川崎Fが横浜のFW斎藤学(26)の獲得に動いていることが27日、分かった。複数の関係者によると既に正式オファーを出したという。リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎Fは今季ここまでリーグトップの65得点をマーク。今季限りで退任する風間監督の後任が指揮する来季に向けて、さらに攻撃に磨きをかけるべく、局面を打開できるアタッカーの新戦力を求めている。斎藤が川崎市出身という縁もあって白羽の矢を立てた。

 今季の川崎Fの左FWの位置にはDF登里、MF橋本、MF中村らが入るなどシーズンを通して固定されていなかった。斎藤は今季、左FWとして得意のドリブルに磨きがかかり、J1では自己最多の9得点8アシストと好調を持続している。川崎FにはMF中村、大島とラストパスを配球する選手がそろっており、斎藤の得点力をより一層引き出す環境が整っている。

 14年のW杯ブラジル大会代表の斎藤は、10月にはW杯ロシア大会のアジア最終予選メンバーに追加招集された。かねて海外でのプレーには強い意欲を見せている。