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アッコ「おとなの叱り方」出版

「おとなの叱り方」出版の経緯について、熱く語った和田アキ子
「おとなの叱り方」出版の経緯について、熱く語った和田アキ子

 歌手和田アキ子(57)がデビュー40周年を記念して17日、著書「おとなの叱り方」(PHP新書)を出版する。「いい人」よりも深い愛情で周囲をしかり続ける人でありたいという和田に聞いた。

   ◆ ◆ ◆

 こんにちは、和田アキ子です。芸能活動40周年だから「業界の暴露本だそうか?」って事務所に提案したら「お願いだから死ぬ間際まで書かないで」って止められた(笑い)。じゃあ「芸能界のご意見番」と呼ばれる私から、世の中のしかれない大人たちへハウツー本でも届けようかと「おとなの叱り方」を書いたの。

 そもそも「しかり方」の本が必要になる世界って変だよ。親が子を、教師が生徒を、上司が部下をしかれない。結果、あいさつもできない、マナーも知らない人であふれかえっちゃった。要は皆「いい人」でいたいんだね。しかって恨まれたくない…。でも、その「いい人」は裏を返せば、他人に無関心で、愛情が薄い人ってことだよ。不良だった私は、死んだおかんや山岡久乃のおっかあが怒ってくれたから、こんな本を出せるまでになれた。だから、私も見て見ぬふりはしない大人であり続けたい。

 本の中では、私が先輩にしかられたことや、逆に爆笑問題や、マネジャーやその子供をしかったことも書いてるから、分かりやすいはず。はやりのタレント本だと思わないでほしいの。この本が売れて、世の中が少しでも変わってくれたらって真剣に願ってるから。皆が知りたい暴露本は晩年に出すから、それまで待ちなさい。

[2008年1月17日9時25分 紙面から]

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