日本人最速のプロ6戦目で世界王座を獲得した、WBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥(21=大橋)が15日、3階級制覇を狙う井岡一翔(25=井岡)との「夢対決」実現へ前向きな意向を示した。

 この日から横浜市内の所属先でジムワークを再開。5月7日のIBFフライ級王座戦に挑む井岡が、井上との対戦を「楽しみの1つ」と話していることを聞くと、「自分も同じ土俵(世界王者)になったので、周りが望むならやれたらいいですね。自信?

 ハーフ&ハーフです」とニヤリ。現役続行か思案中のフィギュアスケーター、浅田真央ばりの受け答えで報道陣の笑いを誘った。

 注目の次戦は流動的だ。今月6日の王座奪取戦では、8キロにおよぶ減量の影響で序盤に左足をつるなど、現在の階級は適正体重とは言い難い。すぐにフライ級へと上げる可能性もあるが「本当なら王者として防衛戦をやりたい」と、複雑な胸中を吐露した。

 プロ入り後初という長期オフは、好物の焼き肉を4日間連続で食べるなど心身ともにリフレッシュ。練習後には「初日ですけど、全然動けました」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。【奥山将志】