦は、松本で行なわれた青学戦。早大は前後半あわせて20トライを決めて128対7の100点ゲームで快勝し開幕二連勝を飾った。

開始二分早大フッカー阿部が、SO大田尾のパントキックを受け、そのままもちこみ左隅に先制のトライを決める。攻撃の手を緩めない早大はこの日FBで出場の内藤晴が2トライをきめ、さらに前半30分に、この日幾度と青学ディフェンスを切り裂いたCTB山下主将が、自陣から独走しトライを決めるなど前半で10トライを決め64対0でハーフタイムを迎える。

すでに前半で勝負の決した試合、後半、早大は徐々に選手を入れ替え緊張感を持続させながら戦う。ディフェンスラインの隙を疲れ青学に1トライを許したが、それ以外では相手のトライを許すことなく、逆に攻めでは簡単に、素早く相手陣深くに持ち込みむ。ゴール前ではLo桑江が力強い突破を見せ2トライ、さらに交代で入ったWTB山岡前後半で3トライを決め、層の厚さを見せ付ける。結局後半も10トライをきめ128−7で勝利した。


※選手のコメントは後日掲載します。

〈公式記録〉
早大青学大
前半後半後半
1010T
G
P
6492得点
128総得点


早大先発メンバー
大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄大(人2)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6川上力也(教3)、7岡本雅史(商4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13山下大悟(人4)14山田智久(人3)、15内藤晴児(人3)

早大リザーブ
竹本佳正
(社3)、椛沢保男(政経4)羽生憲久(理工4)、古島 直(政2)、後藤翔太(教2)、、豊山 寛(人2)、山岡正典(教3)

青学大先発メンバー

1宮地伸也、2富田 億、3泉 雄大、4松井宏之関 翔太、6大木道則、7田中亨伯、8高橋佳孝、9末崎和貴、10白木孝一郎、11中川吾一、12外村政貴、13松永拓也、14竹内竜太郎、15三上芳貴


関東大学対抗戦 早大対東大

対抗戦開幕!早大156−0の圧勝スタート 

◇関東大学対抗戦 早大対東大(9月29日 秩父宮球技場)

東大を相手に迎えた開幕戦。優勝に照準を合わせる早大は全後半あわせて24トライ、156点の早大対抗戦史上最高得点を成し遂げ勝利した。

 東大との力の差は明らか、そのため「自分たちで目標意識を高くあわせて」(山下主将)挑んだ試合だった。早大は前半こそ、油断からか緩慢なプレーが幾つか見られたが、一つ一つ練習の成果を確認するような正確なプレーで東大ゴールにトライを重ねて行く。前半十分には赤黒初出場のCTB豊山が、大田尾のパスを受けゴール中央にトライを決める。さらにSH後藤NO8佐々木ら若手のトライなどで前半を64−0で終える。

  後半、早大は徐々にリザーブの選手を出場させるが、もはや意気消沈の東大相手にも決して気を緩めることなく確実にトライを奪って行く。100点ゲームは簡単に成し遂げ、ロスタイム、この日大活躍のLO高森のトライでついに150点ゲームを達成し、優勝へ向けて層の厚さを見せつける結果となった。

 史上最高得点は昨シーズンの青学戦の結果をぬりかえたもの。東大依田主将も「今年のほうが強い」と語るほど、この日の早大は圧倒的な力を見せ付けた。この後のシーズン、いったいいくつ記録を塗り替えるのか。このチームが持つ実力の底は、まだ計り知れない。
※選手のコメントは後日掲載します。

〈公式記録〉
早大東大
前半後半後半
1014T
11G
P
6492得点
156総得点


早大先発メンバー
大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄大(人2)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6川上力也(教3)、7内橋 徹(政経2))、8佐々木隆道(人1)、9後藤翔太(教2)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12豊山 寛(教2)、13山下大悟(人4)14山田智久(人3)、15内藤晴児(人3)

早大リザーブ
竹本佳正
(社3)、椛沢保男(政経4)羽生憲久(理工4)、岡本雅史(商4)田原耕太郎(人4)安藤栄次(人2)岡本雅史(商4)

関東学院大先発メンバー

1鈴木靖人、2小嶋陽輔、3恵土 、4斎藤 大斎藤顕是、6釜谷一平 、7橋本昌樹、8C依田光正、9西尾真治、10椿原 直、11小野晃典、12宮原克典、13酒井 歩、14竹中進太郎、15 平田 圭


交流戦 早大対法大

早大24点差を返し45−31で逆転勝ち!
◇交流試合 早大対法大(9月22日 秩父宮競技場)

