2015年ワールドシリーズはロイヤルズがメッツを4勝1敗で破り30年ぶり2度目の制覇を果たした。

 その後ロイヤルズは3日に本拠地カンザスシティで優勝パレードを行っている。パレードは快晴の下、約4キロにわたって実施され、チーム公式サイトによれば30~50万人ものファンが集まったということだ。

 前回紹介したようにカンザスシティはMLB全チームの本拠都市部において最小の約70万世帯しかない。それでこの人出だから地元市民がこの優勝を喜んでいるかわかるのではないだろうか。

 ちなみに今年のワールドシリーズ全米テレビ中継の平均視聴者数は1470万人で昨年の1380万人を90万人上回った。ただここ10年間で6番目の数字で、低迷傾向はぬぐえていない。さらに優勝が決定した第5戦は延長となったことで視聴者が増えたと見られ、今シリーズ最高の1721万人を記録している。ただこちらも最後までもつれた昨年の第7戦で記録した2352万人は及ばなかった。

 さて、ロイヤルズがパレードなどで優勝の余韻に浸る一方、敗れたメッツも落ち込みを見せるどころか来シーズンに向けた動きを始めている。

 テリー・コリンズ監督に対しては第5戦で2対0でリードした9回表に先発のマット・ハービー投手を続投させ、結果同点、さらには延長での逆転負けにつながった采配に対する疑問の声が敗戦直後には報道陣から上がっていた。コリンズ監督はゲーム直後の記者会見でハービーに「いけると話した」と続投の決断について話している。

 とはいえ、就任5年目でチームを15年ぶりのワールドシリーズに導いたコリンズ監督へのチームの信頼は揺らいでいないようで、敗戦から2日後の3日にはコリンズ監督と新たに2年間の契約を結んだことが発表された。

 さらにたくましいな、と感じたのが敗戦翌日の2日に筆者の元に届いたメッツからのメールだった。「ありがとう、メッツ・ファン」と題されたそのメールの本文にはやはり、「ありがとう」とメッセージとともに来シーズンの日程とチケット販売の案内が記されていたのである。

 ワールドシリーズの終了で2015年シーズンは完全に終了し、それと同時に2016年シーズンに向けて動き始めているのだ。