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「コンパクト」徹底/岡田採点

 岡田ジャパンの所信表明ともいうべき新スタイルが、データの上でも浮き彫りになった。サッカー解析システム「opta」によると、チリ戦先発メンバーの平均プレー位置は驚くほどコンパクトなものだった。「接近・展開・連続」をキーワードに密集戦を意識するチーム戦術が、そのまま陣形となって表れていた。オシムジャパン最終戦となったエジプト戦と比較すると、その差は一目瞭然(りょうぜん)だ。

 布陣はともに4-4-2。DFラインは右SBが加地→内田と代わったが、中盤の構成メンバーも同じだ。トップ含めた外角選手の位置を線で結び、その面積(六角形)を算出。すると、エジプト戦は1476・24平方メートルだったが、チリ戦は950・87平方メートル。前回の約64%ほどまでに狭まっていた。昨年アジア杯の6試合平均でも1317平方メートル。選出メンバーは変わらないが、オシム路線からの変更は明らかだった。

 陣形だけにとどまらず、スタッツにも変化が生じていた。まだ1試合を戦っただけだが、90分平均パス本数はオシム時代の573本(20試合平均)から約100本少ない475本。逆にワンタッチパス率は29%→42%と約1・5倍増だった。さらにシュートまでの経緯は、オシム時代は平均18秒を要したものが今回はわずか9秒。ボール移動距離は平均126メートル→53メートルと半分以下まで下がった。

 人もボールも動くスタイルから、密集をつくり出し、すばやくオープンスペースへ展開するスタイルへの変革。チリ戦はきまじめが災いし、相手プレッシングのわなに自ら飛び込んでいく格好となったが、まだチームは歩みだしたばかり。日本人による日本人のためのサッカー創生へ、岡田ジャパンが新たな1歩を踏み出した。【佐藤隆志】

 ◆読者採点 岡田監督の初戦となったチリ戦のお寒い内容に、採点は平均点以下、厳しい声が寄せられた。「攻めの形は見えるが単調でミスが多い」(50歳男性)「昔の日本代表に戻ってしまった感じ。これから先、成長できるのか?」(28歳男性)「戦術、技術、気力ともオシム時代に比べたら後退している」(51歳男性)「岡田采配にガッカリ、何も得るものない。今後が心配」(44歳男性)と、「接近・展開・連続」を掲げた岡田サッカーに対し、読者は「停滞・混迷・劣化」という判定。オシムサッカーにも厳しかったが、懐かしむ声もあった。

[2008年1月28日10時57分]

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