 大学屈指の高速BKsを揃える早大と法大。しかし、対抗戦とリーグ戦と戦う舞台の違う二校が対戦することはほとんどない。しかし、今回交流試合としてこの二校の対戦が実現した。果たしてどちらのアタックが強いのか、最強BKsを証明するべく、両校が秩父宮の舞台に立った。
 
〈試合経過〉
 立ち上がり明らかに早大の調子がおかしい。先週のオックスフォード戦の疲れが残っていたのか選手の動きに切れがなくボールを持っても後退するばかり。終いには自陣でターンオーバーされ、さらに法大の高速アタックにディフェンスは翻弄され次々とライン突破されて行く。9分、13分さらに16分20分と法大になんと4連続トライを許し0−24。攻めれない守れない。ここまでの早大は明らかに今シーズン最悪とも呼べる内容であった。

 しかし、これほどの大差がつきながら早大の選手たちは勝利をあきらめていなかった。前半30分この日初めて相手22メートルラインを突破した早大はいつもの調子とは行かないものの連続攻撃をしかけボールをキープ法大の反側を誘う。再び連続攻撃からSH後藤―FB内藤慎平と渡り左中間にトライ。苦しみながらついに反撃を開始する。そして前半ロスタイムスクラムから9-10とつなぎ、最後は22内藤晴児がトライ。24−14と10点差までつめて前半を折り返す。

 後半、早大は開始直後からアクセル全開。SH田原を投入しアタックのリズムが戻った早大は法大のディフェンスを次々切り裂いて行く。ここで存在感を見せたのはNo・8佐々木隆道。相手のアタックを激しいタックルで止めれば、真っ先に法大ラインを破る獅子奮迅の活躍。まずは3分、その佐々木がトライ、勢いに乗る早大は5分にも内藤が決め31−26と逆転。直後8分に法大にトライを決められるが、13分この日ここまで沈黙していた主将・山下が相手ラインを突破ど真ん中にトライを決め再逆転を果たす。もはやここからは早大アタックがゲームを支配、26分に再び佐々木がトライを決め、ラストは37分、SO大田尾からFB内藤晴児がトライ。最終スコア45−31で勝利した。この結果、早大は無敗のまま対抗戦に挑むことになった。

 しかし、この逆転勝利にも、主将・山下は「みんなどこかでシステムで勝てるというイメージをもっていた。後半のできは最低限、あれくらい日頃からしないと日本一は難しい。もっと激しいプレーをしなければならない。今日はいい勉強になった。」と今日の出来に納得できないようだった。対抗戦初戦は29日秩父宮で、東大戦が行なわれる。
※選手のコメントは後日掲載します。

 

早大法大
前半後半後半
T
G
P
1431得点24
45総得点31

 <記者の目>圧倒的なフィットネスの差だった。軍配は、最後まで足が止まらなかった早大に上がった。法大は中盤を過ぎて、プレイが止まるたびに地面に座り込む選手が目立った。早大のトライのたびに、足のつった選手の処置をするため法大のマネージャーが駆け回っていた。
 前半30分まで、早大ファンは凍りついただろう。ちぐはぐな攻撃、穴だらけのディフェンス、春のオープン戦から無敗でここまできた早大からは想像できないような、弱さが出た。法大に立て続けに4トライを奪われ、最大24点差まで開いた。このままワンサイドゲームになってしまってもおかしくない点差だ。だが、土俵際まで追い詰められた早大は、30分の内藤のトライで息を吹き返す。その後は、せきを切ったような連続攻撃でトライを量産、あっというに逆転し、突き放した。
 オフェンスが特に光ったわけでもなく、ディフェンスもしばしばビックゲインを許すなどぴりっとしなかった。だが勝った。地力の差というのは少し安直かもしれないが、それを実感せずにはいられない試合内容だった。来週からいよいよ早大の対抗戦が開幕する。前半連続でとられた4トライは、ちょうどいいお灸となったはずだ。


早大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄大(人2)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6川上力也(教3)、7内橋 徹(政経2)、8佐々木隆道(人1)、9後藤翔太(教2)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13山下大悟(人4)14山田智久(人3)、15内藤慎平(人2)

早大リザーブ
竹本佳正
(社3)、岡本雅史(商4)、椛沢保男(政経4)羽生憲久(理工4)、山岡正典(教3)田原耕太郎(人4)内藤晴児(人3)

