横浜のMF中村俊輔主将が24日、37歳の誕生日を迎え生涯ファンタジスタ宣言した。右太もも裏のけがも癒え横浜市内での練習で約2カ月ぶりに実戦復帰。ゲーム形式で45分間プレーしたがポジションはボランチ。チーム事情を理解しつつ「もう37だから残りのサッカー人生を今まで自分が追い求めてきたもの、トップ下というか創造性を追究して、まっとうして引退できたら」と、背番号10ならではの生きざまを明かした。

 今季は開幕前の左足首手術とその後の右脚故障で公式戦は途中出場3試合だけ。モンバエルツ監督は中村をどうチームに組み込むか試行錯誤し、トップ下には創造性より、機動力や攻守の切り替えを求めている。留守にしていた“わが家”トップ下で輝くにはもう1度、自身の価値と違いを認めさせる必要がある。

 公式戦復帰は7月11日から始まる第2ステージとなる見込み。報道陣から贈られたケーキのロウソクを吹き消した中村の魂が、もう1度燃え始めた。