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涙の誓い梅崎、恩師オシム監督へ勝利を

前日練習で競り合うMF梅崎(中央)。右はDF青山直
前日練習で競り合うMF梅崎(中央)。右はDF青山直

 【ハノイ(ベトナム)16日=山下健二郎、奈島宏樹】MF梅崎司(20=大分)が涙でオシムに捧げる勝利を誓った。U-22(22歳以下)日本代表は今日17日の北京五輪アジア最終予選ベトナム戦に向け最終調整。サッカー観を変えてくれた「恩師」オシム監督が倒れたとの一報を聞き絶句し涙を浮かべた。トップ下、左右両サイド、ボランチ、FWと5つのポジションで出番を待ち、秘蔵っ子として直伝されたポリバレントな才能を発揮する。

 梅崎の目に、涙が浮かんだ。「オシム監督について」と聞かれると、少し言葉に詰まりながら「自分のサッカー観を変えてくれた存在。オシムさんから感じ取ったものは大きい」と言った。

 大分ユース時代から天才と騒がれ、自信過剰だった。高く伸びた鼻を折ってくれたのがオシム監督だった。06年にA代表にも選出され、9月6日のイエメン戦でデビュー。難解な練習に戸惑うことも多く、周囲はトップ選手ばかり。サッカーの奥深さを教えられ「自分の実力はまだまだ」と謙虚になれた。「どこでもできる選手になりたい」とどん欲に他のポジションにも取り組むようになった。

 五輪最終予選はこれまで招集されず、テレビ中継を見ながら「何で選ばれないんだ」と自問自答した。足りないものは何か- オシム監督から教わった「走ることの大切さ」が頭をよぎった。悔しさをバネに、ひたすら走り込み、スタミナアップに成功。原点を思い出したからこそ、勝利を義務づけられたベトナム戦でU-22代表に復帰することができたと考えている。

 ベトナム戦は途中出場が濃厚だが、オシム監督から学んだポリバレントさを最大限に発揮し、1人5役をこなしてみせる。FWでは、不在のデカモリシばりに威力抜群のミドルシュート、トップ下では家長に匹敵するドリブルで勝負! ボランチではMF柏木に負けじと献身的に動き、右MFでは水野のような縦への突破、左では本田圭同様の精度の高いクロスを送る。

 「どこで出ても構わない。準備はできている。勝つためにチーム一丸となる」と力強く言った。「秘蔵っ子」梅崎がオシム監督に届けと、日本を救うヒーローになる。【奈島宏樹】

[2007年11月17日9時29分 紙面から]

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