<高校野球春季関東大会:東海大甲府10-0八王子>◇15日◇2回戦◇袖ケ浦市営球場

 今年のドラフト目玉、東海大甲府(山梨1位)の高橋周平遊撃手(3年)が八王子(東京3位)戦で今大会初登場した。3打数2安打2四球、二塁打2本で打点1の内容だった。「力が入ってしまった。バットにしっかり当たっていなかった。(打撃内容は)50点ぐらいです」と振り返ったが、8回コールドで八王子を下し、8強入りを決めた。

 冬場には学校から片道16キロの山道を走り、主将としてチームを引っ張った。意識しているプロ野球選手は東海大相模から中日入りした森野だという。「勝負強いので」と理由を話した。高橋自身も「打球の速さを売りにしたい」と語った。<第1打席>

 3番で先発。1死二塁で敬遠の四球だった。<第2打席>

 4回、先頭打者。フルカウントから一塁フライに倒れた。<第3打席>

 5回2死一塁。ワンボールから2球目を、逆らわずに左方向へはじきかえした。こすり気味の打球だったが、左中間に落ちる二塁打。強打者の片りんを見せた。<第4打席>

 7回1死一、三塁。敬遠の四球。<第5打席>

 8回1死一、二塁でセンターへ打ちかえした。押し込んだ打球は風にも乗って、中越え二塁打に。底力を発揮し、1打点を挙げた。

 ◆高橋周平(たかはし・しゅうへい)1994年1月18日、神奈川・藤沢市生まれ。遊撃手としてグラブさばきが柔らかく、強肩強打の大型内野手。左右に打ち分け、長打力がある。主将も務める。身長180センチ、体重83キロ。右投げ左打ち。