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石井一2度目のFA交渉で西武入り決断

西武との交渉を終え荻野弁護士(左)とともに会見する石井一(撮影・山崎哲司)
西武との交渉を終え荻野弁護士(左)とともに会見する石井一(撮影・山崎哲司)

 ヤクルトからFA宣言した石井一久投手(34)が17日、東京都内のホテルで西武と2度目のFA交渉を行い、西武移籍を決断した。初交渉で2年総額7億円以上プラス出来高払いの破格条件を提示されていたことが判明し、この日の交渉でさらに出来高払いで上積みがあった。初交渉から中1日の交渉で熱意を感じ、移籍を決めた。ヤクルトとは20日に交渉を行うが、石井一の決意は固く移籍の意向を伝える。23日のヤクルトファン感謝デーで、12年間在籍したチームに別れを告げる。

 日米通算137勝左腕が西武に移籍する気持ちを固めた。15日の初交渉から、わずか中1日での2度目交渉。石井一が西武に交渉を申し入れ、急きょ午後6時からセッティングされた。約1時間の交渉は代理人同席で契約の細部まで話し合い、石井一は納得の表情を浮かべた。「話を聞くことがないくらい話をした。ヤクルトとはだいたいの話は済んでいる。判断する材料はそろった」と西武の熱意が心を動かした。

 西武側の思いは条件面にも表れた。小林球団社長は「インセンティブ(出来高払い)で新たに付け加えた部分がある」と明かした。初交渉で2年総額7億円以上プラス出来高払いの条件を提示していたことが判明。さらにこの日の交渉では破格条件に出来高払いの上乗せもあった。石井一は「入ってほしい気持ちが上積みされていた」と必要とされていることを実感した。

 交渉では「西武入団」を想定した具体的な話が挙がった。条件面に加え練習環境や自主トレ先、「石井一シート」の設置、球場への移動方法にまで話は及んだ。東京都内から所沢への移動について石井一は「ロスとニューヨークに行ってるから、所沢くらいはなんともない」。小林球団社長も「練習環境とか、来る前提でないと出ない質問がありました」と獲得への自信を深めた。

 西武の熱意に比べ、12年間在籍したヤクルトには“温度差”を感じている。20日にヤクルトと残留交渉を行うが、鈴木球団社長ら球団トップが同席する予定はなく、「最終決断をできる人が交渉の場にいない。こちらは早く決めたいと言っているのに」と不信感をあらわにした。当初、獲得に興味を示した阪神も獲得を断念した。西武とは今回が最後の交渉となる。ヤクルトと交渉する20日に移籍の意向を伝え、23日のファン感謝デーで慣れ親しんだチームに別れを告げる。

[2007年11月18日9時44分 紙面から]

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