<レンジャーズ8-21マリナーズ>◇5月30日(日本時間31日)◇レンジャーズボールパーク

 マリナーズ岩隈久志投手(31)が日米を通じて初のセーブを挙げた。17-5の7回に2番手で登板し、3回を5安打3失点、2四死球で試合を締めくくり「考えてもいなかった」という初セーブが転がり込んだ。

 2週間ぶりの登板は「ちょっと感じはよくなかった」。ボールが先行し、ひじの下がりや肩の開きをマウンド上で修正した。試合終了後はホッとした笑顔を浮かべたが「難しいです。出番がきただけで気持ちは入るんだけど」と、登板間隔が空く苦労も吐露した。

 試合は9回から遊撃を守った川崎が飛球をつかんで終わったが、川崎が二塁アクリーにボールを渡してしまい、初セーブの記念のボールは行方不明という。

 ▼岩隈が大リーグで初セーブ。17-5と12点リードから登板。勝ち試合の最後に3イニングを投げセーブが記録された。大リーグでセーブを挙げた日本人投手は17人目(公式記録となった69年より前の村上を含む)。日本でセーブが制定された74年以降、日本のプロ野球経験者で渡米後に初セーブを挙げたのは藪に次ぎ2人目。