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82歳ポール・ニューマンが引退表明

 【ニューヨーク25日=鹿目直子通信員】ハリウッドを代表する名優、ポール・ニューマン(82)がテレビ番組のインタビューで「もう満足できるレベルで俳優の仕事ができない」と、引退を表明した。「記憶力、自信、創作力を失い始めている」と決断の理由を説明。「俳優業は自分にとって終わっているも同然。50年もこの仕事をしてきたのでもう十分」と語った。

 今後はこれまで携わってきたオーガニックレストラン経営やボランティア活動に専念する。特にボランティア活動に熱心なことでも知られ、重症の身体障害で苦しむ子供たちのためのキャンプ運営にも力を注いできた。82年に始めた「ニューマンズ・オウン」ブランドのドレッシング、パスタソースの売り上げの全利益をチャリティーに寄付。総額は2億ドル(約240億円)に達した。また、長男を麻薬中毒で亡くしたのをきっかけに、麻薬撲滅運動にも力を注いでいる。

 端正なルックスから「第2のマーロン・ブランド」として売り出されることに抵抗。多様な作品に出演したことから反逆児の異名を持つ。「ハスラー」「評決」などで6回のノミネートを経て、ようやく86年「ハスラー2」でアカデミー主演男優賞を受賞した。昨年アニメ映画「カーズ」で声優を務めたが、俳優としてはアカデミー助演男優賞にノミネートされた02年「ロード・トゥ・パーディション」が最後の仕事となる。

[2007年5月27日8時14分 紙面から]

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