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大勝も岡田監督「甘かった」/W杯予選

後半21分、岡田監督はDF中沢がゴールを決め、雪の中でガッツポーズする
後半21分、岡田監督はDF中沢がゴールを決め、雪の中でガッツポーズする

<W杯アジア3次予選:日本4-1タイ>◇2組◇6日◇埼玉

 サッカーの魔物に復活岡ちゃんが苦しめられた。日本代表の岡田武史監督(51)が、3734日ぶりにW杯アジア予選の真剣勝負の場に戻ってきた。先制点を奪った1分後に同点にされるなど、結果4ー1で勝ったものの、課題の残る試合内容。岡田監督は「自分が甘かった」と自己批判を行った。予選次戦の3月26日バーレーン戦(アウエー)に向けて、修正点をチェックしていく。

 まるで哲学者のような難しい顔で、岡田監督は勝利会見に姿を見せた。笑顔はない。過酷なW杯予選の舞台に11年ぶりに戻り、初戦で勝ち点3を奪った指揮官とは思えない。「1点入った時点で心配ないかなと…。読みが甘かった。すごいシュート入れられて動揺したところがあった」。自己批判の言葉を続けた。

 前半21分、遠藤のFKが決まり、岡田監督はこぼれんばかりの会心の笑顔を見せた。右手で激しくガッツポーズをつくった。わずか75秒後には、その顔が凍りつく。不用意にゴール前でタイFWティーラテープをフリーにする。ゴールまで25メートル。GK川口が反応する間もなく、そのままゴール正面に蹴りこまれ、日本ベンチは沈黙した。

 川口は「どこからでもシュート打ってくると準備してたし…。でもブレ球で非常に変化した」と、相手の実力に舌を巻いた。一方で「(日本は新チームで)まだ3試合、成熟はまだまだです」と、守備陣に油断があったことをほのめかした。

 岡田監督はより明確に反省の弁を並べた。「公式戦は厳しいとは頭では分かっていても…、自分自身がちょっと甘かったと思いました。勝った選手には酷な言い方になるかもしれないが、現状に満足してはいけない」。緊急登板で復帰した代表監督への重圧が、知らず知らずに岡田監督を覆い尽くしていた。だから、先制して我を忘れ、タイの反撃に対し手綱を締めることを怠った。

 4点のうち、3点がセットプレーだったことも、監督の言葉を歯切れ悪いものにした。「サッカーはセットプレーで入らないこともある…。欲を言えばキリがない。セットプレーで得点したことを喜ばないといけない」。自問自答する禅僧のようにつぶやいた。

 1点勝ち越したあとに、巻、播戸と立て続けにFWを投入。退場者の出た相手が10人になったこともあったが、何より攻め抜く姿勢を示し、甘さを振り払うことが大事だった。「あそこで守りきろうと思った選手はいないはず。ここで楽な勝ち方をするよりも、課題がはっきりして良かった」。W杯予選はそれだけ厳しい。気温0度の埼玉で、岡田監督の五感が、そのつらさをはっきりと思い出していた。【井上真】

[2008年2月7日9時2分 紙面から]

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