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小笠原左ひざ対策へ畳入れずにイス生活
- ティー打撃で汗を流す小笠原(撮影・浅見桂子)
サムライが欧米化した。宮崎での単独自主トレを打ち上げた巨人小笠原道大内野手(34)は26日、合同自主トレ、キャンプに向けて宿舎を引っ越し、大好きな畳の導入を封印した。これまでは遠征先では畳部屋を愛用。キャンプでも部屋に畳を入れてもらうなど注文を出していたが「今回は何も要望していない」と洋室でキャンプを過ごすことを決めた。
すべては手術した左ひざのためだ。「普段の生活でも気を抜いた時ほど怖い。イスから立つ時でも、起き上がる時でも、ゆっくり動くようにしている」と、再発防止に気をつかいながら生活している。まだあぐらをかくのにもひざに負担がかかる状態なだけに、なるべく負担を減らしたいという意味での洋室の選択だった。
リハビリは順調に進んでいる。2週間前に比べ、走るスピードは上がり、キャッチボールの距離も伸びた。この日はティー打撃まで初披露。右腕1本で、左腕1本で、さらには右打ちでと形を変えながら、合計86スイングした。「まだ無意識にスイングできない。恐る恐るの気持ちを払しょくしきれていない。焦らず、調子に乗らずやっていきたい」と、控えめに分析した。
25日には青島神社にも参拝し、ケガの完治を祈った。あとは地道にリハビリに励むだけ。「少しずつ慣らして、あぐらをかいたりもしていきたい」と、外食しに店に入った時には和室に軽めのあぐらをかいて座るなどしてトレーニングしている。図らずも洋室スタートとなったが、サムライの気持ちは失っていない。昨年までと変わらぬ小笠原を見せるため、1歩ずつ復活の道を歩む。【竹内智信】
[2008年1月27日9時14分 紙面から]
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