法大先発メンバー

1中村嘉宏、2谷口大督、福田智則、4磯岡和則、5佐藤 平、6佐藤崇幸、7大隈隆明、8磯岡正明、9麻田一平、10坂本和城、11和田剛志、12木村慶太、13金澤 良、14小吹祐介、15遠藤幸佑

オックスフォード戦 試合後のコメント

清宮監督

 「オクスフォードとは今まで10回のゲームで今まで一度も勝っていない。今回上井草のオープニングゲームで、東伏見の50年と言うものあるから、本当に勝ちたかった。そのため、夏合宿のメニューを、このゲームにあわせて別メニューでやってきた。だけど勝てる試合を落としてしまった。勝ちたかったな(笑)。内容に関してはあれだけ体の違う相手にコンタクトを80分耐え続けて最後まであれだけ攻めれて守れた。80分闘えたことを評価したい。」
「(オックスフォードは)国内のチームと似ている闘い方戦術は一緒。立っている選手が違う。だから今日のゲームはシーズンにつながる。」
「選手には勝たなければ何もない。といったがそんなことはない。ここでピークを作るのは例年と違う。こうしてピークを一回持ってくると次が考えやすくなる。ピークなしが4ヶ月、5ヶ月続くのはしんどい。ここでピークを持ってきてもう一度作り上げる。」


山下大悟主将・CTB

「夏合宿後半からずっとこの試合へ向けて準備をしてきた。外人とやるのが初めてな選手がいて球際で苦戦を強いられた。フィットネスで上回る相手に、いいボールを出すことが出来なかった。本当に勝ちたかったです。自分も今日の自分のプレーに納得できていない。でもシーズンの初めにこの試合が出来たのはいい経験だった。これからチームをレベル
アップさせていきたい。」
「(オックスフォードと早稲田の違いは)コンタクトした時に自分で前に持っていけるか。(オクスフォードは)2、3歩前に出てからリリースしていた。(早稲田は)球を出さなきゃいけないと思い、急ぎすぎてしまった。ハーフタイムに修正した。自分たちでコントロールして、あせるなと。連続攻撃を三回続けられればチャンスにつながる。」
「(新ユニフォーム・グラウンドは)個人的にアディダスが好きだったのでもらえてラッキーだった。グラウンドは汚れないし痛くない。しかし、東伏見で培ってきたものが大きい。このグラウンドにもつないでいきたい。


日英大学ラグビー対抗戦2002 早大VSオックスフォード大
上井草グラウンド・オープニングゲーム 23−23の引き分けに終わる!

◇日英大学ラグビー対抗戦 早大対オックスフォード大(9月15日 早大・上井草グラウンド)

 早大ラグビー部の新たな船出を祝うような中秋の晴天、とはならなかった曇り空の下、長年住み慣れた東伏見を離れこのほど完成した早大の新しい聖地・上井草グラウンドでこけら落し記念試合が行なわれた。相手は春の遠征でも戦った英国の強豪大オックスフォード大。最高の舞台に最高の相手を迎えた。

〈試合経過〉
 最初に試合の主導権を握ったのはオックスフォード大。体格で勝るオ大は早大ディフェンスの2人がかりのタックルをものともせず突破を図る。早大が自陣に張り付く展開が続くなか、前半14分、早大のラックからターンオーバーされオ大FBルビーが左ライン際を突破し、最後はキックしたボールを自ら押し込みオ大が先制のトライを決める。その後、早大は仲山、山下が個人で突破を図るが、すぐにつかまり連続攻撃まで持ち込めない。さらに焦りからかいつもよりもパスの精度が悪く攻撃のリズムが途切れてしまう。そんなチームの窮地を救ったのはCTB安藤だった。安藤は22分、30分、34分にPGをそれぞれきっちり決め、早大は9−5と逆転する。このまま終わるのかと思われた39分。オ大の連続攻撃から、最後は右隅にトライ。9−10。1点差。勝負の行方は後半へ。

 後半に入り試合はシーソーゲームの様相を見せる。まずは早大、後半7分、連続攻撃から、最後はSO大田尾が左中間トライ。キックも着実に決め16−10とリードを広げる。しかし、この後オ大がボールを支配。早大は、押し込まれるが、粘り強いディフェンスですぐにフォローに入り独走を許さない。しかし後半18分にPG、25分にはターンオーバーからついに左隅にトライを決められ16-20と逆転される。しかし勝利への強い意志を持った早大は、ラックの連続攻撃から、最後は後ろから飛び込んだ桑江がそのまま突破しど真ん中にトライ。ふたたび23-20と逆転する。早大の逆転に沸く観客。しかし後半、39分早大の反側にオ大主将F・ゲムルはPGを選択。このPGをきっちり決め23−23の同点。ノーサイドまで残りは2分。もういちど最後の力で攻める早大。同点に勢いづくオ大。しかし、スコアはもう動かない。23−23。上井草グラウンドこけら落しゲームは引き分けに終わった。


