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西武がグッドウィルとの契約解除
西武小林信次球団社長(59)は22日、人材派遣大手グッドウィルの親会社グッドウィル・グループと結んでいた本拠地球場と2軍チーム名の命名権契約を解除することで合意したことを明らかにした。グッドウィルが厚生労働省から事業停止命令の処分を受ける見通しが明らかになったのに伴い、同グループが22日、球場を所有する西武鉄道および球団に契約の解除を申し入れた。西武側も合意し、来季からグッドウィルの名前は球場や2軍ユニホームから消えることになった。
今年1月1日からの5年契約だったがわずか1年での途中解約となる。西武は昨年12月、それまでインボイスと結んでいた命名権契約を終了させて同社と新たに契約を結んだ。だが同社の不祥事が相次ぐにつれ、球団のイメージダウンにつながるため契約を解除すべきとの声も多く上がった。来季について後藤高志オーナー(58)はいったん契約の存続を明言していたが、今回同社からの申し入れにより契約解除で合意した。
契約金の総額は5年総額で推定25億円とされるが、違約金の有無など契約内容については非公表とした。球団は今後新たな契約先を探すことになるが、見つからなければ元の「西武ドーム」に戻る可能性もある。小林球団社長は「パートナーとしてやってきたので残念。いつから名前が変わるのか、今後どうするかなどはこれからの話。契約の内容を確認します」と今後について白紙を強調した。
今季は2軍、つまり「グッドウィル」の監督を務めていた渡辺監督は「何とも言えない雰囲気で1年間やってきましたけど、こうなった以上はしょうがない。何とも言いようがない」と複雑な表情を浮かべた。今年は裏金問題で大揺れとなった西武は、1年の締めくくりにも災難に見舞われてしまった。【大塚仁】
[2007年12月23日9時23分 紙面から]
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