レンジャーズがメジャー一のヒール(悪役)を正捕手として獲得した。退団濃厚なナポリの後釜として、ホワイトソックスからFAとなったA・J・ピアジンスキー(35)と1年750万ドル(約6億円)で合意した。今夏、米男性誌メンズ・ジャーナルが現役選手にアンケートした「もっとも嫌いな選手」断然1位に選ばれた男は、敵味方を問わず、トラブルメーカーとして有名だ。

 ささやき戦術が度を越え、打者を挑発しすぎての乱闘騒ぎは当たり前。オフはプロレスリングに上がる演技派で、「ニセ振り逃げ事件」など審判をあざむいて有利な判定を引き出すことも多い。投球練習を受けずにトランプ遊びに熱中し、投手陣から総スカンを食らったこともある。今季は自己最多の27本塁打、77打点を記録し、捕手としての実力は折り紙付き。ダルビッシュ有投手(26)には息の合うソトがいるが、来季は超クセ者との新コンビも楽しみだ。