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松ちゃん「大日本人」カンヌに800人来場

 【カンヌ20日=松田秀彦、福岡吉央】監督週間部門に招待されたダウンタウン松本人志監督(43)の初監督作品「大日本人」(6月2日公開)が19日深夜(日本時間20日)上映され、「反響があれば次もやりたい」と早くも映画第2弾の製作に意欲を見せた。この日行われた公式上映には超満員となる約800人が来場。随所で笑いが起こるなど地元客の反応も良く、同監督は「温かく迎えられ、仕掛け通りの笑いもあった」と上機嫌だった。

 構想から5年越しで完成した処女作の封切りを前に、松本監督が早くも第2弾への意欲をのぞかせた。同監督はこの日、映画の上映前後に取材に応じ、同じお笑い界出身で今回カンヌに招待されている北野武監督(60)について語った。

 「僕は武さんをリスペクトしてますし、それだけに負けたくない気持ちはもちろんある」と切り出し「日本の笑いはレベルが高いと思ってるし、野球やアニメもいいけど、お笑いの映画を増やしたい。これに触発されて、僕の下(の世代)からも(お笑い映画を作る人が)出てきて欲しい」。その上で「元々人を楽しませようということから始まってますから。今度はこんなんしたいと多少思う部分もあります」と、次回作を撮影する意向を持っていることを明かした。

 今後の映画とテレビのバランスについても「今は何とも言えない」と明言は避けたが「持ち上げられたら調子乗るし、反響にもよりますけど、もっとやっていきたい。これに浮かれず、またさらに(面白い作品を作りたい)…」と前向きに語った。

 世界のひのき舞台で最高の幕開けを飾ったことが大きな自信につながった。この日行われた上映には、午後10時開始という遅い時間にもかかわらず、会場には1時間前から行列ができ、超満員となる約800人が殺到。上映中には随所で笑いが起こるなど、日本での封切りを前にカンヌで認められた格好となった。

 舞台あいさつでは「誰もが見たことのない、一生忘れられない映画になると思います。フランスの新しい大統領も気に入ってくれるんじゃないかな」とジョークを飛ばす場面も。上映中は「こんなにドキドキ緊張して映画を見たのは生まれて初めて。笑う余裕がなかった」。だが、会場から盛大な拍手が送られると、席から立ち上がり恥ずかしそうに何度も頭を下げた。

 20日午後(日本時間20日深夜)には、外国メディア向けの試写会も行われ、約100人の報道陣が詰めかけた。松本監督は「笑いの(理解)レベルを5段階だとすると、今回の作品は下から2段階くらい。誰もが分かりやすい笑いを心掛けたつもり」。さらに、北野監督について聞かれると「もちろん、勝ちたいと思っている。ただ、何をもって勝ちなのか、その基準については言いたくない」と話した。

[2007年5月21日8時3分 紙面から]

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