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福留が帰国、松坂とピービとの対決を希望
- カブス入団を報告する福留(撮影・中島郁夫)
松坂とピービと対戦したい-。中日からFA宣言し、米大リーグ、シカゴ・カブスと契約した福留孝介外野手(30)が22日、米シカゴから帰国。東京都内のホテルで入団報告会見を行った。晴れてメジャーリーガーとなった福留は、早くも世界一軍団レッドソックス松坂大輔投手(27)と今季、ナ・リーグのサイ・ヤング賞を獲得し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で対戦したパドレスの右腕ジェイク・ピービ投手(26)に挑戦状をたたきつけた。
シカゴでの入団会見を終えて、帰国した福留はもうメジャーリーガーの顔になっていた。「正式契約してきました。これからはカブスの福留として応援してください」。晴れやかに入団を報告した福留は早速、メジャーを代表する右腕2人に挑戦状をたたきつけた。
「対戦してみたいのはピービというピッチャー。もう1回、やってみたい」。真っ先に名前を挙げたのは、今季ナ・リーグの最多勝(19勝6敗)最優秀防御率(2・54)、最多奪三振(240個)と投手3冠を獲得し、満票でサイ・ヤング賞に選ばれたパドレスのエースだった。
個人的な因縁がある。06年のWBC2次リーグの米国戦に5番中堅で先発出場した福留は、常時150キロを超える速球を投げる相手先発ピービのすごみを肌で感じた。2打席対戦し、四球、三邪飛。強烈な印象が残った。だからこそ、頭に真っ先に名前が浮かんだ。ピービが所属するパドレスはカブスと同じ同じナ・リーグ。シーズンで対戦する機会はすぐにやってくる。
さらに、注目される日本人対決では、迷わずレッドソックス松坂の名前をあげた。「大輔とはやってみたいな。打てる自信はないですよ(笑い)」。福留は五輪、WBCの日本代表で一緒に戦ってきた松坂の力を認め、交流戦では毎年のように対戦を楽しみにしていた。日本での対戦成績は8打数無安打と封じられている。松坂とは、交流戦か、互いに勝ち抜いてのポストシーズンでの対戦となる。
福留は“野球小僧”のように無邪気だった。「自信がなければチャレンジもしない。あるから手を挙げてチャレンジする。やれると自分の中では思っています」。4年契約4800万ドル(約52億8000万円)の基本年俸にインセンティブ契約などを加えると総額6000万ドル(約66億円)となる大型契約のプレッシャーは感じさせなかった。【鈴木忠平】
[2007年12月23日9時54分 紙面から]
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