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W杯予選まで82日、代表強化策見直しへ

倒れたオシム監督の容体を心配し、涙ぐむ日本サッカー協会の川淵会長
倒れたオシム監督の容体を心配し、涙ぐむ日本サッカー協会の川淵会長

 日本サッカーが、大きなピンチに襲われた。来年2月に迫るW杯アジア3次予選。イビチャ・オシム監督(66)の病状次第で、日本代表の強化プランは大幅な見直しを迫られる。東南アジアで視察中の小野剛技術委員長(45)は、緊急帰国。オシム監督の病状を見守りながら、対応策の検討に入ると見られる。16日は「ジョホールバルの歓喜」からちょうど10年。4大会連続の世界切符獲得に暗雲がたちこめる。

 日本中がオシム監督の回復を祈る中、日本サッカー界は窮地に立たされる。川淵キャプテンは「代表がどうのこうのというよりも…」と話したが、3カ月後にはW杯予選が始まる。予選を戦うための下地造りは終わったとはいえ、最終的に戦う準備のための時間は必要だ。

 もちろん、オシム監督が引き続き指揮をとれれば問題ない。しかし、病状は決して楽観視できない。回復しても、心身ともに負担が大きく「命を削る」ような代表監督の仕事を続けるのは難しい。タイでU-19アジア選手権予選を視察していた小野技術委員長は、ベトナムでの北京五輪予選視察をキャンセルして緊急帰国。当然、後任探しも俎上(そじょう)にあがるはずだ。

 不安はあった。就任時の65歳という年齢は過去の代表監督に比べて際立って高い。世界的に見ても60歳以上の代表監督は多くない。就任を打診された際にも、当初は「健康面に不安がある」と固辞した。もっとも最近は体調が良く、周囲も安心していたが、思わぬところで病魔に襲われた。

 オシム監督が1年4カ月で築き上げてきた日本代表の骨格。「ここまでやってきたことをムダにはしたくない」と、日刊スポーツ評論家の宮沢ミシェル氏も話した。W杯予選がスタートするまで、強化のためのまとまった時間もない。これまでの「オシムジャパン」を踏襲しつつ、アジアを突破できるチームづくりは急務。日本協会の迅速な対応がなければ、4大会連続のW杯出場も遠のく。

 10年前の97年11月16日、日本はアジア第3代表決定戦でイランに劇的なVゴール勝ちし、初のW杯出場を果たした。その日本サッカーの「記念日」に舞い込んだ衝撃のニュース。W杯アジア3次予選組み合わせ決定まで9日、予選スタートまで82日、キックオフの笛は待ってはくれない。

[2007年11月17日9時23分 紙面から]

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