今季初の静岡ダービーは3日、日本平(午後4時開始予定)で行われる。J1清水は戦列を離れていたMF兵働昭弘(25)とFW戸田光洋(30)が、今季初のベンチ入り。最高の舞台で復活劇を果たすべく、ベンチで出番を待つ。

 復活を期す2人に、最高の舞台が整った。離脱していた兵働と戸田がベンチ入り。兵働が「日本平で復帰できればと思っていたが、まさかダービーで復帰できるとは光栄」と言えば、戸田も「一緒に復帰できてうれしい」とほおを緩めた。

 苦しい時間をともに過ごしてきた。兵働は甲状腺機能障害を再発させ、2月29日に手術。戸田は昨年末の左足首のボルト除去手術による痛みに悩まされた。練習を横目にリハビリの日々。「苦しい時期に一緒にリハビリした。いろんなことも話した」(戸田)。2人は筑波大の先輩後輩。励まし合い、一緒に公式戦の舞台に戻ってきた。長谷川監督は「戦力としてやれるだけの状態にあると判断して入れた」と期待を込めた。

 兵働

 間違いなく緊張すると思う。でも、自分らしいプレーをしていきたい。

 戸田

 あいつもそうだと思うけど、ピッチで結果を出さないと何のためのリハビリだって思うと思う。

 落ち着きを与える頭脳派レフティーと、抜群の突破力を誇るスピードスターがベンチに控える清水。今季初ダービー制覇へ、役者はそろった。【浜本卓也】