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19歳DF内田がA代表デビュー/親善試合

サポーターの声援に応え引き揚げるDF内田(撮影・鹿野芳博)
サポーターの声援に応え引き揚げるDF内田(撮影・鹿野芳博)

<国際親善試合・キリンチャレンジ杯:日本0-0チリ>◇26日◇国立

 19歳305日。戦後では14番目の若さでのA代表デビューにも、DF内田篤人(19=鹿島)はしょげていた。「もう少し楽しみたかった。あんなことも、こんなこともしたかった」。相手に右ひざを蹴られ、後半26分に途中交代したことを悔しがった。

 前半は体を張った守備でチリに対抗し、相手の足が止まった後半は積極的に前に仕掛けた。右ひざを痛めたことをベンチに気づかれないように振る舞う、気丈さも見せた。指宿合宿中に「代表に残れるとは思わない。勉強のつもりで来た。周りと話せなくてホームシック気味」などと話していたが、本音は違った。「鹿島で2年間、一生懸命頑張ってきた」とチャンスを狙っていた。紅白戦で先発出場の気配を感じ取ると、前夜は一晩考えて心の準備をした。宿舎を出る前に先発を知ったときは気合十分だった。

 岡田監督からは「どこまで持つかと思ったら、ずいぶん持ったな」と、独特の言い回しで励まされた。「今後のサッカー人生において大事な試合。本当の意味は、この先感じると思う。岡田さんへの恩返しのためにも、またチャンスがあればもっとボールに絡みたい」。1歩目がなければ、2歩目もない。代表キャリアは始まったばかりだ。【村上幸将】

[2008年1月27日8時45分 紙面から]

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