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岡田監督初日から実戦トレ“宿題”効いた

ミニゲームで右足を負傷した鈴木(左)のもとに心配そうに駆けつける岡田監督
ミニゲームで右足を負傷した鈴木(左)のもとに心配そうに駆けつける岡田監督

 10年W杯出場へ、岡ちゃんが初日からバリバリの戦術合宿を始めた。サッカー日本代表の岡田武史監督(51)は15日、鹿児島・指宿での代表候補合宿をスタートさせ、いきなり10対10、11対11の実戦練習を取り入れた。オフの間に、代表候補1人1人に細かい練習メニューを極秘に渡していた効果で、深刻な脱落者はなし。2月6日のW杯アジア3次予選初戦のタイ戦(埼玉スタジアム)へ向けて、激しく妥協のない岡田ジャパンが本格始動した。

 薄曇りの指宿のグラウンドに、岡田監督のはつらつとした声が響いた。「逆回転をかけた強いパスを出せ!」。インサイドでお手本の鋭いパスを披露。さらに「ボールが動いている間に動きだせ」と明確に指示を出した。監督の覇気に、31人の選手もつられるようにきびきびと動いた。

 アップ後、すぐに実戦形式に入る。3チームに分けての10対10(8分間)、さらには11対11(6分間)まで取り入れた。アップからクールダウンまですべて岡田監督が前夜決めたメニューを滞りなく消化し、2時間の初日練習が終わった。途中で高原、遠藤らが別メニューでピッチ外をランニングしたが、順調な滑り出しだ。

 それでも岡田監督の要求は高く、満足した顔は見せなかった。「それなりにコンディションをつくってくれたみたいだが、対敵と、自分のペースで走るのは違う。途中で少し(練習内容を)落とした」。過去、歴代監督は、オフ明けの年初の代表合宿初日はフィジカル中心の練習メニューを組むことが多かった。が、岡田監督は語気を強めて言った。「フィジカル練習に半日も使うゆとりはない。技術も多少はやるが、戦術の浸透だ」。

 やみくもに、初日からハイレベルな内容を求めたわけではなかった。今年に掛ける意気込みは、このオフの間に選手間に浸透していた。1人1人に綿密な自主トレメニュー表を配布していた。なるべくゲーム形式の練習を取り入れるように指示し、母校での練習参加を推奨。持久走なども具体的な数値まで与えた。天皇杯の勝ち上がり状況別に数種類のメニューを用意するなど、綿密な準備を重ねていた。

 あるクラブ関係者は「何を目指すための自主トレなのか、目的が明確だった」と歓迎。これまで、W杯が終わるたびにリセットされてきた選手のコンディション調整に、岡田監督は長期的ビジョンの元で改革のメスを入れた。習慣として代表クラスが常に一定のレベルを維持する方針を取り入れようとしている。

 今年は浦和、鹿島、G大阪がACLに出場する。岡田監督は先を見据えて言った。「年間のスケジュールを通してみると3チームがACLに出る。20数人じゃW杯予選は戦えない。35人くらいのメンバーが、いつ誰が入っても同じ意識で戦えるようにしたい」。綿密に準備し、情熱的にピッチ上で指揮を執った。最後、15分間1人でランニングで汗を流した。夜のミーティングまで実に濃密な、岡田ジャパン実質船出の1日だった。【井上真】

[2008年1月16日9時22分 紙面から]

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