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岡田監督勝った怒った/東アジア選手権

ラフプレーをめぐり、もみ合う中国DF李(左)とMF鈴木(撮影・蔦林史峰)
ラフプレーをめぐり、もみ合う中国DF李(左)とMF鈴木(撮影・蔦林史峰)

<東アジア選手権(男子):日本1-0中国>◇20日◇中国・重慶

 【重慶(中国)20日】岡田ジャパンが3つの壁を越え、初タイトルへ王手をかけた。開催国中国との一戦はMF山瀬功治(26)の決勝弾を守り切り1-0で辛勝。第2次体制で初めて経験する「不可解判定」「ラフプレー」「ブーイング」を乗り越えた。岡田武史監督(51)は北朝鮮人レフェリーが微妙な判定を連発したことに激怒。それでも過酷なアジアの戦いの中でたくましく勝利をつかみ、今後のW杯予選へ確かな自信も手に入れた。

 怒りで顔を真っ赤にし、岡田監督は会見場に入ってきた。いすに座ると自らを落ち着かせるかのように視線を落とし、ジッとテーブルを見詰めた。トレードマークのメガネの奥の目も真っ赤。勝利の余韻に浸る余裕はなかった。

 岡田監督 試合前から、タフなゲームになると思っていた。選手はよく冷静に戦ってくれたが、ケガ人が出るのは、レフェリングだけの問題ではないけれど…。

 ここまでは、はっきりとした口調だった。1、2秒、間をあけた後、1度は胸の奥にしまい込んだはずの言葉が口から飛び出した。そして極端に弱い口調でつぶやいた。「不満がある」。

 中国のラフプレー、北朝鮮人レフェリーの判定に納得がいかなかった。04年夏のアジア杯のこともあり、激しいブーイングは覚悟していた。しかし、選手が傷ついては指揮官として黙ってはいられなかった。

 後半10分。攻撃的な位置で代表初先発させた安田が、GKに右脇腹付近をスパイクされ負傷退場した。一発退場でもおかしくない危険なプレー。その後も羽生が、田代が、次々とラフなタックルを受け、ピッチに倒れた。岡田監督はベンチから飛び出し、関係者に止められるほど激しく抗議した。

 岡田監督 レフェリーに対しては選手に冷静に対応するように言いました。選手は冷静だったけど、私が興奮していた。

 屈辱的なシーンは続く。後半39分。敵陣コーナーポスト付近で、MF鈴木がDF李に首を絞められた。乱闘寸前になり、スタンドからはペットボトル、牛乳パックが飛んできた。不可解な笛とラフプレー、ブーイング-。濃い霧に覆われたスタジアムは異様な雰囲気だった。

 それでも勝った。岡田ジャパンはたくましさを身につけた。厳しい環境でも冷静に戦い、初タイトルへ前進する勝ち点3を獲得した。「これで最終戦、韓国とチャンピオンを争って試合ができる」と岡田監督。欧州組もいない。高原や大久保ら中心選手もいない。総力戦でつかんだ勝利。どんなに傷を負っても、名誉と誇りは失わなかった。【益子浩一】

[2008年2月21日9時13分 紙面から]

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