野球

ソフトＢ和田が“武蔵流”投法導入

　ソフトバンク和田毅投手（２６）が「無冠の左腕」返上へバガボンド投法を導入する。２２日、福岡ヤフードーム内で国税局のｅーＴａｘ（国税電子申告、納税システム）広報イベントに参加。ブログも開設する和田には適役だったが、そのブログでお勧めの本として紹介しているのが「武術への招待」。宮本武蔵を主人公に描いた漫画「バガボンド」の作者、井上雄彦氏の著書だった。

　もともとは「バガボンド」が和田のイチ押しだった。「奥が深い。読めば読むほど新しい発見がある」。そこに描かれる宮本武蔵の武術の世界を、野球に応用できると実感した。

　和田「無の境地というんですかね。最小の力で最大の力を出す。例えば日米野球で力と力で対戦しても、単純に力のある方が勝つと思うんです。でも、そこに相手の間合いに入るとか、気で圧倒することで、勝つこともできる」。

　入団以来、５年連続２ケタ勝利をマークしたが、個人タイトルには無縁。足りない何かを求めて、バガボンドを「五輪書」代わりに愛読し、初のタイトルをつかむ。【中村泰三】

［2007年12月23日9時17分　紙面から］

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