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岡田新監督、当面はオシム流を継続

日本代表監督就任会見を終えた岡田新監督は、安堵の表情で壇上を降りる
日本代表監督就任会見を終えた岡田新監督は、安堵の表情で壇上を降りる

 最初は色を消しながら、来年6月には「岡田流」を浸透させる-。日本サッカー協会は7日、日本代表の新監督に岡田武史氏(51)の就任を理事会で承認。契約期間は10年W杯終了までで、岡田新監督は都内で行われた会見で所信表明した。急性脳梗塞(こうそく)で入院中のイビチャ・オシム前監督(66)の「人もボールも動くサッカー」とコンセプトを同じくし、当面はオシム流を継続することを宣言。その上で来年6月までの半年間でオシムジャパンを進化させ、岡田流の日本代表をつくる青写真を披露した。

 9年半ぶりに「岡ちゃん」が代表監督に戻ってきた。オシム前監督が倒れてからちょうど3週間。無数のフラッシュを浴びながら、しっかりと前を見据え「W杯に出るため、自分のできることすべてを尽くす」と決意を語った。そして、来年6月までの第1次強化プランを明かした。

 まず、目指すサッカーの方向性について説明。「具体的なコンセプトは変わりません」。オシム前監督が築いてきた「人もボールも動くサッカー」を継承していくことを宣言した。ただ「オシムさん以外はオシムサッカーはできない。変えようと思わなくても(監督が代われば)内容は変えざるを得ない」と1年4カ月で築き上げられたオシム流をベースに、岡田流を積み上げていく方針も示した。

 もちろん、来年2月6日がW杯アジア3次予選初戦と準備期間が短いという現実も理解している。「今は(自分の)色を出して(チームを)引っ張るのは得策じゃない」「(1月)15日から10日間(の合宿)で全面的に新しいチームをつくる自信はない」と大熊、小倉、加藤の3コーチを残留させて当面はオシム流を継続。選手もオシムジャパンのメンバーを中心に選考する方針で、年内18日からの合宿ではオフの心構えを説くとともに練習試合を実施するなど、オシムプランに乗る。2月6日タイ戦、3月26日バーレーン戦を見据え「現状の中で勝つことを考えていきたい」と、ひとまず岡田流を封印する意向を示した。

 ただ、3月までに親善試合、予選、東アジア選手権と7試合ある。岡田新監督は「1試合ずつ前の試合を振り返りながらステップアップしていく」と話す。そして、W杯アジア3次予選4試合が集中する来年6月には「1カ月選手を代表に拘束できるので、トータルでこういうコンセプトで戦おうというのがある程度つくれると思う」と半年かけて岡田色を浸透させていくつもりだ。その前段として年内合宿にもオシムジャパンには招集されなかった選手を選出する方針。「メンバーの構想は大枠である。新しい選手は多くないが1、2人はいる」と話した。

 オシム前監督のサッカーは横浜監督時代には対戦相手として、さらに監督を離れてからは代表での指揮をピッチ外から見てきた。「やろうとしていることが非常に感じられた。ボールを速く動かし、攻めていく。それも前に人数が足りない状況じゃなく押し上げた状態で。ただ、過渡期だったと思うし、オシム監督も『こういうものを付け加えたい』と思っていたはず」。日本サッカーが次に進むべき道が頭にある。オシムと方向性を同じくしながら、オシムジャパンの最初の進化形として「接近、展開、継続(連続)」という岡田サッカーを、まず半年かけてつくり上げる。

[2007年12月8日9時22分 紙面から]

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