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中田変身2号フォーム改造成功/練習試合

2回裏日本ハム無死一塁、中田は2点本塁打を放つ(撮影・中村誠慈)
2回裏日本ハム無死一塁、中田は2点本塁打を放つ(撮影・中村誠慈)

<練習試合:日本ハム4-10ロッテ>◇23日

 怪物が派手にトンネルを抜け出した。9打席連続無安打だった日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔内野手(18)が23日、ロッテとの練習試合で左中間スタンドへ実戦第2号本塁打を放った。グリップの位置を高く構える打撃フォームに変え「右足にタメをつくるように」という中島輝士打撃コーチ(45)の指導にすぐさま結果を出した。この日、米国で放送事業を展開する「ブルームバーグ」が取材に訪れており、本塁打が全米で放送されることになった。

 一瞬の出来事だった。中田のバットから放たれた打球は弾丸ライナーで左中間まで飛んでいった。推定115メートル。「少し(バットの)先だったけど、最後まで押し込んで(スタンドまで)持っていけたからよかったです」。リラックスを心がけたのか、ガムをかみながら臨んだ試合。10打席ぶりの安打に、悠然とダイヤモンドを1周した。

 2回無死一塁。相手は即戦力左腕といわれるルーキーの服部。初球、2球目と直球で押してきた。「ずっと真っすぐだったから『ラッキーやな、狙うしかない』と思った」。カウント1-1からの3球目。真ん中高めの136キロをとらえた。

 本塁打より首脳陣を安心させたのが3回の第2打席。140キロを超える直球と変化球で攻めてくるシコースキーの投球をファウルで粘り、9球目で四球。梨田監督は「追い込まれた後の対処の仕方が評価できる」と話し、平野打撃コーチも「四球を見られたのは収穫」とたたえた。

 “プチスランプ”は打撃フォームが崩れていたためだ。中島打撃コーチは練習前「右側に壁をつくって、タメをつくるように」とアドバイスした。中田を指導するのは今キャンプ初めてのこと。体が投手側に流れてしまっていたため、下半身がうまく使えていなかったのだ。本人もグリップの位置を高く変えるなど、手探りを続けていた。すぐに結果を出すところに非凡さが見える。中島コーチは「しっかりとスイングができていた」と手応えを感じた。

 “全米デビュー”のオマケもついた。この日は米ニューヨークから経済情報の放送事業を展開する「ブルームバーグ」が名護を取材に訪れていた。同社が日本を訪れてプロ野球を取材するのは初。スポーツライターのダニエル・セッサ氏は「日本から続々とメジャーへ挑戦する選手が増えていますからね。この試合の模様も放送する予定です」。中田の本塁打は、スポーツ番組ではなく経済番組から米国に流れることになった。

 「スイングスピードだけで圧倒するような勢いでいきました。でも音を聞いていると、本来のスイングからは少し弱まった気がします」と中田。それでも最初のスランプを脱出し、24日は楽天田中との“怪物対決”になる。【本間翼】

[2008年2月24日9時26分 紙面から]

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