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岡ちゃん「W杯3位」で選手の心つかんだ

岡田監督(中央右)は練習試合の前、選手、コーチ陣を集め話をする
岡田監督(中央右)は練習試合の前、選手、コーチ陣を集め話をする

 岡ちゃんが船出の日に選手の心をわしづかみにした。岡田武史新監督(51)率いる日本代表候補が19日、千葉県内で初の練習を行った。新指揮官は練習前のミーティングで「W杯3位」という高い目標で選手たちの士気を高め、さらに冗談を交えた得意の話術も展開。1日で選手の掌握に成功した。直後の練習試合でも、ショートパス主体のサッカーで大学生2チームを圧倒。来年2月に始まるW杯予選に向け、1月15日からの鹿児島・指宿合宿で本格的にスタートを切る

 熱を帯びた所信表明が、代表選手たちの心を揺さぶった。練習試合直前に行われた、宿舎でのミーティング。岡田監督は高らかに、世界3位というチーム目標を掲げた。報道陣には「何をしゃべったか忘れた」ととぼけたが、実際には選手たちを前に決意をキッパリ。「アジア勢最高の成績を目指そう。W杯では韓国が4位に入っているから、それ以上を狙う。自信はある」と話したという。

 大きな目標に、個性派たちも胸をときめかせた。DF闘莉王は「プラス方向の話ばかりで、いけるんじゃないかという気持ちになった」と感動した様子。MF本田も「あれくらいの目標は当然でしょう。大歓迎。自分も小さなころから、誰よりも高い目標を持とうと心掛けてきた。皆さんにはビッグマウスと呼ばれますけど」と共感した。

 「岡田語録」も、選手たちの耳をとらえてはなさなかった。現場から離れた際には、年間数十回の講演をこなした弁士は「人間はオギャーと生まれた時から、死ぬ方向に向かっての歩みが始まっている。どうせなら、楽しく明るいサッカーをしよう」と印象的なフレーズで鼓舞。オシム語録に慣れた選手たちだが、これには感銘を受けた。

 さらにはジョークで選手の心も解きほぐした。「マスコミにオレの悪口を言ってもいい。オレは新聞に目を通さないから気にしない。ただ、次の試合に出られるかどうかは分からないよ」と笑いを誘った。オシムチルドレンのMF羽生も「固い感じの人かと思ったら、考え方がやわらかい印象。なるべく長い時間教えてもらいたい」と心酔。98年W杯を知るGK川口は「監督は指導者として一回りも二回りも大きくなっていると感じた」と話した。

 その後の練習試合では、人心掌握の成果か「選手間の距離を短く保ち、ショートパスで打開をはかれ」などの指示に選手たちが鋭く反応。流れるような攻撃を展開した。

 「思ったより時間がかからずに、やりたいサッカーができるかもしれない。満足です」と指揮官はうなずいた。97年には解任された加茂監督の後を受け、短期でチームを立て直してW杯出場権を勝ち取った。今回もW杯予選までわずか1カ月半。知将は手早くチームをまとめ、再び世界の舞台に日本を導く。【塩畑大輔】

[2007年12月20日9時27分 紙面から]

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