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DF田中が兄貴分の鈴木との対戦を熱望

U-23日本代表DF田中裕(中央)は練習で笑顔を見せる(撮影・塩畑大輔)
U-23日本代表DF田中裕(中央)は練習で笑顔を見せる(撮影・塩畑大輔)

 北京五輪に出場するU―23日本代表候補が13日、今季初の活動となる米国遠征へ向け出発した。DF田中裕介(22=横浜)は初実戦となる16日のチバスUSA戦で、同クラブ入団テスト中のFW鈴木隆行(31)との対戦を熱望した。移籍のために結果が必要となる元先輩を、非情に徹して完封することも宣言。W杯での得点経験もあるストライカーを抑え込むことで、代表定着へのアピールとする。

 北京五輪への道に立ちふさがるのは、皮肉にも心から慕う兄貴分になった。16日、田中裕が半年ぶりに同代表で迎える実戦。チバスUSAの最前線には、昨季の戦友鈴木が入る。「食事に連れていってもらって、W杯の思い出も話してくれた。やばいくらい緊張したって言ってましたよ」と振り返るまなざしが、少しだけ複雑な思いに揺れた。

 先輩のチャンスを奪うことになるかもしれない。鈴木はチバスUSAと年末から交渉を重ね「あとは本契約のみ」と満を持して4日に渡米した。だがクラブ幹部がここに来て「やはりもう少し実力を見極めたい」と態度を一変。日本戦をテスト機会に指定した。鈴木サイドの関係者は「結果次第で移籍が白紙になる可能性もなくはない」と困惑した。

 当事者でなければ、間違いなく鈴木のゴールを祈る状況だが、今回は田中裕にとっても代表定着へ貴重な実戦機会だ。「(尊敬していることと)話は別。試合に出られたら絶対に止める。遠征中に4試合あるけど、どうせならこの試合に出たい」と非情に徹する。さらに「グアテマラ代表を止めるより、鈴木隆行を止めたという方が印象的では」と冷徹な計算も見せた。

 さすらいのサッカー人生を歩んできた鈴木は、苦境でこそ力を発揮してきた。だからこそ、田中裕にとっては力を示す好機になる。反町監督も「最終予選のメンバーがそのまま五輪に出るわけではない」と新戦力の台頭を期待する。練習試合であっても、互いの将来をかけて田中裕は兄貴分に真剣勝負を挑む。

[2008年2月14日9時6分 紙面から]

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