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巨人底辺拡大へ「由伸杯」「阿部杯」…
巨人が球界の底辺拡大へ壮大なプロジェクトをスタートさせることが21日、明らかになった。主力選手の名前を冠した少年野球大会を全国各地で開催する予定で、今月24日には高橋由伸外野手(32)の出身地・千葉市で「高橋由伸杯」が行われる。それを皮切りに今年12月には市川市で「小笠原道大杯」、来年には浦安市で「阿部慎之助杯」が開催される。将来的には各地域の代表を集めたチャンピオンシップを全国規模で行う計画を立てている。
プロ野球選手を目指す子供たちにとって、巨人の夢のような計画が明らかになった。第1弾として「高橋由伸杯」は24日にスタートする。千葉市少年軟式野球協会に所属する80チームが参加し、1年間かけて優勝チームを決める。同市の少年野球関係者は「地元のヒーロー高橋選手が協力してくれるということで、我々も力が入ってます。協会に所属する全チームが参加する大がかりな大会を開催できる運びとなりました」と話した。高橋由は24日の開会式に出席し、プロジェクトの幕開けに立ち会う。
第2弾は、12月に小笠原の居住地・市川市で「小笠原道大杯」の開催が決定した。第3弾は来年6月、阿部の出身地・浦安市で「阿部慎之助杯」が予定されている。大会は各少年野球連盟が主催し、巨人が協力、選手が特別協賛する形態をとる。冠となった選手はポケットマネーで優勝カップや、メダル、プレゼント用の野球用具などを提供。スケジュールの都合がつけば、開会式や閉会式にも出席する。阿部は「以前からこういうことができればいいと思っていた」と話した。
今後は千葉県にとどまらず、全国各地の少年野球連盟に働きかけ、同様の冠大会を選手ゆかりの場所で開く準備を進めている。現役選手の出身地では上原が大阪、高橋尚が東京、二岡が広島、木佐貫が鹿児島と幅広く、全国規模に膨らんでいく可能性は高い。将来的には各地域の優勝チームを集めたチャンピオンシップも検討している。球界の底辺拡大、活性化を狙ったこのプロジェクトが、今後どのような広がりを見せるか注目される。
[2007年11月22日9時20分 紙面から]
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