政界地獄耳

【政界地獄耳】小池百合子批判を強める舛添要一 都知事再出馬を検討か

★東京15区の衆院補選に9回も入るなど、都知事・小池百合子は全力投球したものの、都民ファースト副代表・乙武洋匡は2万票取れず5位に沈んだ。4年前の都知事選で小池は江東区で14万185票を獲得、3年前の都議選で都民ファーストの候補は2万7650票で4位の最下位当選を果たしているが、今回はそれにも及ばなかった。小池の賞味期限が切れたのか、経歴詐称問題が尾を引いているのか、はたまた東京オリンピック・パラリンピックが汚職五輪になったからか、神宮外苑再開発問題に全く対応しなかったことがネックか、そのすべてか。来月には都知事選の告示が迫る中、小池の評価や去就が気になる。

★立憲民主党都連幹事長・手塚仁雄は、小池の出馬を前提に4度目の候補者選定委員会を1日に開き、小池と互角に戦える野党統一候補者は既に5人に絞られているといい、「政治全体、社会全体の空気が変わりつつあるんじゃないか、都政においても小池都知事のこれまでの力に陰りが出てきているのではないか」と位置付けている。それでなくとも立憲は6月の会期末をにらみ、内閣不信任案の提出も視野に、7月は総選挙と都知事選の総力戦に臨もうという勢い。小池人気の陰りは渡りに船だ。

★また、この選定委員会に出席した元文科省事務次官・前川喜平は「小池百合子さん、もうそろそろお引き取り願ったほうがいいんじゃないか、という気分が有権者の間でもかなり広がってきているのではないか」と指摘。「自民党のおじさん政治をたたくと言って(都知事選に)出てきた人が、いつの間にか自民党のおじさんたちと手を結ぼうとしている」とバッサリ。同様の発言は元都知事・舛添要一も「小池の虚飾の神通力もなくなった。学歴詐称疑惑が再燃する中、小池はうそから始めた政治家人生にもう幕を閉じるべき」「小池の国政復帰などあり得ないし、彼女がこれ以上東京を沈没させるのは阻止すべきだ。政界からの引退を求める」と10に連投し小池批判を強めている。舛添も都知事再出馬を検討か。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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