J1の年間勝ち点1位となった浦和が、横浜のGK榎本哲也(33)に獲得オファーを出していたことが4日、分かった。来季は、GK西川周作(30)が日本代表の活動期間中は不在となり、出場が決まっているACLの影響で試合日程が過密になることから、GKの補強が強化ポイントの1つとなっている。さまざまな状況に対応できる経験豊富なGKを複数リストアップした中で、今季で横浜との契約が満了になる榎本に白羽の矢を立てた。

 榎本は育成時代から横浜一筋で、13シーズンでJ1通算238試合に出場している。今季の第1ステージ(S)は、切磋琢磨してきたライバルの飯倉にスタメンを譲っていたが、第2Sは先発を勝ち取って全17試合でフル出場するなど背番号1にふさわしい活躍を続けてきた。試合に90分出場した際の失点数で割り出されるGK防御率は1・02点。元磐田のヴァンズワムの0・87点に次ぐリーグ歴代2位の数字を残している国内屈指のGKだ。

 浦和は今季リーグ戦34試合でリーグ最少の28失点と守備が堅い。榎本の獲得に成功すれば、さらに強固な守備網を作り上げることができそうだ。