このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 芸能 > シネマ > ニュース



富司純子が4人目の2冠/映画大賞

日刊スポーツ映画大賞助演女優賞の富司純子は喜びを語る(撮影・橘信男)
日刊スポーツ映画大賞助演女優賞の富司純子は喜びを語る(撮影・橘信男)

 昭和40年、東北の炭鉱町にフラダンスでミラクルを起こした女性たちの実話を描く「フラガール」(李相日監督)が4冠を獲得した。炭鉱の母を演じた富司純子(61)が助演女優賞を受賞した。

 富司が99年「おもちゃ」の主演女優賞に続き、「フラガール」で助演女優賞を受賞した。日刊スポーツ映画大賞で主演・助演の2冠は、渡哲也(97年主演、96年助演)、真田広之(95・02年主演、88年助演)、鈴木京香(主演02年、助演97・04年)に続き4人目。「いい映画に出会って、精いっぱいやって、賞をもらえたということはとても名誉なことです。賞に絡められる映画に出会えたことの幸せを感じます」と謙虚に話した。

 炭坑で働く女性の役を好演した。「炭坑のおばちゃんという役柄が面白いと思って、お受けしました。李監督に『うちのおばあちゃんみたいにやってほしい』と言われました(笑い)」。東映時代の「緋牡丹博徒シリーズ」でたんかを切るお竜役で人気を得た。炭坑を誇りに生きる女の迫力に、その片りんが生きていた。

 ロケで東京を離れることもあるが、夫尾上菊五郎(64)や娘の寺島しのぶ(33)、息子尾上菊之助(29)の舞台初日には帰京し必ず客席から見るという。梨園(りえん)の妻として「私にとって日常の仕事で、当たり前のことですから」。

 寺島とは「待合室」(公開中)「愛の流刑地」(来年1月公開)で共演し、菊之助とも16日公開「犬神家の一族」で初共演した。「皆さんに必要とされる役者になったことがうれしいですね」。来年の映画賞で、親子3人のトリプル受賞も夢ではない。【林尚之】

[2006年12月5日8時54分 紙面から]

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー



このページの先頭へ