<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8月31日(日本時間9月1日)◇メキシコ・メキシコシティー

 挑戦者で同級14位の角谷淳志(28=金沢)は、王者アドリアン・エルナンデス(27=メキシコ)に4回TKOで敗れた。

 試合は序盤から激しい打ち合いになり、1回は角谷が右フックをさく裂させて先にダウンを奪った。だが、3回にダウンを喫すると、4回にも立て続けにダウンを奪われ、レフェリーに試合を止められた。

 金沢ジムの金沢英雄会長は「組み立ては悪くなかったが、ガードが甘かった。気が先走りすぎて地に足が着いてなかった」と敗因を分析。試合後は、会場から大きな拍手を浴びたそうだが、同会長は「こんな拍手をもうても負けは負けや。負けにきれいも汚いもない」と角谷に言い聞かせた。角谷は「会長、すみません」とだけ話したという。世界初挑戦には失敗したが、まだキャリア18戦。再チャレンジについて、同会長は「チャンスを作ったろうと思ってる」と話した。