〈「勝ちたかった・・・」〉
試合後の記者会見、早大の清宮監督は、「勝ちたかった・・・」を連発し、勝利を逃した試合を悔しがった。相手のオクスフォードは過去10回対戦し一度も勝利したことがない相手。そしてなにより、今日は上井草グラウンドでのオープニングゲーム。勝利を求めるのも当然のことだった。そのため、夏合宿からレギュラーチームは例年と違う別メニューで調整しこのゲームにあわせてきた。だからこそ、残り一分での引き分けに微塵も悔しさを隠しもしなかった。最後に「ここでピークを持ってきて、11月までにもう一度(チームを)つくりあげる。と対抗戦での雪辱を誓った。


〈でかくてはやいオックスフォード〉

 ダークブルーのユニフォームに、身を包んだオックスフォード大。180a代、190a代の選手をずらりと揃える陣容に、いつもなら大きく見える早大の選手も今日ばかりは小さく見えた。そんなオ大のなかで今日最も印象的なプレーを見せたのは15FBのW・ルビー。173センチと小柄ながらも豊富な運動量を持ち、グラウンドのいたるところに現れてはボールからみ、トライシーンでは自らキックしたボールを抜群のダッシュで追いかけてトライを決めた。そんな彼のプレーにスタンドのいたるところで感嘆の声が聞こえた。なお、試合後オ大主将F・ゲムルは「新しいグラウンドで私たちが戦えたことを名誉に思う」と語った。


〈新しいユニフォーム〉

 この日はまた早大の今シーズンの新ユニフォームがお披露目となった。このユニフォームには左胸にチームの象徴・稲穂がはいり、右胸にスポーツメーカー・アディダス社の三本線のマークが入った。試合前のグラウンドには20メートル長の大ユニフォームも登場。観客の度肝をさらった。


※選手のコメントは後日掲載します。
〈公式記録〉
早大オックス
フォード大
前半後半後半
T
G
PG
14得点1013
23総得点23


早大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄大(人2)、4内橋 徹(政経2)、5高森雅和(教4)、6川上力也(教3)、7羽生憲久(理工4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13C山下大悟(人4)、14山田智久(人3)、15内藤晴児(人3)
リザーブ
竹本佳正
(社3)、椛沢保男(政経4)、桑江崇行(人2)、岡本雅史(商4)、後藤翔太(教2)、山岡正典(教3)、内藤慎平(人2)

オックスフォード大先発メンバー

1ケヴィン・カシャク、2オリヴァー・ジュリアン、3デリ・ヒューズ、4チャールズ・エドワーズ、5デービッド・ルーバンス、6Cフレーザー・ゲムル、7リチャード・ウッズ、8ベンジャミン・ダラム、9ダニエル・ダバーナー、10マシュー・ハニーバン、11ウィリアム・エラビー、12スチュアート・ダグラス、13ジョンアラン、14カレル・ディクソン、15 ウィリアム・ルビー


早大ラグビー部02シーズン日程表

関東大学リーグ戦1部

主なオープン戦日程 
9月15日
日英大学ラグビー第1戦・早大vsオクスフォード大(早大上井草G) 
9月22日
交流試合・早大vs法大(13:00 秩父宮)
9月29日(日)

早大vs東大 15:00  秩父宮

10月6日(日)

早大vs青学大 13:00  長野

10月20日(日)

早大vs筑波大 14:00  秩父宮

10月27日(日)

早大vs日体大 14:00  秩父宮

11月3日(日・祝)

早大vs帝京大 14:00  秩父宮

11月23日(土・祝)

早大vs慶大 14:00  秩父宮

12月1日(日)

早大vs明大  14:00  国立

オープン戦 関東学院戦 

関東学院に、ふたたび快勝!!

