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岡田ジャパン始動していた

笑顔で記者室に入る日本代表の岡田武史新監督(撮影・岡本学)
笑顔で記者室に入る日本代表の岡田武史新監督(撮影・岡本学)

 岡田ジャパンが「余裕」のスタートを切った。サッカー日本代表の新監督に就任する岡田武史氏(51)が5日、東京・文京区のJFAハウス(日本協会)で就任内定から初めて公の場で口を開いた。これまで監督就任へのコメントを控えてきた同氏が、明日7日の正式就任を前に一転。急性脳梗塞(こうそく)で倒れたイビチャ・オシム氏(66)からバトンを引き継ぎ、来年2月6日からはW杯予選がスタートするという緊急事態にも、冗談を交えながら笑顔で対応する落ち着きを見せた。

 最近数週間の張り詰めた空気が一転した。「岡ちゃん」はリラックスした様子で報道陣に第一声。

 岡田新監督 まず最初に、寒い中たくさんの人に家の前に来ていただいて、ありがとうございました。ちょっと冷たい対応だったかもしれないけど、あそこは僕にとって大事なところ。1回しゃべると(今後も)そうなるので。それ(自宅)以外ではちゃんと、しゃべりますから。

 オシム氏の後任候補に挙がって以降、神奈川県内の自宅前に集まった報道陣に対応しなかったことについて、まず事情説明。当時はピリピリムードでコメントを避けてきたが、この日は笑顔、冗談交じりで報道陣の笑いを誘った。

 実は、W杯予選への準備は始まっていた。代表監督は2度目で、やるべきことは分かっている。来年9月からの最終予選を見据え、3次予選ではほかの4組の偵察も必要と、テクニカルスタッフの増員を協会に要請。現在不在のフィジカルコーチを来季始動時に臨時で招くことも求めた。

 選手選考も開始した。「資料をコーチから出してもらって、それに対しての説明をコーチから受けている状況です」。反町コーチは五輪に専念するが、残る大熊、小倉、加藤の3コーチは、オシム体制から変えないことを表明。協会幹部は「オシムサッカーの継続性を重視している」と新監督の構想を説明しており、18日からの代表候補合宿もオシムジャパンの選手を軸に招集する見通しだ。

 強化日程も「路線を大きく変えられるとは思ってない」と当面はオシムジャパンの予定を引き継ぐ。岡田新監督は明日7日に就任会見、8日の千葉・フクダ電子アリーナでの天皇杯G大阪-大分戦視察から、本格始動となる。

 来年2月6日にはW杯3次予選が始まる。さらに同予選の前倒しという切羽詰まった状況。それでも新監督は「監督就任への障害? 僕の方はもとからない。(理事会で)承認したとか、しないとか言うけど、僕は『やってくれ』と(協会から)言われたから『ウン、いいよ』と言っただけで、承認するかはオレには関係ない」。難局を受けて立つ懐の深さを漂わせた。

 10年前の緊急登板時の岡ちゃんは、まじめで報道陣や選手とは一線を引いて接していた。常に規律を重んじ、時には無言を貫いた。だが、今回は「余裕」からか、正式就任前に口を開いた。「コーチとはいつ会った? 秘密。(監督というのは)謎が多い方がいい」「今の心境? 今ですか、早く帰りたい。4時にはここを出ないと次の約束に間に合わないから」などのらりくらり。この日は約8分と短い対応だったが、終始笑いが絶えなかった。新生・岡田ジャパンがいよいよ船出する。

[2007年12月6日9時20分 紙面から]

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