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クレメンス薬物全面否定「１度もない」

　大リーグ通算３５４勝のロジャー・クレメンス投手（４５）が２３日、薬物使用を全面否定した。自身の公式ホームページにビデオメッセージを掲載し「はっきりさせる。答えは『ノー』だ。ステロイドもヒト成長ホルモンも、１度たりとも使ったことはない」と断言。自らの肉声で否定したのは初めて。

　薬物使用を告発した「ミッチェル・リポート」の中で、クレメンスはブルージェイズとヤンキースに所属していた９８～０１年、トレーニング・コーチだったマクナミー氏から薬物を注射された、と報告されている。しかし本人は「マクナミーから何かを体に入れられたことはない。リポートは真実ではない」と話した。

　またクレメンスは、昨年ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた薬物使用疑惑が誤報だったことにも触れ「真実でなかったと世の中全体が分かっているのに、ミッチェル・リポートとしてまた浮上してきた」と報告書を非難した。クリスマス後に収録するＣＢＳ局のテレビ番組「６０ミニッツ」で、疑惑への質問に答えることも明かした。

　マクナミー氏の代理人は「ミッチェル氏に提供した情報の正確さに１００％の自信を持っている」との声明を発表している。

［2007年12月25日9時22分　紙面から］

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