【DeNAタイラー・オースティン】肉離れ…即抹消とならなかった真相/連載〈11〉

DeNAタイラー・オースティン外野手(32)が、右太もも裏の肉離れで4月12日に出場選手登録を抹消されました。今季は開幕から2番を任され、打率2割5分、1本塁打、3打点。強力打線をけん引する1人でしたが、同10日の中日戦(横浜)の走塁中に負傷し、途中交代しました。同11日に横浜市内の病院で検査し、肉離れと診断されました。即登録抹消が決まるケースが多い中、同12日のヤクルト戦(横浜)の当日まで協議。時間をかけ、最終決定した裏側には、オースティンの今季にかける思い、チーム愛が隠されていました。

プロ野球

◆タイラー・オースティン1991年9月6日、ジョージア州生まれ。10年MLBドラフト13巡目でヤンキース入団。16年8月13日レイズ戦でメジャーデビュー。ツインズ、ジャイアンツ、ブルワーズでプレーし、メジャー通算209試合で33本塁打、91打点、打率2割1分9厘。19年11月に1年契約でDeNA入り。23年まで通算232試合に出場し、打率2割8分8厘、49本塁打、139打点。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4億3500万円。

ヘッスラ後…足を気にする

ヤクルト戦の試合前取材、三浦大輔監督(50)はオースティンについて聞かれ「まだ無理させる時期ではないですし、先は長いので抹消します」と明言した。

開幕から2番に置き、抜群の存在感を発揮した大砲の離脱は痛手だが、一番悔しいはずのオースティンの思いに寄り添いながら「いるメンバーでやっていきますし、オースティンはオースティンで1日でも早く治すことに専念してもらいたいと思います」と話した。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。