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反町監督が岡田監督「特命」欧州組視察へ

 U―23(23歳以下)日本代表の反町康治監督(43)が、3月に欧州組の極秘視察を行うことが8日分かった。3月26日のW杯アジア3次予選バーレーン戦(アウエー)を前に、各クラブとコンタクトを取り確実かつ早期の招集を狙う思惑がある。同監督はMF中村俊が出場予定の、3月4日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)バルセロナ―セルティック戦視察の手配を済ませたほか、欧州主要リーグの視察も予定。A代表岡田監督の「特命係長」として欧州を飛び回る。

 反町監督がA代表岡田監督に成り代わり、バーレーン攻略への「特命」を実現するため欧州に渡る。既にセルティックがバルセロナと対戦する、3月4日の欧州CL戦視察の手配は済ませた。関係者によるとMF本田がプレーするオランダやMF長谷部、稲本、小野がしのぎを削るドイツの視察も検討しているという。

 狙いはバーレーン戦へ、できるだけ早く欧州組を呼ぶことだ。今予選最初の難関で、かつ勝てば最終予選へ前進できる大事な1戦だけに、最強メンバーをそろえたいのが岡田監督の本音だ。6日のタイ戦は、MF中村俊の招集をめぐりセルティックとの駆け引きが続いたが、故障明けを理由に招集を渋るクラブの主張に折れて断念。それだけに今回は譲るつもりはない。

 また欧州からバーレーンへの移動距離は日本行きの半分程度で、時間のロスと選手への負担は軽減される。クラブへの早期復帰も可能なことから、クラブ側も態度を軟化させる可能性がある。26日は親善試合デーのため、FIFAのルールで試合の48時間前の24日からしか招集できないが、事前に根回しをしておくことで、それ以前に招集できる可能性も出てくる。

 バーレーン戦へのA代表招集は、3月16日のJ1第2節終了後とみられる。U―23代表も同26日前後に親善試合を行うため、同時期に合宿を行う予定。そのため反町監督の渡航は3月初めから中旬までとなりそうだ。その時期は試合がめじろ押しで、海外移籍を理由に1月の鹿児島・指宿合宿を辞退したMF長谷部と本田もチェックできる。欧州組集結に向け、反町監督がめがねの奥で眼光を光らせる。

[2008年2月9日9時31分 紙面から]

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