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タイの壁突き崩し遠藤ＦＫ弾／Ｗ杯予選

前半、ＭＦ遠藤（左）はＦＫで先制のゴールを決める（ＡＰ＝共同）

＜Ｗ杯アジア３次予選：日本４－１タイ＞◇２組◇６日◇埼玉

　Ｗ杯への扉を開けたのはＭＦ遠藤のスーパーＦＫだった。前半２１分、ゴール前やや右の約２３メートルＦＫ。鋭く“スライダー”がかかったボールは、タイの黄色い７人の壁を越えサイドネットを揺らした。小雪舞う冬空に「どうだ！」とばかりに両手人さし指を突き上げた。

　日本代表では、０７年７月のアジア杯ベトナム戦で直接ＦＫを決めて以来のゴールだ。「ＦＫは正面の位置が得意。大事なのはＧＫの位置を見ること、自分のタイミングで蹴ること」。今回は中村俊が招集されず、遠藤がセットプレーの責任を背負った。後半終了間際には、ＣＫからＦＷ巻のゴールもアシストした。

　Ｗ杯は遠藤にとって近くて遠い大会だ。０６年ドイツ大会、登録メンバーで出番がなかったのは控えＧＫ２人と遠藤だけ。「自分の力がなかったということ。次は出る」。屈辱をバネに変え、自分の力で南アフリカへの道を切り開く。

［2008年2月7日9時3分　紙面から］

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