◇オープン戦 関東学院戦(8月25日 長野菅平早大グラウンド)

 早大が春のオープン戦に続き、関学大に勝利した。前半、先制した早大はそのまま波に乗り19−0の大差をつけ折り返す。後半は関学大の反撃を2トライに抑え、結局26−14で逃げ切った。  
 
 勝利のポイントはなんといってもディフェンスだ。前半から早大FWが牙をむいた。春にあれだけやられた関学大のFWに仕事をさせず、縦の突破を許さない。バックスの1対1では何度か抜かれる場面もあったが、カバーの速さで大きなゲインを切らせなかった。
 
 そして後半、印象的な場面が訪れる。自陣から関学が展開して突破を図り、二度、三度とラックをつなげていくが、1メートルも前に進めない。ついには、どう攻めたらいいか迷ったのだろう、関学の選手がボールを持って一瞬止まってしまう姿が目立った。怒涛の攻撃を誇る関学大にも、この日の早大のディフェンスは脅威に写ったことだろう。そして同時に、早大の選手たちは大きな自信をつけたに違いない。冬の本番に向け、いい収穫があった試合だった。
 
早大スターティングメンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄大(人2)、4内橋 徹(政2)、5高森雅和(教4)、6川上力也(教3)、7上村康太(人4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13内藤晴児(人3)、14山田智久(人3)15内藤慎平(人2)

オープン戦 関東学院大戦 試合後の主な選手のコメント

山下大悟主将・CTB
Q、関東に勝ちましたが?
 A、トライ数で負けているので満足できないし喜べない。
Q、プラスの要素としては何か?
 A、落ち着いてできるようになったということですか、今までは相手が関東ということでなんとなく浮き足立っ てましたから
Q、今日の山下さん自身のパフォーマンスは?
 A,全然自分はまだまだやれます。今日は出しきれませんでした。
Q、ここまで伸びた選手は誰かいますか
 A、栄次(安藤)ですね。プレースキックがどうこうというより、流れの中でのプレーが本当に良いです。彼 はいい動きしますね
Q秋に向けて
 A、まだ時間あるのでしっかりチーム作りします。まずは試合に自分たちの力を出しきれなければ

佐々木隆道NO・8
Q、今日の試合についてどうでした?
 A素直に勝って嬉しいとはいかないですね。個人的に負けている部分があったしチームとしても取りたい形でとれたわけではないので
Q,関東のFWはどうでした?
 A、前に出てくる力がすごいですね。あとは見えないところでのプレーがうまいです。
Q、ここまで佐々木さんの春のプレーとチームの印象は?
 A,あたりが強いので何とか自分は必死でついていっている。高校のときはディフェンスのチームだったがここは攻めるチームなんでオフェンスでのやる部分が多いです。
Q,、同じ三列の上村さんからは何かアドバイスを?
 A,、まだからだが細いんで低くやるようにいわれてます
Q,ファンに向けて一言
 A,、秋にもこの赤黒を着て頑張りますので応援よろしくお願いします。

後藤翔太SH
Q、今日の試合の感想は?
 A、何度やっても同じ反省ばかり。コンタクトされた後の競り合いで負けてしまう
Q,田原さんに代わり交代ですが?
 A、(田原が)いなくなって、自分が出れるようになったように思われるのも悔しいですからね。出てない時間は見てなかった。出る時は自分の持ち味前を見ることを心掛けた。
Q大田尾さんについては
A,すごいやりやすい。プレーしながら前を見れる。視野が広い。いままでやったなかで一番すごい人で尊敬 している。
Q、早稲田のスクラムハーフとしては?
 A、やっぱ日本一のスクラムハーフじゃないと



オープン戦 早大対関学大

雨中の戦い 早大35-34の逆転勝ちでついに関学大に勝利!!

◇オープン戦 早大対関東学院大(6月29日 東京スタジアムサブ球技場)

 もはや因縁の対決と言っても過言ではない。早大対関東学大戦。早大としては昨年に続き春シーズンの最終戦に関学大を向かえた。折からの雨に負けない激しい試合が展開された。

〈試合戦評〉
 早大のキックオフで始まった試合は前半6分、連続攻撃からWTB内藤晴児が右端にトライし早大が先制する。1トライ返されるが、動きの良くない関学大相手に前半21分ターンオーバーから再び内藤がトライ14−5とリードする。しかしここから徐々に調子を上げ始めた関学大が自慢の強力FW陣を前面に押し出した連続攻撃をみせ前半27、33分と連続トライを決められ逆転。14−17と3点ビハインドで前半を終える。しかし後半も関学大の流れは変わらずエスカレート。早大はなすすべなく三連続トライを決められ後半19分までに14−34。、またしても敗れるのかとの思いがよぎる。しかしここから早大の反撃が始まった。

