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岡田監督非公開練習しかもかん口令

寒い中での集合写真撮影が終わり、足早に引き揚げる岡田監督(中央)と選手
寒い中での集合写真撮影が終わり、足早に引き揚げる岡田監督(中央)と選手

 日本代表の岡田武史監督(51)が、選手の口まで封じた。キリンチャレンジ杯チリ戦(26日)を控えて24日、都内で合宿を開始。東京・国立競技場での非公開練習後、選手らにかん口令を徹底。練習内容を口外しないよう厳しく申し渡した。あくまで来月6日のW杯アジア3次予選初戦タイ戦をにらみ、日本の情報収集を進める相手を要警戒。厳戒態勢はチームにも緊張感を走らせた。

 メガネの奥の冷たい眼光が、選手たちを射すくめた。冷たい夜風が吹きすさぶ、国立競技場のピッチ。練習開始直前の選手たちの表情がこわばったのは、気温4度の寒さゆえではない。岡田監督は選手たちに「これから行う練習の内容は、絶対にしゃべってはいけない」とくぎを刺した。みなぎる緊張感。選手たちは「指宿の時と違って、表情が厳しかったように思う」と口をそろえた。

 効果はてき面だった。練習後のミックスゾーンでは、皆が従順に指揮官の意向に従った。多くの選手が歯切れの悪いコメントに終始。いつもはサポーターにも分かりやすい言葉で、チームの現状を説明するDF中沢までもが「誰が試合に出るか分からないような練習だった」と明言を避けた。

 「スパイの影」を強く意識した。指揮官はかん口令の理由について「タイは日本人を1人雇って、情報収集を始めているようだ」と選手たちにも説明した。日本代表を取材する報道陣は、常時100人を超える。偵察部隊が紛れ込んでも、判別し排除することは難しい。ただでさえ衛星放送や新聞報道が、日本の近況を筒抜けにしている。偵察専門スタッフが暗闇に光らせる目に、チームをさらすわけにはいかなかった。

 一方で英国遠征中のタイ代表は、現地での練習も冒頭5分のみの公開。「鉄のカーテン」の前に、日本のスカウティングチームも相手の近況を把握し切れていないのが現状だ。岡田監督はこうした「情報の一方通行」に歯止めをかけるべく、情報統制を敷くことを決意した。

 日本は本大会に出場した98、06年W杯予選でも、初戦では1―0で勝つのが精いっぱいだった(相手はともにオマーン)。しかもタイは格下とはいえ、昨年のアジア杯1次リーグで、優勝国イラクと1―1と引き分けた難敵だ。初戦から足をすくわれないためにも、まずは事前の情報戦から必勝を期する。【塩畑大輔】

[2008年1月25日9時19分 紙面から]

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