広島が8強進出を決めた。前半18分、MF柴崎晃誠(32)がMFアンデルソン・ロペス(23)のパスを受けて冷静に流し込んで先制。J1得点王のFWピーター・ウタカ(32)とロペスが追加点を挙げて突き放した。

 公式戦では8月31日のルヴァン杯準々決勝G大阪戦以来、約2カ月半ぶりのゴールとなった柴崎は「久々ですね。ロペスのパスを落ち着いてGKを見て決められた。今日は(ロペスとの)距離感も良かったし、いいイメージができてきている」と手応えをつかんでいた。2点目も柴崎がキッカーを務めたCKからウタカがゴール。「あれも練習通り」と満足そうだった。

 J1のチャンピオンシップに出場しない広島は、鹿島との天皇杯準々決勝が行われる12月24日まで約6週間、オフと調整に費やす。14日からは若手が約1週間のオーストラリア遠征で、練習試合を2試合こなす予定。森保一監督(48)は「調整が難しいと思う。休める人は休んで、またしっかり12月頭から練習していきたい」と鹿島戦を見据えた。