 まずは後半25分、関東ゴール前FL羽生が相手キックをチャージング、ゴールエリアを転々とするボールをLo高森が押し込みトライを決める。さらに後半28分連続攻撃からNo8佐々木の突破をフォローしたFL上村がトライ。一気に畳み掛ける早大は31分、ラックを6回重ねた後、SH後藤、CTB山下とつなぎ最後はWTB山岡がトライ、ゴールもCTB安藤がきっちり決めてついに35−34と逆転する。その後の10分間関学大の猛攻を激しいディフェンスで耐え抜き、35−34と1点リードのまま勝利を告げるノーサイドの笛が鳴った。

〈試合総評〉
 ついに関学大に勝利した早大だが決して楽観ばかりは出来ない。ほぼフルメンバーの早大に対し関学大は主力がU19代表の遠征で欠場し万全の状態とは言えないかった。またこの日の早大はトライは決めるがパスミスが多く、昨シーズン見せたような継続ラグビーが出来なかった。雨の影響でスリッピーな状況だったとはいえチーム一丸となった連動性が必要とされる継続ラグビーには一つ一つのプレーの正確性が欠かせない。どこまで精度を高められるかがこれからの課題となるだろう。

 その一方でこの試合では今シーズンここまで積み重ねた成果も見られた。まずは新戦力の活躍。セブンスから活躍したNo8佐々木隆道が即戦力と呼ばれる実力をいかんなく発揮しこの日もフル出場。もはや早大三列に欠かせない男となった。さらに今日すべてのゴールを決めたCTB安藤、交代出場から流れを変えたSH後藤、ポジション争い厳しい三列でスタメン出場するFL古島など二年目の選手たちの活躍がチームに良い影響を与えているのではないだろうか。最後にCTB山下だが足の怪我が心配されたがこの日フル出場。まだ本来の実力を発揮し切れてないが、20点差を跳ね返したチームの強い精神力の裏側にチームを鼓舞する山下主将の存在の大きさを感じた。

 これらはすべてはオープン戦の結果だ。この結果が秋の公式戦に反映されるという保障はどこにもない。だがしかしこの昨シーズン三度の戦いで一度として崩れることのなかった勝者関東、敗者早大の図式が崩れたという事実は間違いない。早大・山下組の歴史を変える戦いはまだ第一歩を刻んだばかりだ。

※選手のコメントは後日掲載します。

〈公式記録〉
早大関東学院大
前半後半後半
T
G
P
1421得点1717
35総得点34


早大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3伊藤雄大(人2)、4高森雅和(教4)、5桑江崇行(人2)、6古島 直(政2)、7上村康太(人4)、8佐々木隆道(人1)、9田原耕太郎(人4)、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13山下大悟(人4)14内藤晴児(人3)、15柳澤 眞(教4)
リザーブ
青木佑輔
(人1)椛沢保男(政経4)内橋 徹(政経2)羽生憲久(理工4)後藤翔太(教2)山岡正典(教3)豊田大生(人4)
関東学院大先発メンバー

1立山大介、2山本 貢、3山村 亮、4犬飼陽生、5C北川俊澄、6鈴木 力、7大島 慶、8堺田 純、9高安厚史、10入江順和、11大津留邦宏、12鈴木博貴、13市村和俊、14三宅 敬、15 有賀剛


オープン戦 春の早慶ラグビー

早慶ラグビー 若手が大活躍108−17の快勝!!

オープン戦早大対慶大(5月19日 千葉・白井運動公園)

春の早慶ラグビーが5月19日、春の早慶戦が千葉県白井運動公園で行われた。 駅から遠い立地であったにもかかわらず、観客数4,000人を動員。注目度の高さが覗える試合だった。

 試合は前半1分CTB内藤(晴)のトライを皮切りに、終始早大ペースで108−17と圧勝。 早大はWTB仲山ら高速BKでトライを量産したのはもちろんのこと、PR大江、FL羽生らも機動力を見せ、「走れるFW」をアピール。早くも走りこみの成果が見られた。 またラックの支配率が高く、何度もターンオーバーでボールを奪うなど密集でも圧倒。 しかし、気の緩みから取られたトライがあり、大量得点による集中力の切れが見られた。

  昨年の主要メンバーが残った早大に対し、代表レベルの選手が卒業してまだチーム作りの準備段階であった慶大。というものの、早大は主将のCTB山下の出場はなく、去年までは出場したことのなかったFL古島、CTB安藤、内藤(晴)とFB内藤(慎)の兄弟がスタメンで出場し、新戦力の実力の高さを見せた。特に安藤はプレースキッカーとして安定感を見せ、去年同じ背番号をつけた武川(現リコー)と遜色ない、頼もしい存在だ。

