横綱鶴竜(31=井筒)が初場所11日目の18日、日本相撲協会に「頸椎(けいつい)斜角筋損傷、左肩鎖関節脱臼にて加療中。今後約1カ月のリハビリテーション加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

 前日の10日目は、玉鷲に敗れて5敗目を喫していた。不戦敗を除いて10日目までに5敗を喫した横綱は、80年名古屋場所の三重ノ海以来37年ぶりの不名誉な記録だった。この日の朝稽古に鶴竜は姿を現さなかったが、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)が説明。「横綱らしい相撲が取れていないと判断しました。昨日、本人と相談して決めました。後半戦で申し訳ないけど休場させてもらいます」と話した。

 鶴竜の休場は、昨年の名古屋場所以来5度目で、横綱になった14年夏場所からは4度目。今場所の十両以上の休場者は、小結栃ノ心、横綱日馬富士に続き3人目となった。