仙台育英(宮城3位)の背番号11の右腕、中島隼也(3年)が、5安打完封して2回戦に進出した。

 自己最速を1キロ更新する144キロをマーク。切れのあるスライダーを織り交ぜて10三振を奪った。「ストレートが走っていた。コースにビシバシ決まって、変化球が生きた」と声を弾ませた。

 昨夏の甲子園準優勝の仙台育英は、投手の独り立ちが夏の宮城大会への大きなテーマとなり、佐々木順一朗監督(56)は「これが本来の姿なら、チームにとってありがたい」と話し「甲子園で勝ち上がるために通用するボール」と、中島の能力を買っている。

 今大会の投球内容次第では、夏に背番号1になることも考えられるが「背番号は気にしていない。チームのために結果を出せれば」と、右腕は勝利につながる投球に集中していく。