  慶大を圧倒し5月のこの時期にしてチームレベルの高さを証明した早大。6月の各週末に行われる試合も期待十分だ。秋の本格シーズンを前に、早くも優勝への足取りは始まっている


早大先発メンバー
大江菊臣(人4)、2阿部一樹(人4〉、3椛沢保男(政4)、4内橋 徹(政2)、5桑江崇行(人2)、6羽生憲久〈理工4〉、7古島 直(政2)、8C上村康太(人4)、9後藤翔太〈教2〉、10大田尾竜彦(人3)、11仲山 聡(人4)、12安藤栄次(人2)、13内藤晴児(人3)、14山岡正典(教3)15内藤慎平(人2)

慶大先発メンバー
1宮崎 豊、2由野正剛、3平田一久、4C水江文人、5高木 宏、6伊藤祐士、7江福 良、8高谷順二、9岡 健二、10上杉嘉範、11山形有考、12北村誠一郎、13堂原壌治、14桐山雄臣、15三原 純



第四回東日本大学セブンス

東日本大学セブンス ジャパンセブンスに続き関東に連敗

◇第四回東日本大学セブンス(5月6日 東京・秩父宮ラグビー場)

ゴールデンウィークの最終日に行なわれた東日本大学セブンス。二回戦から出場の早大は一年の佐々木隆道と小吹和也をセブンスメンバーに加えて大会に臨んだ。初戦の専修大戦を佐々木の3トライなど計7トライ47−5で快勝、続く帝京大戦、前半は接戦だったが後藤翔太のトライなどで一気に突き放し24−17で勝利。準決勝でジャパンセブンスに続き再び関東学院大との対戦を迎えた。

開始一分。ルーキー小吹が見せる。ライン際でパスを受けた小吹は鋭いステップで相手をかわしトライを決める。直後の三分に関学大水野に同点のトライを決められてしまうが勝利への気持ちで勝る早大は佐々木、羽生が鋭いタックルを決め関学大のアタックを押さえ込む。そして前半五分、後藤が中央突破、後一歩のところでつかまったがすかさずフォローに走った小吹が最後トライを決め前半を14−7とリードして折り返す。

後半もトライにはいたらないが白熱した攻防が続く。早大のリードが破られたのは後半4分。関学大霜村にトライを許し同点。勝利へ向けて再び攻めに出る早大、逆転を狙う関学大。試合はさらに激しいものになる。試合終了が近づきこのまま延長かと思われたロスタイム。しかし試合は予想もしないかたちで決着を迎える。早大自陣でのラックから後藤がパスを出そうとしたところ相手選手の手が当たり、はじかれたボールがオフサイド気味の位置にいた関学大選手に渡りそのままトライを決められたところでノーサイドの笛。「オフサイドだろっ」の声が早大側そして会場中で聞こえるも、試合はそのまま終了14−21で敗北。再び関学大の前に苦渋をなめる結果になってしまった。
 
しかし結果以外では今大会は佐々木、小吹がそれぞれ持ち味を出した上、二年目の後藤、安藤が存在感を見せ付けるプレーを見せ若手の成長を確認することが出来た有意義な大会だった。今後強豪校とのオープン戦が続くが若手の勢いがこのまま続いていけば今シーズンのさらなる飛躍が期待できるだろう。

(記録)
二回戦 早大47-
5中大
三回戦 早大24-
7帝京大
準決勝 早大14−
21関学大

関学大戦出場メンバー先発 佐々木隆道(人1)阿部一樹〈人4)、羽生憲久(理工4)、後藤翔太(教2)、大田尾竜彦(人3)、安藤栄次(人2)、小吹和也(人1)交代吉永将宏(人3)←太田尾


第10回ジャパンセブンス

ジャパンセブンス またしても関東に敗れる

◇第十回ジャパンセブンス(4月13、14日 東京・秩父宮ラグビー場)

新たなシーズンの始まりを告げるジャパンセブンス。主将山下大悟(人4)やセブンス日本代表に選ばれた後藤翔太(教育2)を擁し臨んだ。予選トーナメント初戦で法大に破れるも、そこから敗者戦を勝ち登りチャンピオンシップに出場する。その一回戦の相手はもはや『宿命のライバル』、関東学院大となった。

 開始早々に自分たちのミスから先制トライを許した早大はそのまま19点のリードを許し前半を折り返す。後半には中村大祐に代わって山下が出場。逆転を狙う早大は山下のターンオーバーから最後は後藤翔太(教育2)がトライを決める。しかしその後は決定機を生かすことができず7-33で選手権決勝に続きまたしても関学大の前に敗北した。
 

(記録)
予選トーナメント一回戦 早大10-26法大
予選トーナメント敗者戦 早大22-
22大体大
予選トーナメント敗者復活戦 早大26
-14立命大
チャンピオンシップ一回戦 早大7−33関学大
関学大戦出場メンバー先発 阿部一樹〈人4) 紀昌弘(人3)、羽生憲久(理工4)、後藤翔太(教2)、山田智久(人3)、中村大祐(理工2)、山岡正典(教育3)交代 山下大悟(人4)←中村、吉永将宏(人3)←山岡



全早大が全明大を撃破!

