<ヤンキース7-3オリオールズ>◇21日(日本時間22日)◇ヤンキースタジアム

 「ルースが建てた家」。ニューヨークの象徴が最後の日を迎えた。ヤンキースの本拠地球場として数々の名勝負の舞台となってきたヤンキースタジアムが、86年の歴史を終えた。試合はヤンキースが勝ち、最終戦を白星で飾った。来季からは隣接する約5万人収容の新球場に移る。

 レギュラーシーズン最後の試合となったナイトゲームのオリオールズ戦を前に、午後1時に開門。内外野のフェンス沿いをファンに開放し、ジョー・ジラルディ監督らがファンのサインに応じた。

 午後7時すぎから開催されたセレモニーでは、スタジアム開場時の1923年に球場に掲げられたペナントが持ち込まれ、かつての名選手が次々と紹介された。左翼手の紹介ではデーブ・ウィンフィールド外野手らとともに松井秀喜外野手も名前を呼び上げられ、歓声を浴びた。

 ヤンキース一筋でプレーを続けるキャプテンのデレク・ジーター内野手は「新球場でのプレーはまだ考えられない。まだ使える。いい球場だ」と話し「ルースが建てた家」と呼ばれる球場との別れを惜しんだ。