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石田卓也「キトキト!」でホスト役挑戦

 俳優石田卓也(19)が、青春映画「キトキト!」に主演することが11日、分かった。石田は、女優同様に勢いが出始めた若手実力派の代表格。これまでは品行方正な少年役が続いたが、今回は高校生からホストに転身する悩み多き若者に挑戦。井筒和幸監督(53)のまな弟子で、今作で監督デビューする吉田康弘監督(27)とのフレッシュコンビで話題になりそうだ。石田の母親役を大竹しのぶ(49)が務める。来春公開。

 タイトルの「キトキト」は、富山弁で「イキのいい状態」を表す。石田は富山の高校を退学し、上京してホストクラブでアルバイトをしながら夢を見つけようとする若者を演じる。映画界から引く手あまたの若手実力派で、これまでは好青年の印象が強かった。今回初めて陰を抱える難役に挑むことになるが「自分と同じ悩み多き若者なんでやりやすいです」とすっかり役をモノにしている。

 昨年公開の「蝉しぐれ」で映画デビュー。市川染五郎演じた主人公の少年時代を、安定感と初々しさが共存する演技で表現し、プロの目から熱い視線を集めた。その後、長沢まさみと速水もこみち共演の「ラフ」(8月26日公開)や本屋大賞受賞作の映画化「夜のピクニック」(9月公開)など注目作への起用が相次いでいる。

 映画界はここ数年、長沢まさみ、沢尻エリカ、上野樹里ら、力のある若手女優が続々ブレーク。やや「女高男低」の傾向が強かったが、ここにきて若手男優からも光る才能が出始めており、石田もその1人。今回の新境地をどう演じるか、注目は高い。

 石田とコンビを組む吉田監督も新鋭だ。「ゲロッパ!」(03年)「パッチギ!」(05年)など、井筒監督作品に参加。今回は脚本も手掛けた野心作で「井筒監督から最も学んだのはリアリティーを追求すること。それを十分に生かせれば」と意欲をみせている。撮影は7月末に始まったが「石田君は勘がいい子。少年から大人に成長していく表情がうまく撮れていると思うし、見どころになるはず」と手応えを感じている。母親を演じるベテランの大竹も「優しくて子供らしくて、すごく生き生きしている」と“息子”の演技に太鼓判を押している。

[2006年8月12日7時58分 紙面から]

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