▽3月31日(秩父宮ラグビー場)
激しくアタックするFB堀川
全早大
TGP表
全明大
T
G
P
63
試合結果
36
▽メンバー表
大江菊臣(人4)
FW
藤 高之
中村善徳(02卒)
滝沢佳之
佐藤友重(94卒)
星 雄太
吉上耕平(98卒)
狭間辰弘
平田輝志(97卒)
神鳥裕之
辻高志(00卒)
HB
永友洋司
沼田一樹(02卒)
伊藤宏明
艶島悠介(01卒)
TB
今村圭吾
武川正敏(02卒)
上田雅俊
小森允絋(00卒)
黒田崇司
山本肇(97卒)
福田茂樹
堀川隆延(96卒)
FB
 赤石斉之
艶島→山崎弘樹
(10卒)、沼田→
安藤栄次(人1)、
左京→脇健太
(01卒)、江原→
岡本雅史(人3)
、辻→田原耕太
郎(人4)、小森
→艶島、大江→
諸岡(人1)、中村
→阿部一樹(人
4)

交代選手明大選手はスター
ティングメンバーの
み掲載






早春の晴天の下、01年度最後の日に行なわれた第23回全早明戦。.立ち上がり4分、12分にトライを決められた全早大だったが、この日スタンドオフに入った沼田を中心にボールを展開し、18分にCTB小森が反撃のトライ。その後も、昨シーズンを髣髴とさせる展開ラグビーを見せ、前半だけで5連続トライを決める。後半になり交代で入った山崎弘が積極的なプレーを見せるなど、攻撃の勢いそのままにFL佐藤喬、LO吉上のトライなど4トライを決め早大復活を印象づけた02シーズンの最後を勝利で飾った。そしてこの日MVP級の活躍を見せた沼田、すべてのゴールを決めた武川そして、主将左京ら4年生がその青春の4年間を駆け抜けた早大での最後の試合となった。いつかまたOBとして全早大のユニホームを身にまといプレーすることを期待したい。

全早大、全慶大を圧倒!

▽3月24日(秩父宮ラグビー場)
*写真はただ今調整中です。しばらくお待ちください。
全早大TGP表全慶大
10
T
G
P
58試合結果17
▽メンバー表
安藤敬介(人4)
FW
佐藤将希
中村善徳(法4)
鈴木雅大
水野敦之(01卒)
山本拓也
左京泰明(二文4)
水江文人
吉上耕平(98卒)
高木 宏
佐藤喬輔(人4)
野澤武史
江原和彦(01卒)
田村和大
平田輝志(97卒
高谷順二
99年度小森允紘(現リコー)、00年度江原和彦(現リコー)、そして昨年度の左京泰明と三季連続連続主将がそろって出場したオールの試合ならではの顔ぶれになった全早慶戦。秋の公式戦とは違い終始楽しそうにプレーする選手たちだったが、奪ったトライ10、58得点とスコアの上では全早大が全慶大を圧倒した。現役選手で目立ったのが途中出場でSOに入った安藤栄次。まだ一年生ながらも堂々たる司令塔ぶりでラインを動かすなどこれからの活躍が楽しみな選手だ。この試合の結果により全早慶戦の通算成績は全早大の18勝4敗1引き分けとなった。
月田伸一(98卒)
HB
熊谷 良
武川正敏(人4)
吉野太史
永島茂樹(97卒)
TB
三宅健介
小森允絋(00卒)
稲葉 潤
川崎 亨(商4)
川尻圭介
艶島悠介(01卒)
浦田修平
山崎弘樹(01卒)
FB
広瀬俊朗
ハーフ、安藤→
青山敦司(97卒)
水野→佐藤友重
(94卒)後10分、
月田→辻高志(00
卒)後20分中村→
阿部一樹(人4)
後23分江原→紀昌
弘(人2)、小森→
安藤栄次(人1)
川崎→塩澤泰弘
(人3)
交代選手
慶大選手はス
ターティングメ
ンバーのみ掲載









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